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おやこのひきだし

2020.09.15

地球儀を子どもに与えるときのポイント。子どもの学習、親子で楽しめるものなど選ぶポイントも紹介!

地球儀は世界のすがたが一目でわかり、大人でも久しぶりに見ると楽しいものです。最近の地球儀はシンプルなものから機能が充実したものまで、たくさんの種類があるのをご存知でしょうか。今回は子どもが地球儀で学ぶメリットと選ぶときのポイント、地球儀で学習する方法や遊び方についてご紹介いたします。

子どもが地球儀で学ぶメリット

地球のミニチュアである地球儀で次のような内容が学べます。

日本を知る

子どもは天気予報や世界地図を見る機会はあるものの、地球上にある日本のイメージは浮かばないかもしれません。 地球儀は、宇宙の中の地球、地球の上にある日本について知ることができます 。子どもと「普段は気付かないけど、日本はこんなに小さいんだね」などと話しながら、まずは日本の位置と周辺をじっくりと観察してください。

世界を知る

日本の位置がわかったら、次は世界に目を向けましょう。「日本の近くにはどんな国があるの?」「アメリカやハワイはどこにあるの?」「南極や北極はどうなっているの?」など子どもの疑問は尽きないでしょう。地球儀は 正確な方角や距離、面積を知ることができます。広い世界をイメージしやすいので子どもの学習にはぴったりです。

地球を知る

地球儀は社会の学習だけでなく理科の学習にも役立ちます。 太陽系の 1 つである地球、自転と公転、地軸(ちじく)と季節の関係の知識 が深められます。しばらく学校の勉強から離れていた保護者の方も、内容を思い出すよい機会になるでしょう。

子ども向けの地球儀を選ぶポイント5つ

続いて地球儀を選ぶポイントをご紹介いたします。

①    地球儀を種類で選ぶ

一般的に地球儀には大きく2つの種類があります。好みが分かれるので、できれば子どもと一緒に実物を見て、使いやすいものを選びましょう。

行政型(ぎょうせいがた)

行政型は 行政上の区分による世界の国や地域を色分けした地球儀で、形や大きさ、境界がはっきりとわかる タイプです。シンプルで見やすいため、年齢を問わず使うことができます。

陸の形、国の位置は理解できますが、山の起伏や砂漠などの地形のイメージは難しいかもしれません。またカラフルなデザインがインテリアになじまない心配があります。

地勢型(ちせいがた)

地勢型は 山の起伏や砂漠などの地形や自然の環境を立体または色彩によって表現した地球儀です。標高差や自然が表現されているのが特徴です 。ひと目でたくさんの情報を収集でき、大人でも楽しめる点がメリットです。

地形の様子を学ぶのに適していますが、行政型に比べると国境がわかりにくく、複雑で情報量が多いので見づらい場合があります。

②    地球儀を表記で選ぶ

一般的な地球儀は国や地域の名称をカタカナや漢字、英語で表記していますが、小さい子ども向きにはひらがなで書いたタイプもあります。また他に英語が併記されているものや、国旗や名所、産業や文化のイラストが添えられたものなどもあります。

最初の地球儀はひらがなの表記を選び、興味の対象や目的の変化に合わせて買い替えてもよいでしょう。

③    地球儀を機能で選ぶ

さまざまな機能が搭載された地球儀もあります。はじめはベーシックな地球儀を選び、年齢が上がるにつれて多機能の地球儀に買い替えてもよいですね。

取り外しや方向の転換

一般的に地球儀はフレームで固定されていますが、取り外しができる地球儀もありますよ。 フレームから球体を取り外して付属の台座に置き換えられたり、取り外した球体を半分に開くと天体や地球の内部について学べるもの など、興味が広がる工夫をこらした商品も見かけます。

また、フレームが二重になっていて南半球を上に回せるタイプもあります。死角がないのであらゆる角度から地球儀を眺めることができます。

ライトで切り替え

地球儀の中に組み込まれたライトを点灯すると、地勢型から行政型の表示に変わるものや、星座や太陽の通り道などを表した天球儀(てんきゅうぎ)に早変わりするものもあります。ライトを使用するときはコードを接続しなければなりませんが、1台でたくさんの情報を得られる点がメリットです。

光の色や明るさが調節できたり、タイマー機能が付いた地球儀はインテリアとしてもすてきですね。

しゃべる機能付き

最近は専用のタッチペンを操作すると情報を音声で教えてくれる地球儀が人気です。 国や地域の名称だけでなく、首都や面積、人口、世界遺産、首相の名前のほか、国歌のメロディーや関連するクイズ、英語の切り替え機能 などが搭載されています。

商品によっては、図鑑や旅行サイトの情報が盛り込まれているものや、スマホのアプリと連動して世界の動物や乗り物を閲覧できるものなどがあります。やや価格が高い点がデメリットですが、お祝いやプレゼントにおすすめの地球儀です。

④    地球儀をサイズで選ぶ

一般的な地球儀は球の直径が2030cmくらいで、子どもが扱いやすい重さに作られています。地球儀を学習や遊びに使う場合は、直径が30cm以上のものを選びましょう。年齢が上がって、地球儀をインテリアとして飾りたいときは小さめがよいかもしれません。

また、距離の計算をしやすいように、1周や1cmあたりの縮尺をキリがよい数値にしている地球儀もあります。

⑤    地球儀をデザインで選ぶ

かわいらしいカラフルなデザインや、モノトーン調、アンティーク風の色彩など地球儀もデザインがさまざまあります。また、 ソーラーの機能を搭載して自動で回転するもの、磁石の力などを利用して宙に浮くものなど、凝ったデザインの地球儀はインテリアとしても目を引きます

年齢が低い子どもには、初めての地球儀はやわらかいビニールボールのタイプがよいかもしれません。スマホのアプリを使用してさらに詳しい情報が閲覧できる機能もあります。

子どもの年齢や興味、目的などに合わせてお気に入りの一品を選びましょう。

子どもと地球儀で学習しよう

地球儀を使って学習をするときは、以下を参考にしてくださいね。

手が届く場所に置く

いつでも学習できるように、地球儀は子どもの手が届く場所に置く ことをおすすめします。子どもが届かない棚の上部や見えない場所に地球儀を置いてしまうと、学習や遊びで活躍する場がありません。地球儀に限らず、疑問に思った内容は子どもの興味や関心が薄れる前に調べて理解することがポイントです。

ただし小さい子どもがいる家庭では、落としたりぶつかったりしないように地球儀の置き場所を選びましょう。

話題に出たらすぐ使う

ニュースでは海外の話題を耳にすることもあるでしょう。「フィリピンの火山が噴火し…」「ワールドカップの最終戦、ブラジルとイタリアの…」など子どもにもわかる海外の話題が出てきたら、ぜひ地球儀を活用しましょう。

また「ブラジルの首都はどこだっけ?」「今はイタリアも暑いのかな?」など、子どもの年齢に合わせて声をかけてもよいですね。

そのほかの教材と一緒に

地球儀と一緒に、地図帳や資料集なども併用するとさらに知識が深まります。 機能が豊富な地球儀を使えば疑問が解決することもありますが、さらに詳しく知りたいときや、急いで調べたいときなどはインターネットを活用してもよいでしょう。

また地球儀のメーカーによっては付属の資料やホームページで具体的な学習方法や使い方の応用を紹介しているので、大いに活用してください。

光を当てて宇宙をイメージ

子どもから「1日はなんで24時間なの?」「どうして夏と冬で気温が違うの?」などの質問が出たときはチャンスです。太陽に見立てた懐中電灯を用意し、部屋の電気を消して地球儀に光を当ててみましょう。地球の自転と公転、日本に四季がある理由など、あらかじめ保護者の方も理科で勉強した内容を思い出しておくと安心です。

子どもと地球儀で遊ぼう

地球儀は学びだけでなく遊びにも大活躍するアイテムです。

小さい子どもは回して遊ぼう

年齢が低い子どもは地球儀がクルクルと回ることに興味を持つかもしれません。球体の部分が取り外せる地球儀は、しっかりと固定されているかチェックをしてから回しましょう。

日本の位置を調べ、そこに立っている状況を想像しながら「目が回る~」と遊んでも楽しそうですね。あまり速く回すと地球儀が倒れる心配があるので、保護者の方が見守りながら遊びましょう。

ごっこ遊びで空想の世界へ

地球儀は子どもが大好きな「ごっこ遊び」の中でも使えます。「〇〇ちゃんは世界旅行に行くんだよ」「この電車はアメリカ行きでーす」のように、 世界を舞台にしたごっこ遊びが展開 することでしょう。

ごっこ遊びを通して、国と地域の名称や位置、国旗など楽しく学ぶことができます。地球儀を使った子どものファンタジーな世界を、楽しく見守りましょう。

しりとりにも使える

現在、世界には200以上の国と地域があります。地球儀を見ながら国名のしりとりも楽しいのではないでしょうか。地球儀を回しながらアメリカ→カンボジア→アイルランド→ドイツ……などと続けていくうちに、意外な発見ができるかもしれません。

ヒントとして国や地域の名称が一覧になった資料を手元に用意すると便利です。外務省のホームページでは、アイウエオ順で国名を探せるリストを公開しているので参考にしてください。

【参考サイト】外務省 「国・地域 国名で探す」

クイズ機能を活用

クイズ機能がある地球儀もあります。中には 難しい問題も含まれるので、保護者の方が「知らなかった!」と感心する こともしばしば。ほとんどの商品はインターネットに接続して最新の情報に更新できるため心配がありません。

何度も挑戦していると、子どもはどんどん知識として吸収します。地球儀は遊びながら知識が深められるアイテムです。

子どもと一緒に地球儀に親しもう

今回は地球儀で学ぶメリットと選ぶ際のポイント、地球儀で学習する方法や遊び方をご紹介いたしました。地球儀は想像以上にラインアップが豊富です。

子どもの興味や想像力を最大限に引き出すためにも、地球儀は 年齢や目的に合わせて選び、常に身近に置いて学習や遊びに活用 しましょう。


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