まなびのひきだし
2014.02.04
保育士不足を考える①
「保育士不足」が表面化してきましたが、
前回ご紹介した「待機児童解消加速化プラン」により、
今年の深刻さは昨年までとは格段と違うようです。
各園で実感されている方も多いと思います。
今回はその実情をデータで把握してみましょう。
保育所で勤務している保育士数
上記のように、平成23年現在、
保育所で勤務している保育者は38万人程度です。
(常勤・非常勤含む)
必要とされる保育士数
前回ご紹介したように、
国の「待機児童解消加速化プラン」では
5年間で40万人の待機児童を解消する目標を立てており、
この実現のためには保育士7.4万人が必要と試算しています(常勤換算)。
非常勤者も含めて考えれば、8万人以上、毎年2万人の保育士が必要です。
潜在保育士とは
そこで、注目されているのが「潜在保育士」。
保育士の資格を持っているのに、現在保育士の仕事に就いていない人で、
国の試算では60万人ほどいるのではないかと言われています。
この方達のうち、数%が保育士の仕事に就けば、保育士不足は解決できることになります。
潜在保育士が保育士の仕事に就かない理由
上記のように、
・賃金
・他職種への興味
・責任の重さ・事故への不安
・健康・体力の不安
・休暇が少ない・とりにくい
の順となっています。
【詳しくはこちら】
保育を支える保育士の確保に向けた総合的取組(雇用均等・児童家庭局職業安定局)
http://www.mhlw.go.jp/file/04-Houdouhappyou-11907000-Koyoukintoujidoukateikyoku-Hoikuka/0000026218.pdf
★ワンポイント
同じ保育者として、思い当たることも多いのではないでしょうか。
次回は保育士確保のために国が講じる政策についてご紹介します。