保育士のひきだし
2020.08.21
保育士にぴったりの手帳とは?選び方や書き方のおすすめポイントも紹介
毎日忙しい保育士にとって手帳は必需品です。そこで、本記事では保育士にぴったりの手帳選びのポイントを紹介していきます。また、手帳をワンランクアップさせる活用方法も解説しますので、ぜひ参考にしてくださいね!
保育士におすすめの手帳の選び方!
毎日やることがいっぱいの保育士。しっかりとスケジュールを管理するためには、「保育士に合った手帳」を選ぶことが大切です。しかし、手帳には大きさや書き方などたくさんの種類があります。「種類がありすぎて迷ってしまう」という保育士もいるでしょう。迷ったときは、以下のような手帳を選ぶのがおすすめです。
- 1カ月の見開きカレンダーがある
- 1週間・1日ごとに記入できる
- デイリー&マンスリータイプ
- フリーメモスペースがあると◎
- 保育士専用の手帳
それぞれの項目のメリットと使い方を解説していきます。
1カ月の見開きカレンダーがある
保育士にとって、「1カ月の見開きカレンダー」はスケジュール管理に欠かせない要素です。保育園は年間計画・月案・週案を元に、毎日の保育業務やイベントが決まっています。1カ月の見開きカレンダーがあることで、1カ月の流れがつかみやすくなり、予定も立てやすくなるでしょう。年間の見開きカレンダーも付いていると、さらに使いやすくなります。
1週間・1日ごとに記入できる
1週間ごとに予定を記入できる「ウィークリータイプ」、1日ごとに予定を記入できる「デイリータイプ」、使いやすい方を選びましょう。ウィークリータイプは主に2種類あります。
<ウィークリータイプの種類>
- 週間ホリゾンタルタイプ…1週間のカレンダーが見開きになっており、詳細が書き込める
- 週間レフトタイプ…1週間のカレンダーが見開きの片側、対するページがメモ欄になっている
1週間の予定を「前半」「後半」に分けて考えたい場合は「週間ホリゾンタルタイプ」、1週間の大まかな見通しを立てながら、細かいメモを記入したい場合は「週間レフトタイプ」がおすすめです。
一方、デイリータイプはウィークリータイプよりも種類が豊富で、メーカーによって特徴が異なります。
<デイリータイプの種類>
- 1日の予定を見開き片面1ページに書き込めるタイプ
- 1日の予定を時間ごとに書き込めるタイプ
- 1日のTo Doリストが書き込めるタイプ
デイリータイプは、1日のページにたくさん書き込めるため、大量のタスクを抱えている保育士にはぴったりです。
セパレートタイプ
デイリータイプもウィークリータイプも使いにくい場合は、「セパレートタイプ」を選んでみましょう。セパレートタイプとは、見開き2ページの上半分に「1カ月のカレンダー」、下半分に「1週間もしくは1日のカレンダー」があるタイプの手帳です。「マンスリー&ウィークリー(1カ月&1週間)」「マンスリー&デイリー(1カ月&1日)」とも呼ばれています。
カレンダーが上段・下段に分かれているため、1カ月~1週間もしくは1日の予定が一目で把握できます。全体の予定を把握しながら、同時に細かい予定もチェックしたい場合に便利な手帳です。
フリーメモスペースがあると◎
カレンダーのページや、手帳の後半のページなどに、フリーメモスペースがある手帳もおすすめです。業務連絡や会議の内容などの記録を残したり、製作で使う道具や素材などをメモする際に役立ちます。特に新人保育士は、業務中にメモする機会が多いため、フリーメモスペースがたくさんある手帳を選ぶとよいでしょう。
保育士専用の手帳
「ウィークリーもデイリーもセパレートも使いにくい」「手帳を買っても結局使わなくなってしまう…」という保育士には「保育士専用の手帳」をチェックしてみてください。保育士専用の手帳は、メリットがたくさん詰まっています。
- 子どもの月齢早見表
- 子どもの病気対応・応急処置方法
- おたよりの例文
- 保育遊びのネタ
- 保護者の方の対応のコツ
カレンダーに加えて、上記のような実用性の高い内容も収録されています。いわば「保育士の教科書」と「カレンダー」がセットになったアイテムなのです。まだ職務に慣れていない新人保育士や、ほかの手帳では満足できない保育士はぜひおすすめです。
これでスケジュール管理ばっちり!保育士に効果的な手帳の使い方
手帳を買ったものの、「何を書けばよいか分からない」「何を優先して書くべき?」と悩んでしまう保育士もいるのではないでしょうか?保育士が手帳を書くときは、以下の項目を優先的に書き込むと、快適にスケジュール管理できます。
- 年間行事
- 細かい業務のスケジュール
- 納期が決まっている仕事
- 1日のToDoリスト
- 連絡帳の下書き
- 保育園やかかりつけ病院などの緊急連絡先
それでは、各項目の詳しい内容を見ていきましょう。
年間行事
まず最初に「年間行事」を記入しましょう。保育園によって、行事の時期や内容は異なりますが、大まかな年間行事は以下の通りです。
月日 |
年間行事 |
4月 |
入園式、身体測定、お誕生日会 |
5月 |
春の遠足、こどもの日、母の日、お誕生日会 |
6月 |
父の日、歯科検診、緊急訓練、保育参観、お誕生日会 |
7月 |
七夕、プール開き、夏祭り、お泊り会、お誕生日会 |
8月 |
お盆休み、水遊び、お誕生日会 |
9月 |
敬老の日、秋分の日、秋の遠足、お月見 |
10月 |
運動会、いもほり体験、ハロウィン、お誕生日会 |
11月 |
七五三、文化の日、敬老感謝の日、保育参観、作品展、お誕生日会 |
12月 |
クリスマス会、お誕生日会、大晦日、冬休み |
1月 |
お正月、餅つき大会、書初め、お誕生日会 |
2月 |
節分、建国記念日、バレンタインデー、お誕生日会 |
3月 |
ひな祭り、春分の日、遠足、お別れ会、卒園式・修了式 |
年間カレンダーにイベントを書き込んでおけば、年間を通していつ頃繁忙期になりそうか予測ができますね。
細かい業務のスケジュール
業務に関連する事項は「保育園のボードにも書かれているし、覚えているから大丈夫」と思いがちですが、うっかり忘れたら大変です。忘れずに記入しましょう。
- 保護者会・懇親会
- 保護者面談
- 会議やミーティング
- セミナーや講座
- 他園のヘルプ
上記の業務に関するスケジュールを書く際は、日時や場所、持ち物や当日までの準備もあわせて記入すると余裕を持って準備ができます。
納期が決まっている仕事
手帳には、提出物の締め切り日や、「この日までに仕事を終わらせる」という目安も書き込みましょう。
- 月案
- 週案
- 個人票
- 壁面製作の開始日~終了日
- イベントの企画書
- イベントの準備~終了日
- おたより・保護者の方への手紙
- セミナーや講座のレポート
- 評価シート
- 異動希望調査
期日がある仕事は赤ペンや蛍光ペンなど、目立つ色で記入して、残された時間を意識できるようにしましょう。
1日のToDoリスト
あらかじめ「今日1日のうちにやるべきこと」をまとめておくと、スムーズに業務を進められます。
- 受け入れ(保護者の○○さんに××を確認する)
- 朝礼(明後日有休をもらうことを報告する)
- 主活動(○○を準備)
- お散歩(行先○○)
- 給食(今日はおはしの練習)
- 午睡(この時間に○○の製作を終わらせる)
- おやつ(早帰りの子どもがいる)
- お迎え(保護者の○○さんに書類を渡す・受け取る)
時間ごとに区切って記入してもよいですし、「To Doリスト」で一覧にしてみるのもよいでしょう。自分が「見やすい」「把握しやすい」と思える書き方を実践してみてください。
連絡帳の下書き
保護者の方に個別の連絡事項があるにも関わらず、手元に連絡帳がないときは一旦手帳にメモしておきましょう。また、連絡帳を書くのが苦手な人は、連絡帳の下書きをメモスペースに活用するのも1つの方法です。その際、万が一落としたときに備えて、個人情報は記入しないように注意しましょう。
保育園やかかりつけ病院などの緊急連絡先
保育中はいつ、どこで何が起こるか分かりません。「もしも」の事態に備えて、保育園、かかりつけ病院などの電話番号を記入しておきましょう。児童相談所や、卒園生が通う小学校など、関係機関の連絡先も書いておくとさらに便利です。
もっと見やすくなる!保育士の手帳の書き方のポイント
手帳を使い始めても、「何だか見づらい」「書いていてモチベーションが上がらない」そんなことはありませんか?ここでは、見やすい手帳の書き方や、モチベーションを上げるコツをご紹介いたします。
- 休みの日に色をつけて差別化
- あえて仕事とプライベートの予定を一緒に書く
- 短文&箇条書きで分かりやすく
- 大事な部分はふせんを使って
上記のポイントを押さえて、楽しく予定を立てましょう。
休みの日に色をつけて差別化
休日のスペースを、出勤日とは違う色で枠を囲んだり、予定を記入したりすると、スケジュール全体が見やすくなります。シールやペンなどこだわりの文房具を使うと手帳に記入するのが楽しみになりますね。
あえて仕事とプライベートの予定を一緒に書く
プライベートの予定も一緒に書き込むことで、「もうすぐ○○の日だ!」「休日に○○へ行くから、仕事頑張ろう!」とモチベーションがアップします。もちろん「業務のことばかりに集中して、プライベートの予定を忘れてしまった」なんてことにならないためにも、忘れっぽい人はプライベートの予定も記入しておきましょう。
短文&箇条書きで分かりやすく
スケジュールを書くときは、「短文」「箇条書き」を意識しましょう。長文をだらだらと羅列すると、読みにくくなってしまいます。細かい内容はメモスペースかデイリーの項目に記載して、全体のスケジュールには「短文」「箇条書き」で分かりやすく記入しましょう。
ふせんを使うのも◎
月の切り替わりや大切なメモに、ふせん使うのも効果的です。わざわざページを探す手間も省けますし、大事な用事も忘れずに済みます。
まとめ
手帳をうまく使いこなせれば、スケジュールをしっかりと管理できるだけでなく、業務もスムーズに進められます。今回ご紹介した手帳の選び方や効果的な書き方を参考にして、今後の仕事に活用してくださいね。