おやこのひきだし
2022.06.10
【幼稚園版】登園しぶりに解決法はあるのか!?
4月は入園や進級など、新しいことがたくさんでドキドキする季節ですね。我が息子も昨年の今の時期、幼稚園に年少として入園しました。親としては息子がどんな風に園生活をするのか、楽しみでもあり、不安でもありました。そんな中、最初の問題にぶつかったのは、入園して1ヶ月ほど経った頃…子から突如言われた言葉は、「明日から幼稚園行かない!」でした。ということで、今回は我が子の幼稚園の登園しぶりについてお話したいと思います。解決法とまではいきませんが、とても苦戦して、いろいろ調べたり、書籍を読んだりして実践し、なんとか乗り越えたので、何かの参考になったら嬉しいです。
我が子の場合、バス通園ですが、行きたくないと駄々をこね、時間になっても制服に着替えず、毎日バスに間に合わず、登園時間ギリギリに自転車で幼稚園まで送っていました。どうしても制服に着替えず、普段着で行って、幼稚園で制服に着替えることもありました。
私は「どうして我が子だけ行けないのか」という焦りから、息子にキツくあたってしまい、怒りながら制服に着替えさせたり、私と息子ふたりで泣きながら支度をしたこともありました。息子も初めての幼稚園生活で、不安もたくさんあったし、慣れないことばかりでストレスもかかっていたと思います。今だから思いますが、行きたくないなら行かなくてもいいやぐらいの気持ちでいたら、頑張っている息子にもっと優しく接してあげられていたのかなと後悔しています。でもこの時期は必死だったので、息子が幼稚園生活を頑張っていることを考える余裕もなく、なんとか行かせないと!という一心でした。毎日のように息子に苛立ってしまい、精神的に参ってしまったので、これではダメだと思い、対策を考えました。私が行った対策は以下の3点です。
① 幼稚園の先生に相談
家ではどんな風に親が声をかけているのか、どんな風に行きたがらないのか、などは、やはり先生には見えていないので、まずは現状を伝えました。私はひとりではどうしようもないと思ってなにかアドバイスをもらえたらというスタンスで、連絡帳に書きました。我が家の場合は、相談することによって、先生が園での様子を詳しく教えてくださり、我が子が園ではあまり喋っていないこと、周りの子がやっていることを一緒にやるのではなく、離れたところから見ていることが分かりました。家ではとても喋る子だったので驚きました。そして息子は自分のペースで好きなことを好きなように遊ぶタイプなので、幼稚園では相当頑張って過ごしているんだなと感じることができました。先生に相談することによって、園での様子を教えてもらえ、息子がたくさん頑張っていることを知ることができ、私もどうして行きたがらないのか、他の子はみんなぐずらず、ちゃんとバスに乗って行っているのに、どうして我が子だけが……いう気持ちが全て吹き飛び、頑張っている我が子を認めてあげようと思いました。
② 認めて受け入れる
幼稚園での頑張りを教えてもらえたことにより、息子が頑張っていることを知ることができたので、「よく頑張っているね」という声かけをしきたくないと言う息子を受け入れることにしました。「すごく頑張っているから、疲れちゃうよね」「行きたくないときもあるよね」というように、息子の気持ちを全面的に認めて、受け入れることにしました。以前の私は怒りによって息子を従わせようとしていましたが、とにかく共感することにしました。私も穏やかな気持ちで接することができ、息子もすぐに登園しぶりがなくなったわけではないですが、泣き叫んだりすることがなくなりました。
③ ストレス発散に付き合う
息子の頑張りを認めてあげることができたので、疲れて帰ってきた息子になにができるかを考え、ストレス発散に付き合うことにしました。子どもによってストレス発散法は違うと思いますが、息子の場合、公園で遊ぶことでした。思う存分、気が済むように遊ばせることにしたので、毎日3時間以上公園にいました。遊び疲れすぎると機嫌が悪くなったり、すぐ泣いたりして、大変でした。そんな時はどうにか家に帰らせて、たくさん話をしたり、そばにいてべったり甘えられる環境を作りました。それだけで少しは発散できていたのではないかと思います。
この3点をしたら、すぐに登園しぶりがなくなるわけではないですが、試すことで子どもだけでなく、親の心境の変化が表れてくるのではないかと思います。その心境の変化によって、良い方向へ親子一緒に向かっていければ、徐々に登園しぶりが解消されていくのではと感じています。私たち親子も登園しぶりが解消されるまでとても時間はかかりましたが、一緒に乗り越えたことによって、今では良い思い出であり、自信に繋がっています。親子だけでは解決できない登園しぶりの理由が存在することもあります。幼稚園自体が子どもにとって苦痛に感じる場所であるなら、登園することがその子にとっての解決策ではない場合もあります。
「笑って」登園できないまま、卒園を迎えるお子さんもいますので、「必ず」という表現は除いた方が良いかと思います。
あくまで、登園しぶりが解決した一例の紹介、解決策の絶対的な答えではない、ということは、協調した方が、無難かと思います。