おやこのひきだし
2020.10.02
保育園見学をしよう!申し込みの時期・方法や当日チェックすることなどを紹介
保育園に入園する前に「保育園見学」をしておけば、保育園の雰囲気や1日の過ごし方がわかり保護者の方も安心ですね。そろそろ保育園見学を考えている保護者の方のために、申し込みの時期や方法についてご紹介していきます。また、保育園見学の当日にチェックするべきポイントや準備するものなども掲載していますので、ぜひ参考にしてください。
保育園見学って何?どんなところを見たらいい?
そろそろ保育園を探さないと…。そんなことをなんとなく考え始めた方も多いのではないでしょうか。でも、保育園はどうやって選ぶのでしょう。園の中の様子がわからないと希望の園も決められませんね。
ほとんどの保育園は入園前に見学を受け入れています。ここでは実際に見学へ行くときのポイントをまとめました。
見学の時は具体的に何をするの?
保育園の見学は、一般的には施設を案内してもらった後、実際に入園させたい子どもの年齢の保育の様子を見学するという流れが多いです。施設内を見学しながら、園の方針や保育園生活の疑問などを職員の方とやりとりができます。
クラスを見学する際、子どもの様子によっては端っこでちょっと仲間に入れてもらえることもありますよ。自由遊びや読み聞かせの時間だとお子さんも参加しやすいですね。
見学の受け入れ時間が希望できる場合は、午前中の活動時間からお昼くらいまでにすると子どもたちの主な活動や保育の様子が見られるのでおすすめです。
保育園はどのくらいの数を見学するのがよい?
保育園にはそれぞれ規模や保育方針に違いがあります。通える距離に保育園が一つしかない場合は仕方ありませんが、地域に複数の保育園がある場合はぜひいくつか見学へ行ってみましょう。
自治体に提出できる希望の保育園の数にもよりますが、3件ほどの保育園を見学する方が多いです。地域によってはたくさんの保育園があり、できる限り見て回りたいという方もいるかもしれませんが、小さい子どもを連れて何件も見学するのは負担になってしまいます。体調を崩してしまうと保育園からも見学を断られる場合があるので、余裕を持って計画を立てるとよいでしょう。
保育園見学で確認するポイントは?
保育園を見学するといっても、ただ訪れてみるだけでは、わからないことや不安もそのままになってしまう可能性があります。見学するときのポイントをあらかじめ確認してからのぞみましょう。
施設について
まずは保育園の施設について見ていきましょう。入り口や園内が安全に配慮されているか、また園庭の有無も確認できるとよいです。入り口が大通りに面している場合は、子どもが道路に飛び出さない工夫がされているかどうかも大切なポイントです。さらに、園内の衛生状況、給食は園内で作っているかも確認できるとよいでしょう。
入園が決まれば毎日通うことになるため、周囲の環境や交通の便も大切です。雨や雪が降っても送迎できる場所かどうか、車での送迎を希望している場合はそれが可能かどうかも確認しましょう。
職員について
保育園の職員の様子も見ておきましょう。多くの園では園長か、手の空いている保育士が案内をしてくれます。その方の対応だけではなく、すれ違う職員があいさつをしてくれるか、職員同士がコミュニケーションを取っているか、その雰囲気はどうか、やりとりを見聞きしながら感じ取ってみましょう。
保育方針
それぞれの保育園には保育方針があります。中には強い特色をもつ保育園もありますので、入園を希望するからにはその方針への理解が必要です。
基本的には自由遊びが多いのびのびした園か、ある程度の年齢になったら子どもを席に着かせて活動させる園に二分されます。子どもの個性がどちらに向いているか、家庭の考え方に合っているかで判断しましょう。
あいさつや身支度、おもちゃの片付けなど生活に関する教育がどの程度なのかも園によって分かれるところです。「しつけが厳しい」と感じる人もいれば、「そういった面はきちんとやってほしい」と感じる人もいるでしょう。生活習慣について知りたい場合は、保育と保育のつなぎ目をちょっと観察してみてください。
保育園によってはお寺や教会と隣接していて、保育内容に宗教行事が入る場合があります。仏教系なら春の花まつり、キリスト教系ならクリスマスの生誕祭などがこれに当たります。朝の会や帰りの会、昼食の挨拶にお祈りが入る場合もあるでしょう。熱心な信者である必要はない場合がほとんどですが、その保育内容への理解は必須です。園行事に祖父母を呼ぶことが考えられる場合は、入園前に一言相談しておくことも大切です。
保護者の負担
入園が決まったら、入園前にそろえておくものがたくさんあります。かばんや袋類、寝具は園で指定のものか、自分で用意するのか。自分で用意する場合、既製品でもよいのか、手縫いしないといけないのか。
着替えを貸し出しをしてくれる保育園がある一方で、布団もおむつも抱えて登園しなければならない園もあるので、見学の際に確認できると安心です。
また、入園後に仕事に復帰する方は自分もお子さんこれまでの生活リズムが大きく変わります。日々の負担がどのくらいなのか予測しておきましょう。例えば、保育の方針で布おむつを使用している場合はその持ち帰りと洗濯があり、給食がある保育園でも主食は持参の場合もあります。使用後の紙おむつも持ち帰りになる園は珍しくありません。
さらに役員会がある園もあります。運動会や餅つきなど行事の手伝いが多いのですが、活動するのは平日か土日か、参加するのは父親でも大丈夫かなど様子が分かるとよいですね。
保育園見学はいつから?事前に知っておくべきポイント
見学の受け入れや流れは保育園によってさまざまです。見学希望者と園の都合が合えば随時受け入れているところもあるし、見学日を設けて決まった日時に数組ごとに行なっているところもあります。保育園の見学におすすめの時期をご紹介いたします。
見学は一般的に夏から秋にかけてがおすすめ
基本的に保育園の都合が合えばいつでも見学に対応してくれますが、おすすめは夏から秋にかけてです。その理由は保育園に通う子どもたちが落ち着いて毎日を過ごせるようになるから。春の入園進級直後は子どもたちがなかなか落ち着かず、保育園の日常の様子を見ることができないかもしれません。もし時期を合わせられるようなら子どもたちが保育園生活に慣れてきた夏以降がおすすめです。
まだ入園まで時間がある、ちょっと雰囲気が分かれば…ということであれば、バザーや季節のお祭りに出かけてみるのもおすすめです。お祭りでは職員と保護者がお店を出していたり、園児の発表会もあるでしょう。子どもや保護者の方、職員の方々に声をかけるチャンスもあるかもしれないので、ポスターやチラシで見かけたら積極的に出向いてみましょう。
こんな時期は断られることも
運動会やお遊戯会などの練習期間中や当日
保育園の二大行事といえば、運動会とお遊戯会です。これらの行事は保育士が長い時間準備をして保育時間も練習にあてています。この期間は日常の保育とはちょっと違った時間構成になっていることもあり、特に直前の見学は受け入れていない場合もあります。
行事当日も基本的に見学できるのは保護者のみなので、見学を強く希望する場合は事前に問い合わせてみましょう。
感染症が流行っている時期(主に12月~2月頃)
園内で風邪やインフルエンザが流行している場合は見学を受け入れないことがあります。場合によってはノロウィルスや水疱瘡などの流行が重なり、なかなか見学ができないということもあるでしょう。
突発的な理由で見学の受け入れを中断せざるを得ない場合もあるので、見学は時期に余裕をもって問い合わせをするようにしましょう。
まずは電話で問い合わせをしてみよう
見学を希望する際は、まずは保育園に電話で問い合わせをします。朝の7時から8時、夕方は子どもたちの登園・降園で職員も忙しいため、できれば電話をする時間に配慮しましょう。午前中の落ち着いた時間(9時以降)、もしくは昼食後のお昼寝の時間だと比較的ゆっくりと問い合わせができます。
見学の日時が決まった際は、何人で行くのか(通わせたい子どもを連れていくのか、一緒に兄弟姉妹も連れていくのか、家族を連れていくのか)を必ず伝えておきましょう。
当日の服装や持ち物
当日は保育園から指定されたもの(スリッパや上履きなど)があれば持参します。子どもが保育に参加するときは床に座ることもあります。親子ともに動きやすい服装にしましょう。
弟や妹を連れて行く場合は、見学の間静かにしていられるよう、小さなおもちゃや飲み物を持参するのがおすすめです。おやつなど食べ物の持参は園内に食物アレルギーのある子もいるため、なるべく控えた方がよいでしょう。
知っておきたい認可保育園・認可外保育園・子ども園
保育園には認可・無認可(認可外)があります。施設や職員数の違いだけではなく、入園の申し込み方法も異なるので確認しておきましょう。
認可保育園
認可保育園は子どもの年齢や人数に応じて保育室の広さ、職員の人数に一定の基準が設けられています。例えば、0歳児であれば、おおむね3人につき1人以上の保育士、1歳児および2歳児はおおむね6人につき1人以上の保育士が付くことになっています。
保育料も世帯の収入に応じて決められています。運営費が国や自治体から補助されているので認可外保育園に比べると保育料が安いのがメリットです。その分人気も高く、入園しにくい地域があることも確かです。申し込みの際は募集期間内に自治体へ書類を提出することになっています。
認可外保育園
認可外保育園の場合、保育料はそれぞれの園が設定しています。高額な園もありますが、その分園内の習い事や時間外保育などのサービスが充実していることも多く、園外への習い事の送迎や英語での保育など、保護者の都合や希望に応じてさまざまなことを融通してくれる園もあります。
認可保育園の基準を満たしていない場合もありますが、自身が基準を理解していれば見学の際に見極めることができますね。認可外保育園の場合は、入園申し込みは直接保育園へ。空きがあれば年度の途中や月の途中でも随時入園を受け入れていることもあります。
子ども園
近年は、保育園と幼稚園の特徴を併せ持つ認定こども園も増えています。元々幼稚園だった園が子ども園になっている場合は園庭もあり、幼児教育を受けさせたいと考える保護者の方に人気です。
子ども園の規定を満たせず幼稚園として運営しているところも、延長保育や降園後の習い事が充実している園も多いので、ご自身の働き方と照らし合わせて検討するのがよいでしょう。
まとめ
保育園に入園するようになると子どもが一日の大半を過ごすようになるので保育園はきちんと納得して選びたいですよね。実際は、自分の希望を100%叶えてくれる保育園と出会うことはなかなか難しいかもしれません。しかし自分と一緒に子育てをしてくれるパートナーを見つけるような気持ちで臨んでみてはいかがでしょうか。