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おやこのひきだし

2020.12.09

子どもの爪切りのやり方。いつから自分でできる?頻度や爪切りの種類なども紹介

気がつくとあっという間に伸びてしまう子どもの爪。ケガの予防や衛生を保つため、こまめに切って適切な長さにしておく必要があります。そこで、この記事では子どもの爪切りについて解説します。正しい爪切りの方法、どんな爪切りを使えばよいのか、頻度はどのくらい?といったことを解説いたします。

子どもの爪切りの必要性

爪には、指先を保護したり、指先に力を入れるときの支えになるなどの、大切な役割があります。しかし、爪が伸びすぎると

  • 顔や腕をひっかいてケガをする
  • 爪の間に汚れがたまって雑菌が繁殖しやすくなる
  • 爪が剥がれたり、割れてケガをする

などのリスクが生じます。年齢が低いうちは指しゃぶりをする子どもも多く、雑菌をそのまま口に入れてしまうので、衛生面の心配もあります。 子どもの安全の確保や、衛生面の維持のためにも、こまめに爪を切ってあげましょう。

子どもの爪切りの頻度は?

子どもの爪が伸びる速度には個人差がありますが、一般的には大人よりも早く伸びます。 爪が指先より長くなってきたら、なるべく早めに切ってあげましょう。 また、手は足よりも爪が伸びるスピードが早いので、こまめなチェックが必要です。

新生児期は3日に1

新生児期は新陳代謝が盛んなので、爪が伸びるスピードも早いです。 3日に1回程度を目安に、爪を切ってあげましょう。 また、春~夏の暑い時期は、新陳代謝が活発になるため、より爪が伸びやすい傾向があります。爪の状態はこまめにチェックしましょう。

乳幼児期

乳幼児以降は、新生児期よりも爪が伸びる速度は落ち着きますが、大人よりは早く伸びます。 爪を切る頻度は、手は1週間に1回、足は2週間に1回程度を目安にすると良いでしょう。 爪を切るのを忘れがちな場合は、爪を切る曜日をあらかじめ決めておけば、爪の切り忘れを防げます。

子どもの爪切りの正しいやり方

子どもの爪は大人より小さいので「切るのが怖い」「深爪になってしまいそう」など不安に感じる保護者の方も多いのではないでしょうか?子どもの爪切りを失敗せず上手に切るために、気をつけてほしいことを確認しましょう。

白い部分を2mm程度残す

爪の白い部分を2mm程度残せば、深爪を防止できます。 指先のすれすれのラインまで切りすぎると、指の先の皮膚が露出して痛みを感じたり、指が動かしづらくなる場合があるので注意が必要です。

安定した姿勢で切る

子どもは、爪を切っている途中で急に動きだしたり、嫌がって暴れたりなど、想定外の動きをすることが多々あります。 けがを防いで安全に爪を切るためには、子どもを保護者の方の膝にのせ指や足を固定して、安定した姿勢で少しずつ切る ことが大切です。

足の爪は、巻き爪に注意する

足の爪は、爪の角を丸く切ると伸びた爪が皮膚に食い込み、巻き爪を引き起こす場合があります。 足の爪は、手の指のような丸みを帯びたカットではなく、スクエア型になるように意識しましょう。 足の指を切る時は、足の指を保護者の方が手で軽く持ち上げ、少し浮いた状態で切ると爪が見えやすくなりますよ。

子ども向け爪切りの種類と特徴

子ども向けの爪切りにはいろいろな種類があります。それぞれの爪切りの特徴をまとめてみました。

はさみ

新生児から使える爪切りはさみは、子どもの柔らかい爪を切るため、刃渡りが短くて小さいのが特徴です。 子どもの指先が見えやすく、小さな指のカーブに沿ってきれいにカットできます。 刃が薄くて先端が丸いタイプを選べば、皮膚や爪を傷つけることがないので、安全に切れます。爪を切る量や力の加減がしやすいので、爪切りに慣れていない方でも扱いやすい形状です。

クリップ型

一般的な大人の爪切りと同じ構造の、爪を挟んでパチンと切るタイプの爪切りです。 爪にある程度の硬さや厚みが生じる、生後6カ月頃からの使用に適しています。 子どもの爪専用に設計された小さなサイズで、キャラクターやかわいい柄が入ったものや、指先が見えやすいルーペ付き、切った爪がこぼれないタイプなどいろいろな商品があります。

爪やすり

爪やすりは爪を丁寧にこすりながら少しずつ削れます。 はさみやクリップ型のように刃がないので、爪を切るのが怖くて苦手な方でも扱いやすい です。はさみやクリップで切った爪の先端を、滑らかにする用途にもおすすめです。

電動タイプ

先端についた爪やすりが振動する電動の爪切りもあります。大人用と子ども用のアタッチメントが分かれているタイプなら、保護者の方のネイルケアにも使えます。ただし、 子どもによっては振動や音が苦手で嫌がる場合もあるので、注意が必要です。

子どもが1人で爪を切る練習の仕方

子どもが小さいうちは保護者の方が爪を切りますが、爪切りはいつから1人でさせるべきなのかタイミングに悩みますよね。子どもが1人で上手に爪を切れるようになるための、練習のしかたを紹介いたします。

1人で切るのはいつから?

子どもが1人で爪を切れるようになる時期は個人差があります。早い子は幼稚園くらいの時期から、遅い子は小学校高学年になっても保護者の方が切る場合もあります。 爪切りの練習をはじめる時期は、保護者の方が強制するのではなく、子どもが自分でやりたいと思いはじめたときがおすすめ です。

爪切りをする前に、タイミングを見て「今日は自分で切ってみる?」などと声をかけて誘導してあげても良いでしょう。「友達が自分で切っていると聞いた」「保護者の方が切っているのを見て自分もやってみたくなった」など、自分で爪を切りたいと思うきっかけはさまざまです。自分で爪を切ることに興味を示したら、どんどん挑戦させてあげましょう。

足の指から練習する

爪切りの練習は、まずは足の指からはじめるのがおすすめです。 足の爪なら床にしっかり固定し、利き手で道具を持ち、安定して全ての指の爪を切ることができるからです。足指が上手に切れるようになったら、利き手の反対の手、最後に利き手の順に練習を進めるとスムーズです。

爪切り練習シートを活用する

クリップ型の爪切りの扱いに慣れるためには、手作りの「爪切り練習シート」を活用する方法もおすすめです。厚紙に両手をのせて手の形を写しとったら、手形をはさみで切り取ります。厚紙の手形の指先を、 実際に爪切りで切ってみることで、爪切りを使って爪を切る感覚が身につきます。 すぐにできますので、ぜひ練習してみてください。

子どもの爪切りの悩みの対処法

子どもの爪切りに関する悩みと、その対処法を紹介いたします。

子どもが爪切りを嫌がるときは?

子どもが爪切りの悩みで多いのが、爪切りを嫌がるケースです。毎回苦戦している保護者の方も多いのではないでしょうか?爪切りを嫌がる子どもへの、効果的な対処法を紹介いたします。

爪切りの種類を変えてみる

爪切りが嫌いな子の中には、爪を切ること自体が苦手なのではなく、爪を切る時の道具の感覚が苦手という子も多い です。爪切りの道具の種類を変えてみることで、すんなり切らせてくれるケースもあるので、道具を変えてみるのも1つの方法です。

子どもが爪切りに興味を持つ工夫を取り入れる

爪切りを嫌がる子は、爪切り=嫌なことと思い込んでいる場合も多いです。 爪切りは嫌なことではなく、楽しいことだと思えるように、子どもが爪切りに興味を示すような工夫を取り入れてみて ください。

  • 保護者の方が爪を切っている様子を見せる
  • 子どもにお店で爪切りを選ばせて、自分専用の爪切りを用意してあげる
  • 爪切りが上手にできたらごほうびシールをはる
  • 爪切りがスムーズに終わったら、たくさんほめる

などの方法がおすすめです。

はさみタイプは何歳まで使えますか?

乳幼児向けのはさみタイプの爪切りには「何歳まで」という決まりはありません。 保護者の方や子どもにとってはさみタイプが使いやすいと感じる場合は、そのまま使い続けていいでしょう。ただし爪は成長するにつれて、厚みや硬さが生じます。足の親指の爪などは、はさみでは十分に切れない場合も出てきます。状況によって道具を使い分けると良いでしょう。

爪を切るベストなタイミングは?

爪を切るタイミングは、大人なら入浴直後の水分を含んで柔らかくなった状態が理想ですが、子どもの場合は、もともと柔らかい爪がさらに柔らかくなるため避けましょう。思ったよりも爪が切れてしまい、深爪や切りすぎによる出血してしまうおそれがあります。 入浴後の爪切りは、少し時間をおいてからにしましょう。

子どもの爪を切るのが怖いときは?

爪を切っている間に子供が動いて、指の肉まで切ってしまったらどうしよう?など不安に感じる方には、 子どもがぐっすり寝ている間に爪を切る方法がおすすめです。 切りたい指だけをしっかり支え、1本ずつ慎重に切ってあげましょう。

爪を切るのが怖い方におすすめの爪切り

爪切りは小回りがきくはさみタイプの中でも、 刃先がカーブした形状で指先に沿って切れるタイプが切りやすいです。 はさみやクリップがどうしても怖い方は、時間はかかりますが、やすりタイプを使ってみましょう。

誤って深く切りすぎたときは?

万が一、爪を深く切りすぎて、指から出血した場合はすぐに応急処置を施します。傷が浅い場合はガーゼなどを当てて止血し、しばらく様子を見てください。 傷口が深く、応急処置をしても出血が続く場合は、すみやかにかかりつけの小児科を受診しましょう。

まとめ

子どもの爪は大人より薄いので、爪の欠けやはがれなどが生じやすく、伸びっぱなしの状態では、引っかいて皮膚を傷つけたり、指しゃぶりで雑菌が口の中に入るなど、ケガや衛生面の心配があります。1週間程度を目安にこまめに爪を切り、子どもの健康を維持してあげましょう。

小さな子どもは、爪を切るのが苦手な子も多く、爪切りに苦戦している保護者の方も多いのではないでしょうか?今回ご紹介した爪切りの正しいやり方や、上手に切るコツ、嫌がるときの対処法はすぐに取り入れられるものばかりなので、今日から参考にしてみてください。


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