おやこのひきだし
2022.04.13
試してみる価値あり!? 子どもとのおでかけをスムーズにする方法
子どもとのおでかけで大変なこと……ちょっと考えるだけでたくさんありますよね。オムツはどれくらい持って行ったらいいのか、出先で泣いたらどうしよう、ご飯食べられるものはあるのか、など心配はつきません。
そんないろいろある中で、私が最も困っていることは家を出発したと思ったら、全く前に進まないこと!!!我が家にはもうすぐ4歳になる息子と1歳の娘がいますが、いろんなことに興味があり、家を出た瞬間から、よくそんなものまで見つけてくるなと感心するぐらい、いろんなものを見つけてはその場で立ち止まってしまいます。お花を見つけては「綺麗だね」と言い、空を見上げて、「お月様が見えているよ」「飛行機飛んでるね」、落ちている葉っぱを拾い、「これ何に見える?」など……しまいには落ちている枝や石を集め出す始末。一見とても微笑ましい状況であると思われがちですが、予定があるときは大変!!!迫り来る時間と焦りながら、毎回どうしたら納得して前に進んでくれるのか、頭の中をフル回転して考えています。今まで、道端で子どもたちに「お願いだから進んでー!」と頼み込んだり、「無事に(目的地に)着いたら、お菓子買ってあげる」とご褒美で釣ってみたりしたものの、どちらの方法も効果なし。息子に至っては、「お菓子いらないから、ここで遊ぶ」と言ったっきり、一歩も動かなくなります。無理矢理連れて行けばいい話ですが、3歳にもなると自分の意思はしっかり持っていて、納得するまで動かず、体も大きくなり、抱っこしていくのはなかなか大変。一方の娘はイヤイヤ期に片足を突っ込んでいる状態のため、こちらも「いや!」の一言で全てを却下されてしまいます。予定通りに動けず、仕方がないと思いつつ、イライラしてしまって、子どもたちを怒ってしまうこともあり、毎回反省ばかりでした。
どうしたものかと思い、いろんな本やSNSなどを見て、日によるけれども、これはちょっと効果があったと思う方法を今回紹介させていただきます。それはずばり、出発前に約束するということです。「そんなこと?」と思われる方も多いと思いますが、これが意外にとっても大事。子どもって、大人が思っている以上に賢いって聞いたことあると思いますが、まさにその通り!前もって、今日のおでかけのこと、人と約束しているから遅れられないこと、ママが「お約束!」という言葉を使ったら、必ず守ってほしいことなど、出発前にきちんと説明しておくと、止まっても、「ママ、今日は急いでいたよねー」と歩き始めてくれます。出発前に約束しても、どうにもいかない日ももちろんありますが、これでうまくいったらラッキー!ぐらいの気持ちで試してもらえると、うまくいったときの喜びはとてつもなく大きいです。うまくいかなかったとしても、子どもは親が言っていることをよく聞いているので、回数をこなしていくと、分かってくれる日がきっと来るのではないかと思っています。
この約束するという方法はおでかけの際だけではなく、他の場面でも使うことができます。例えば、スーパーへ行ったとき、お菓子など買いたいと言い出して、困ったことがある経験がある方はたくさんいらっしゃると思います。このスーパーへ行く時も、スーパーに入る前に、「今日は、お菓子はひとつまでよ」や「この前お菓子買ったから、今日は買わないよ」と約束すると、最初はなかなか納得してくれないかもしれないですが、徐々に納得してくれるようになってきます。毎回続けていると、息子の方から「昨日お菓子買ったから、今日は買わないよね」と言ってくれたりするようになります。そう言われたときは本当感動ものです!この例でのポイントは子どもが納得せず泣いても、約束したときは絶対にお菓子を買い与えないことです。子どもは賢いので、泣いたら買ってもらえることを学習してしまうからです。たとえ泣き喚かれても、グッと我慢して、「約束したからね」を突き通してください。なかなか精神的に大変なことですが、長い目で見て、約束したことを守れるということは子どもにとっても自信に繋がると思います。他にも子どもとテレビを見る時間を最初に約束したり、おやつを食べる前に今日は何個まで食べていいかを約束したりと、いろんな場面で活用することができると思います。
毎日子どもたちと過ごしていると、思い通りにいかないことだらけで、イライラしてしまうことも多いですよね。子どもたちも自分とはちがう、ひとりの人間だから、やりたいことをやっているんだなと自分に言い聞かせても、やっぱりイライラしてしまうこともあると思います。イライラして怒っては、罪悪感を抱いて……の繰り返しだと思います。今回紹介した方法は、そんな親にとって負担が少しでも軽くなる可能性を秘めていると思います。物事がスムーズに、親が穏やかになれる、そして約束を守ってくれた子どもの成長っぷりを感じて、感動できるシーンが日々増えてくれると嬉しいなと思っています。親と子どもが笑顔で過ごせる時間が増えますように。ぜひ試してみてください。