まなびのひきだし
2016.02.18
【2月】柔らかな冬の日差し
今年は強力な寒気の到来で暖かさが一転する等、気温の変化が著しい日々ですが、春の扉は少しずつ開き始めた様です。
道すがら紅梅の華やかな色が目に付くようになり、梅の花も可憐な白い花びらを開き甘い香りを漂わせています。
さまざまな鳥のさえずりに耳を傾けていると、ごそごそと草薮を掻き分ける音がするので何だろう?と目を凝らすと・・・アカハラが餌を探している様子が見えました。
畑では、好みで選べるサラダバーの様に、柔らかな葉先を突いて回るヒヨドリの姿がありました。
寒さに堪えてやっと伸びた葉を思うと忍びない気持ちになりますが、冬を生き抜く住宅地の鳥たちの姿でもあります。
近くの学校にビオトープが作られ、池には水を飲みに来る鳥の姿も見られる様になってきました。
私が散策する空き地や草むら、土手等いきものが暮らす環境は毎年変わりつつあり、行き場を失ういきものたちを心配しています。
このビオトープ(地域に生息する植物やいきものがいる場所)が、生態系を担う場としてじっくりと根付いていくことを願っています。
歩きながらあちらこちら見渡すと、足元にはじっと寒さに耐え開花を待つホトケノザ、見上げるとまだ小さなビワの実等、ふと気づく自然の姿もあります。
また、空気が乾燥するこの時期、絡みつく冬枯れのヘクソカズラの実がピカピカしていたり、毛虫に食べられた葉の葉脈が日に当たって綺麗だったりと、静かな冬にも面白い発見があります。
子どもたちとゆっくりと冬の日差しを浴びて、小さな自然の姿を見つける散歩を楽しんでみましょう。