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おやこのひきだし

2020.10.21

赤ちゃんのお昼寝マットは必要?ベビー布団との違いや選び方のポイントを紹介

赤ちゃんの成長に欠かせない、毎日のお昼寝タイム。しかし、どの部屋で赤ちゃんをお昼寝させるか、寝具はベビーベッドかお昼寝マットかなどと悩む保護者の方が少なくありません。

今回は赤ちゃんのお昼寝マットの概要と4つのメリットのほか、お昼寝マットの選び方のポイントについてご紹介いたします。

お昼寝マットとは?赤ちゃんの生活に必要?

はじめに、お昼寝マットについて詳しくみていきましょう。

ベビー布団よりも手軽

お昼寝マットはベビー布団よりもコンパクトで薄く、短時間のお昼寝に使う簡易的なマットを指します。お昼寝マットは素材やサイズ、デザインが豊富で、目的に合わせて選べる点がメリットです。ベビー布団として販売されているものは厚みがあり、掛け布団や枕(まくら)などがセットになっていることが一般的で、サイズはほぼ均一です。

ベビーマット・サニーマットとの違い

お昼寝マットとベビーマット、サニーマットはどれも赤ちゃんが過ごすマットという意味では同じですが、お昼寝マットはほかの2つよりもクッション性を備えており、お昼寝に適しています。

ベビーマットはお昼寝マットよりやや薄めでサイズが大きく、マットの上で遊ぶことを目的としているためプレイマットとも呼ばれます。サニーマットは円形のデザインが特徴でお昼寝も遊びも可能です。ただし、店舗によっては特に分類をせず、ベビーマットとして販売しているところもあります。

環境によっては必要ないことも

お昼寝マットは便利なアイテムですが、生活の環境によっては使用しない方がよいケースもあります。例えばほかの子どもが走り回って遊ぶ家庭、ペットを室内で飼っている家庭のほか、ダイニングテーブルやソファーで過ごす時間が多く、床に座る機会が少ない家庭などは、お昼寝マットに赤ちゃんを寝かせることは心配ですね。

また、タオルケットや硬めの長座布団などで代用ができると考える場合は、あえてお昼寝マットを購入する必要がないかもしれません。そのほか、自宅ではお昼寝マットを使わず、外出先で使用するというケースもあります。それぞれの家庭の状況を踏まえて、お昼寝マットが必要なときは下記を参考にしてお選びください。

赤ちゃんのお昼寝マットのメリット4つ

続いて、お昼寝マットを使用するメリットを4点あげます。

① 眠くなったらすぐに寝られる

月齢が低い赤ちゃんは1日の多くを眠って過ごすため、おもちゃを握ってご機嫌に遊んでいたと思ったら、いつの間にかスヤスヤ…ということもしばしば。その度に赤ちゃんを抱っこしてベビーベッドまで運んでいては、保護者の方の負担になるだけではなく、赤ちゃんが移動中に起きてしまう可能性もあります。

赤ちゃんがマットの上で過ごし、眠くなったらすぐに寝られるという点でお昼寝マットは大活躍をするでしょう。

② リビングで見守れる

育児中の保護者の方は、キッチンやリビングで過ごす時間が長いのではないでしょうか。赤ちゃんが別室で昼寝をする場合、保護者の方は家事やそのほかの作業を中断し、何度も様子を見に行かなければなりません。

リビングにお昼寝マットを用意すれば、隣接するキッチンでミルクや離乳食の準備をしながら赤ちゃんを見守れるメリットがあります。

③ 持ち運びができるタイプも

お昼寝マットによっては、ベルトやひもで固定し小さくたためたり、専用のバッグに収納できるので簡単に持ち運びができます。保育園で使用するとき、旅行に行くとき、1日の中で場所を何度も移動するときなど、軽くて持ち運びができるお昼寝マットが活躍するでしょう。

また赤ちゃんが成長して昼寝の時間が減った場合、コンパクトにたためるお昼寝マットであれば場所を取らずに収納ができます。

④ お昼寝アートや成長記録

赤ちゃんのお昼寝タイムを利用し、月齢や誕生日、季節の行事や家族への感謝の気持ちなど、周囲を飾り付けて撮影するお昼寝(ごろ寝・寝相)アートが人気です。デザインを考え、赤ちゃんのお昼寝を見計らって撮影する楽しみは、保護者の方の息抜きになることでしょう。

また、同じお昼寝マットで定期的に撮影すれば、赤ちゃんがどんどん大きくなる様子がわかりやすいですね。

赤ちゃんのお昼寝マットを選ぶポイント

それでは、赤ちゃんのお昼寝マットを選ぶ際のポイントをご紹介いたします。はじめはシンプルなお昼寝マットを用意し、目的に合わせて複数を使い分けてもよいでしょう。

丸洗いできる素材のものを

赤ちゃん用のお昼寝マットは、ミルクやおしっこなどで汚れても、洗濯機や手洗いで丸ごと洗える素材をおすすめします。主流は、表面が赤ちゃんの肌に刺激が少ない綿100%、中綿(なかわた)は乾きやすいポリエステルのタイプです。

商品によっては、裏地に乾きが早いメッシュの素材を使用しています。また、本体は洗わずカバーだけを洗濯するお昼寝マットもあるので、それぞれの商品の説明書に従ってお手入れをしましょう。

ある程度の硬さがあるとよい

赤ちゃん用のお昼寝マットは寝心地を優先したくなりますが、フカフカの柔らかいマットは体が安定しにくい上に窒息の心配があるためおすすめしません。首が座るようになった赤ちゃんは気付かないうちに寝返りをすることがあるので、窒息の事故を防ぐためやや硬めのお昼寝マットを選びましょう。

中にポリエステルの綿をはさみ、キルティングをほどこした一般的なお昼寝マットであれば問題がありません。そのほか、ポリエステルを圧縮などで加工した「固綿(かたわた)」を使用したお昼寝マットもあります。

【参考】厚生労働省「睡眠中の赤ちゃんの死亡を減らしましょう」

サイズは目的に合わせて

お昼寝マットのサイズはさまざまで、小さいものは60×100cmくらいから販売されています。携帯をするときはコンパクトなものがよいですが、赤ちゃんが寝返りをするようになるとマットから出てしまう可能性もあるため、小さいサイズは使用できる期間が限られます。

長く使うときは一般的なベビー布団のサイズの70×120cmくらい、保護者の方が一緒に寝たりプレイマットとして使用する場合はさらに大きめのサイズを選びましょう。なお、ドラム式の洗濯機は、大きいサイズのお昼寝マットが入らない場合があるので注意してくださいね。

デザインにこだわるときは

お昼寝マットは、赤ちゃんが大好きなキャラクターや動物、乗り物などが描かれたもの、パステルカラーやビビッドな色合いのものなどデザインも多彩です。シンプルなタイプが好みの場合は、無地やストライプ、ドット、チェックなどのデザインがよいでしょう。表と裏で模様が異なり、リバーシブルとして使えるタイプもあります。

赤ちゃんが気に入るのももちろんですが、保護者の方の好みのデザインにすることもポイントです。お昼寝アートを楽しむ場合は、飾り付けがしやすいシンプルなデザインや、画像に映える華やかなデザインなど、撮影に合わせてお昼寝マットを選びましょう。

保育園用のお昼寝マット

最近はお昼寝を廃止する保育園も増えていますが、ほとんどの園では年齢が低い子どもにはお昼寝の時間を設けています。保育園で使用するマットや布団のサイズは70×120cm80×130cmが一般的で、収納のバッグが付いた商品であれば持ち運びが楽です。

ただし、園によってはマットまたは布団のサイズや素材、購入する店の指定があるので、入園の準備の際に確認しましょう。また、シーツやタオルケットなどは家庭から持ち込み、敷き布団は園が用意する場合もあります。

そのほかのすぐれた機能

お昼寝マットにはさまざまな機能があるので、生活の環境や目的に合わせて選びましょう。

衛生面もポイント

お昼寝マットは洗濯のしやすさだけでなく、汗をかきやすい赤ちゃんのために通気性や吸水性、吸湿性にすぐれたものがよいでしょう。そのほか、抗菌や防臭、防ダニ加工など衛生面で優れた機能があるとうれしいですね。またマット内の水分を外に逃がす透湿(とうしつ)性にすぐれた生地を使用して蒸れを軽減するタイプなどもあります。

裏側も実用的に

ずりばいやはいはい、伝い歩きなどをはじめた赤ちゃんが滑ったり転んだりすることがないように、裏面に滑り止めが付いたお昼寝マットもあります。また、裏面に撥水(はっすい)加工をほどこしたタイプは、裏返しておむつ替えマットとしても使用できます。先述したリバーシブルのお昼寝マットは、2枚分の絵柄を楽しめます。

多機能なタイプ

お昼寝用だけでなく、プレイジムをセットできるマットやおもちゃをつなげるループが付いたマット、大きめでプレイマットやラグマットに使えるものもあります。また、変形させてベッドガードとして使用できたり、クーファンからお昼寝マットに早変わりするものなど、幅広く使えるお昼寝マットもあるので探してみましょう。

お昼寝を快適に

赤ちゃんのお昼寝を快適にする工夫をこらした、機能的なお昼寝マットも登場しています。赤ちゃんをマットと一緒に抱っこし、眠ったらそのまま置いて寝かし付けができるものや、母親の胎内と同じカーブを再現したもの、赤ちゃんの周りを囲むような設計で胎内をイメージさせるものなどもあります。

そのほか、快適な温度を保つ繊維や、へたりにくい繊維を使用したタイプなど、最新の技術を導入したお昼寝マットも登場しています。

ハンドメイドで作るなら

市販のお昼寝マットもよいですが、手芸が得意な方は「赤ちゃんのためにお昼寝マットを手作りしたい」と考えるでしょう。簡単に作り方を説明すると、布に厚手のキルト芯(しん)をはさみ、キルティングをほどこします。

最初に布にアイロンで接着するキルト芯をはり付けます。キルト芯をはった2枚の布の表を内側(中表:なかおもて)にして合わせ、返し口を40cmくらい残して周囲を縫い合わせます。表に返し、返し口を閉じれば完成です。縁をバイアステープでくるむときは、2枚の布の表を外側に合わせて縫いましょう。

サニーマットの場合は、周囲をふちどる花びらのパーツを12個ほど先に作ります。円形の布のふちに並べてしつけをほどこし、中表で縫ってから表に返します。

赤ちゃんのお昼寝マットは目的に合わせて

今回は、赤ちゃんのお昼寝マットについて、4つのメリットとお昼寝マットの選び方のポイントをご紹介いたしました。生活スタイルに合えば、お昼寝マットはとても便利なアイテムです。お昼寝マットは丸洗いができる素材がよく、サイズや形状、機能などは目的に合わせて選びましょう。赤ちゃんが快適に過ごせる、お気に入りのお昼寝マットが見つかりますように!


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