まなびのひきだし
2015.10.19
【10月】ゆっくりと秋を歩む
空地では、セイタカアワダチソウの花が黄色い帯のように風にゆれています。
以前、花粉症を発症させると間違われ嫌われたこともありましたが、この植物は虫媒花で虫たちを介して花粉を運ぶことがわかり誤解が解けました。
けれど、セイタカアワダチソウは外来生物で生命力が強く、他の植物を淘汰してしまう力を持っているので違った意味で考えものです。
歩いていると柿の木にカラスがいるので見上げると、色づいてきた柿の実を美味しそうにつついていました。
鳥たちの果実の美味しい食べ頃を見分ける能力には、いつも感心させられます。
夏に沢山の花を咲かせたヘクソカズラに、茶色い実がつきカメムシの姿も見られました。
可愛い花なのにヘクソカズラとは、ちょっと可哀そうな名前ですが、葉や茎を傷つけると臭いにおいが漂うことから名づけられた様です。
子どもの頃、わざと葉を揉んで匂いを出して遊んだ思い出があります。
暖かな日差しの中では、ホトトギスにハチが訪れおしりをつきだして花に潜り込み、蜜を吸う姿があちこちで見られハチたちの羽音は途切れることがありませんでした。
畑のうねには、大根が青々とした葉をひろげてすくすくと育ち、近くに咲く真っ赤なケイトウと鮮やかさを競っている様でした。
秋の散歩は、自然の恵みにあふれています。
子どもたちと、木の実拾いや虫探し等、ゆっくりと秋の出会いを楽しみながらの散歩に出掛けてみましょう。