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おやこのひきだし

2020.08.24

子育て中の孤独感はどんなときに感じやすい?解消法と孤独を感じにくい人の特徴

子育てをしていると、周りの友人たちや社会から取り残されていると孤独を感じることはありませんか?とくに子どもが小さいときは四六時中お世話が必要で、1日で誰とも会話をせずに終わってしまう日も珍しくはないでしょう。そんな毎日が続いていると、 赤ちゃんと自分だけの狭い世界で孤独を感じてしまい、心も身体も疲れてしまうはずです。

そこでこの記事では、子育てで孤独を感じるのはどんなときなのか、孤独を感じたときの対処法をご紹介いたします。

ママが孤独を感じて、イライラや浮かない顔をしていると子どもはそれを感じ取ります。子どもの機嫌が悪くなったり、わがままになっているのはママの影響かもしれません。ママが笑顔でいるために、孤独感を感じないような子育ての方法や自分のリフレッシュを見つけていきましょう。

子育てで孤独を感じるのはどんなとき?いつまで続く?

子育てをしているすべての人が孤独を感じているわけでありません。 自分はどんなときに孤独を感じているのかを理解することが孤独感を解消するポイントです。では、いったいどんなときに孤独を感じやすいのかをみていきしょう。

また、孤独を感じない人にはどのような特徴があるのかも解説します。孤独を解消するうえで、参考になるかもしれません。

子育てで孤独を感じるのはこんなとき

かわいい我が子と一緒にいるはずなのに、子育てをしていると孤独を感じることがあるのはなぜなのでしょう。孤独と自覚していない場合でも、 毎日のモヤモヤした気持ちはもしかしたら孤独が原因かもしれません。では孤独とはどのようなときに感じやすいのでしょうか。

1日中子どもと二人で過ごしている

子どもが小さいとなかなかお出かけができず、1 日中子どもと家に閉じこもってしまいがち。これが孤独と感じる原因の一つです。ミルクにオムツ替えしたかと思えば泣き出してずっと抱っこ。そんな毎日を誰とも会話をせずに黙々と過ごしていると、 「どうしてひとりでやっているんだろう」と少しずつ孤独に苛まれていくのも不思議ではありません。

夫は協力的でも仕事が終わって帰ってくるのは夜、子どもたちが寝てから。子どもが夜泣きをしたかと思えば、仕事で疲れた夫は横でぐっすり眠っている。家庭内でもひとりで子育てをしていると感じ、ましてや外の世界と繋がりがないママは、自分はひとり置いていかれてしまっていると孤独を感じてしまうのです。

子育てのつらさを共感する人がいない

子育てのつらさを共感する人や不安を相談する人がいないのも孤独を感じてしまう要因の一つです。一番近くにいるはずの夫は仕事でほとんど育児には参加できない状態。 子育てのつらさを共感できず、悩みを相談できなければひとりで抱え込んでしまうことになるでしょう。

近くに気軽に話せる家族や友人がいなければなおのこと。しかし、ママ友を作ろうと頑張りすぎるのも逆効果になることもあります。ママ友を作ろうと公園に出かけても、すでにグループができていて話しかけられず余計に孤独を感じてしまい、かえって外出が億劫になってしまうことも。

リア充な友人のSNSを見たとき

SNSは親しい友人の近況を知ることができるのでとても便利ですが、楽しく充実した日々を送る友人の投稿と自分と比較して、孤独を感じてしまうケースもあります。今までは自分も自由に旅行に行ったり友人とランチをしていたのに、妊娠・出産をしてからは自由に外出もできない。 SNS が友人たちから取り残されてしまったと感じてしまうきっかけになってしまうのです。

育児で忙しい日々を過ごしているママにとって、自分がやりたいことをしている人たちの投稿を見ることは孤独を生むひとつの材料となりかねません。

子育てで孤独を感じない人の特徴

子育てをしている人すべての人が孤独を感じているわけではありません。では、子育てをしていても孤独を感じない人にはどのような特徴があるのでしょうか。

  • ママ友や相談できる相手が近くにいる
  • 家事や育児を完璧にやろうとはしない
  • 趣味や自分の時間をうまく作れる
  • 自分のストレス発散方法を知っている
  • 仕事をしている
  • 夫と家事や育児を分担し、悩みや不安を共有できる

このように 子ども以外の人と関わる機会が多い人は比較的孤独と感じることが少ないことが分かります。また、すべてを完璧にやらなくてはと思っている真面目な人ほど孤独と感じがちです。

家事や育児を程よく手を抜き、信頼する人に相談しながら育児できる環境があればママの気持ちが穏やかでいられるのではないでしょうか。

孤独感は保育園や幼稚園の入所で解消

子育て中に孤独を感じないという人はいるものの、厚生労働省の調査によると 母親が専業主婦の場合、孤立感を感じることが「よくある・ときどきある」と答えた人が全体の 53.5 %と半数以上を占めています。仮に母親がパートに出て働いていたとしても、孤立感を感じることが「よくある・ときどきある」と答えた人が全体の48.9%に上ります。

しかし、子育て中の孤独感は永遠に続くわけではありません。前述した 1 日中子どもと二人で過ごしている」「子育てのつらさを共感する人がいない」といった悩みは、保育園や幼稚園の入所によって解消されます。

保育園や幼稚園に通うことで日中は自分の時間ができ、働きに出ることも可能です。子どもの送り迎えや家事で毎日ばたばたと過ごし、孤独を感じることも薄れていくでしょう。また、保育園や幼稚園へ入所することで保護者との付き合いが出てくるので、ママ友作りのきっかけにもなります。

先生たちも子育てのサポートをしてくれるので、悩みを打ち明け相談することもできるでしょう。

【参考】 厚生労働省「子育ての孤立感」 

孤独と感じたときの解決法

孤独を感じながら毎日を過ごすのはとてもつらく、心も疲れてしまいます。しかし、生活を変えなければ孤独感は解消されません。子どもと笑顔で毎日を過ごせるようになるには、孤独と向き合う必要があります。

ここでは解消法をご紹介しますが、 もしかしたらほんの少しの行動で孤独を解消できるかもしれません。自分にあった孤独の解消法を見つけていきましょう。

1人で子育てをしようと思わない

子育てで孤独を感じている人には、 「自分が頑張らなくては」と考えている人が多い傾向にあります。とくに初めて出産・育児をしている女性に多く、理想と現実の違いから「自分は母親として失格」「子育に向いていない」と思い悩み、心身ともに疲弊し、不安や孤独感を深めてしまいます。

しかし、子育ては1人でするものではありません。まずは一番近くにいる夫に辛い気持ちを伝えましょう。二人の子どもなのに、 何をしたらいいのか分からないと言われた場合、育児を「手伝う」という気持ちでいるのかもしれません。はじめのうちはできて当たり前とは思わずに、一から教えてあげるようにしましょう。育児に積極的に参加できるよう導くことが大切です。

毎日外出する

どんなに忙しくても、 毎日わずかな時間でも外の空気を吸うようにすると気分転換にもなりリラックスできます。赤ちゃんと毎日一緒に生活をしていると、オムツ替えやご飯、お昼寝と何もしなくてもあっという間に一日が終わってしまいますよね。そんな生活を毎日過ごしていると誰にも会わず、話をする機会はほとんどありません。

家に閉じこもってばかりでは、さらに孤独感が増していくばかりです。スーパーに食材を買いにでかけたり家の周囲をお散歩するだけでもかまいません。太陽の光を浴びて、あいさつ程度でも誰かと会話をする機会を作ってみましょう。

自治体の子育て支援をうまく利用する

子育てで孤独を感じるひとつの要因として、子育ての不安を相談できる相手がいないことがあげられます。 話を聞いてくれる人の存在はとても大切です。もし、近くに両親や親戚、友人がいない場合は子育て支援センターや子育てサロンに参加してみましょう。 子育て支援センターは各自治体の子育て支援の一環として設置されています。

あるアンケート結果では子育て支援に望まれる地域活動として「子育てに関する悩みを気軽に相談できる活動」が52%、「子育てする親同士が話のできる仲間づくりの活動」が41%の回答が得られています。実際に利用した人では、4割近い人が「親子にとって利用してよかった」、3割が「親同士の交流や悩み相談ができた」とアンケートに答えていることから、 子育て支援センターは子育て世代にとって重要な役割を担っているということです。

不安や悩みに限らず、たわいもない話をしてストレス発散できる場所として自治体の子育て支援の場を利用してみましょう。

【参考】 子育て支援施策の沿革と検証 

SNSを活用する

気軽に育児の相談や不安を吐き出す相手がいない場合や小さい子どもを連れてひとりで外出するのは不安という方は、SNSを活用するのもひとつの方法です。同じくらいの月齢の子どもを持つママさんアカウントをフォローして、 同じ悩みを共有し励まし合ったりするだけでも「子育てで悩んでいるのは自分だけじゃないんだ」と気持ちがとても楽になります。

友人のリア充な投稿を見ると孤独を感じてしまうのであれば、 子育て専用のアカウントを作成すると周囲に振り回されずに済みますし、落ち込んでいることを知られることもありません。

習い事をはじめてみる

公園が少なかったり、自治体の子育て支援センターまで遠いなど、近所の子どもやママと出会う場があまりないケースもあるでしょう。そんなときは ベビースイミングやリトミック教室などの習い事に参加してみると、同じ年代の子どもたちやママたちと知り合うことができるかもしれません。

また、予定のない日をただ過ごしているよりも、 外出する予定を作ることで生活にメリハリができ気持ちも生き生きしてくるでしょう。

ベビーシッターや一時預かりを利用する

いくらかわいいわが子とはいえママもひとりの人間です。24時間365日ずっと子どもと一緒にいると身体も心も疲れるときだってありますよね。 ひとりの時間を作って身体と心を休めることも大切です。しかし、夫は仕事で忙しくワンオペ育児も同然。近くに子どもを預けられるような親戚もいないという方は

  • 保育園
  • 一時預かり
  • ベビーシッター
  • 子育てサポートセンター事業

など子育てを支援してくれるサービスを利用することも検討してみましょう。 心にゆとりができることでママも笑顔になり、子どもも安心できるのです。

また、一時預かりは子どもにとっても「集団保育の体験」や「遊びの体験が広がる」などたくさんのメリットがあり、いい刺激にもなるでしょう。子どもがシッターさんや預かりの場所に慣れていると、もし急に自分の体調が悪くなったときなど安心して預けることもできます。

登録が必要な場合があるので、利用の予定が無くてもとりあえず登録しておくと安心です。

【参考】 厚生労働省「一時預かりの子どもにとってのプラス面」 

外で働くこともあり

子どもとお出かけをしたり、自分の時間を作ってみても、孤独を感じ やる気が湧いてこないのであれば外に働きにでることも考えてみてはいかがでしょう。働きに出れば必然的に人とも出会いますし、会話も増えます。職場には先輩ママも働いていることも多く、育児の相談やプライベートでお出かけできるような人間関係を築ける可能性もあるでしょう。

また、 子育ての不安や悩みにおいて自分の自由の時間がないという悩みを上回るのが「教育費の不安」です。働きに出ると、収入が得られ、子どもと少しでも離れて自分ひとりになる時間を作れます。

小さい時はママが近くに居てあげた方がいいという考えはありますが、それは専業主婦が多かった昔の話。昨今共働き世帯が増加、 専業主婦世帯の 2 倍ほどが共働きという統計データもあるように、子育てのサポートをうまく利用しているご家庭はたくさんあります。

【参考】

 厚生労働省「子どもを育てていて不安に思うことや悩み」 

 厚生労働省「共働き世帯の増加」 

産後うつと孤独感はまったく関係ない

これまで孤独感について解説しましたが、長い間孤独感を抱いて子育てをしていると、もしかして「産後うつ」かもと疑ってしまうこともあります。しかし 、産後うつと孤独感はまったく関係ありません。産後うつ症状として以下が挙げられます。

  • 極度の悲しみ
  • 頻繁に泣く
  • 気分の変動
  • 興奮および怒り

が一般的な症状です。まれな症状としては「子どもに対する関心の喪失または不合理な心配」や「睡眠障害」があります。もしこのような症状がある場合は、産後うつが疑われます。 症状が 2 週間以上続く場合は病院を受診しましょう。

【参考】 MSDマニュアル家庭版「産後うつ病」 

まとめ

子育て中の孤独感は誰しもが感じるものです。しかし、孤独感を抱きやすい人には特徴があります。その特徴に当てはまっているのか自分を見直し、原因を把握することは、孤独感を解消するためにはとても大切なことです。

ちょっとした行動の変化があれば孤独感をやわらげることはできます。笑顔で過ごす時間が増えるように、日々の生活に取り入れてみてはいかがでしょう。


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