おやこのひきだし
2019.11.24
イヤイヤ期はいつからいつまで続く?対処法編
【1ページ目】「イヤイヤ期の期間」を読む
イヤイヤ期の対処法
次に、イヤイヤ期の対処法について見ていきましょう。イヤイヤ期の子どもは一筋縄ではいきません。イヤイヤばかりの子どもと過ごす時間に、ストレスを感じる保護者の方は多くいます。対処法さえ分かれば、心に余裕が生まれ、イライラが軽減されますよ。
子どもがやりたいことはやらせる
イヤイヤ期が始まると子どもは、「自分でやりたい」ということが増えてきます。できないことでも、自分でやりがたるのです。それなら、子どもがやりたいことはやらせるようにしましょう。
例えばイヤイヤ期が始まった子どもは、飲み物をコップに注いだり、料理を運んだり、自分でお着替えをしたがったり。外出先ではショッピングカートを押したがったり、財布からお金を出したがったりすることがあります。そこで失敗すると悔しくて、かんしゃくを起こすことが多いでしょう。もしくは求めていないのに保護者の方が手伝ったり、代わりにしてしまったりして消化不良となり、イライラが大きくなるのです。
保護者の方からすると、失敗することが分かっているのでそうならないように良かれと思って手伝っているのかもしれません。当然ながら、危ないことや人に迷惑がかかることはさせるべきではありませんが、それ以外なら子どもに挑戦させてみてはいかがでしょうか。
子どもを見守り、困っているときは「手伝おうか?」と声をかけたり、「~してみたらどうかな?」と提案してみるのです。
保護者の方がサポート側に回ると、子どもは「自分でできた」という状況に満足するので、イヤイヤ状態にならずに行動することができますよ。
細かいことは気にせず子どもの好きなようにさせる
また、イヤイヤ期は、子どもの自立心が強くなる時期でもあります。危険性がないことや本当に必要なこと以外は、子どもが好きなように行動させましょう。ダメだと言いすぎると反発しますし、子どもの成長につながりません。
例えばイヤイヤ期の子どもは、保護者の方が用意した服を「着たくない」と拒絶したり、ごはんを用意すると「パンが食べたい」と言ってご飯を食べなかったりすることがあります。他にも晴れている日に長靴を履くことも、真夏に手袋をつけたがることもあるでしょう。
大人にとっては謎すぎる言動の数々ですよね。外出するたびにもめて、出かける前からグッタリする日もあるはず。このようにイヤイヤ期には保護者の方のしてほしいことを、ことごとく拒否することがあります。もしくは自分のしたいことを押し通そうとすることもあるでしょう。
子どもの言う通りに全てさせればいいということではありませんが、本当に譲れないこと以外は子どもの自立性にゆだねても構いません。この時期の子どもは脳が未発達なことが原因でイヤイヤ状態になっているとも言えるので、小さいことは気にしない方がいいですよ。成長していくと夏に手袋をすることはなくなるものです。
何がしたいのかを聞き続ける
イヤイヤ期は自己主張が強い時期。「あれをしたい。これをしたい」「あれはイヤ。これもイヤ」など自分の言う通りにしたいという気持ちが強くなります。
しかし、子ども自身もどう伝えたらいいのか分からないことが多いでしょう。または子どもなりに伝えているのに言葉の発達が未熟であるため、保護者の方に伝わらずにイライラしてしまうこともあります。
イヤイヤ期の子どもは、自分の気持ちを聞いてほしいのです。まずは、できる限り子どもの話を聞き、気持ちを受けて止めてあげましょう。そして、「そうだね」「~をしたかったんだね」などと認めると、子どもの心は満たされていきますよ。言葉が見つからずに困っていたら優しく助け船を出して、伝えたいことを引きだしてあげるのもいいでしょう。
イヤイヤ期は心が一気に発達する時期です。子どもと向き合うことで、健全な発育をうながすことができるのです。
他のことに注意をそらす
イヤイヤ状態になっているときは、他のことに注意をそらすことで落ち着くこともあります。頭ごなしに叱ったり、無理やり言うことを聞かせようしたりするのは逆効果です。イヤイヤが始まったときは、一度子どもの主張を聞いて受け止めましょう。そして他のことに注意をそらすのです。
子どもは自己主張しているものの、実はそこまでこだわりがなく、保護者の方の言う通りに行動するのが嫌だということがあります。案外、その状況から離れるとイヤイヤが治まるものです。
大人が時間に余裕を持って行動する
イヤイヤ期が始まったら、大人が時間に余裕を持って行動するようにしましょう。時間に追われると、保護者の方のイライラは増します。ただでさえ、イヤイヤ期は毎日当たり前にやっていることを突然拒絶する時期。毎日している歯磨きや着替えも嫌だと拒否することがあります。
それなら始めから、子どもがイヤイヤ状態になる時間を予定に組み込んでしまいましょう。いつもの時間プラス30分のイヤイヤ時間を組み込むだけで、心に余裕が生まれますよ。
イヤイヤ期は長くても1歳半~4歳くらいまでです。その中でもピークはわずかな時間でしかありません。この期間、忙しい保護者の方にとっては負担が増えてしまうかもしれませんが、子どものための時間を作るとイライラを軽減させることができますよ。
イヤイヤ期には終わりがくる
イヤイヤ期が始まると、子どもの言動に振り回されてゲンナリする保護者の方は多いでしょう。日々続く反抗的な態度は、保護者の方のストレスの元となるもの。イヤイヤ期の子どもとの付き合いは、保護者の方にとって忍耐力が求められる時期でもありますよね。終わりが見えずに、つらい日々を過ごす人もいるのではないでしょうか。
しかし、イヤイヤ期には必ず終わりがあります。イヤイヤ期は保護者にとってつらい時期ですが、子どもはこの時期に大きく成長します。
イライラすることは多くても、一つひとつがかけがえのない成長の証です。子育てに悩んだ分、子どものうれしい成長を見ることができますよ。
まとめ
イヤイヤ期は子どもの成長にとって大切な時期。しかし、保護者にとっては悩みの種が増える時期でもあります。多くの場合、イヤイヤ期は2歳くらいから始まるでしょう。早い子であれば1歳半から始まったり、3歳過ぎてからイヤイヤ期に突入したというケースもあります。始まる時期や期間の長さには個人差があります。
イヤイヤ期の対処法としては、危険性がないことなら子どものやりたいようにやらせたり、子どもの話を聞いて受け止めたり、他のことに注意をそらすようにしましょう。大人が時間に余裕を持って行動することも大切です。
イヤイヤ期は一生続くわけではありません。必ず終わりがきます。イヤイヤ期を乗り越えた先には、子どものうれしい成長が見られますよ。