おやこのひきだし
2020.08.18
男の子の育て方は難しい?イヤイヤ期や幼児期の接し方のコツを紹介
「男の子の育児は難しい」と感じることはありませんか?ママにとって男の子は異性なので、理解に苦しむこともあるでしょう。初めての男の子の子育ては、子どもの行動を理解できずに悩んでしまうかもしれません。この記事では、男の子の育てるときのポイントと、イヤイヤ期や幼児期など年齢別の接し方のコツについてご紹介いたします。
イヤイヤ期はママも大変ですが、過ぎてしまえばあっという間です。子どもと過ごす時間を大切にしながら、子育てを楽しみましょう。
男の子の特徴
個人差もありますが、一般的に男の子と女の子には違う特徴があります。パパだったら男の子は同性なので、行動を理解できるかもしれません。しかし、ママにとっては異性なので理解できないこともあり、育児に疲れてしまうかもしれません。まずは男の子の特徴について見ていきましょう。
動き回ることが好き
やんちゃな男の子は動き回って落ち着かないため、心配になるママもいるでしょう。男の子は遊ぶときも走り回ったり、体を使ったりする遊びが好きです。また、車や電車に興味を持つ子が多いことも男の子の特徴です。やはり動くものが男の子にとっては魅力があるのかもしれません。
マイペース
周りを気にする傾向がある女の子に比べると、男の子は自分のやりたいようにやる子どもが多いです。ママの行動を真似ようとする女の子と違い、男の子はマイペース。そんな男の子のことを空気が読めないと感じることがあるかもしれません。
女の子より言葉の発育が遅い
一般的に男の子は女の子より言葉の発育が遅い傾向にあります。そのため男の子は同じ年齢の女の子に比べると、自分の思っていることを言葉で表現できないことがあります。言葉で表現できないため、体を使って伝えるしかなく、乱暴な行動を取ってしまうこともあるでしょう。子どもが何をしたいと思っているのか、聞き出してあげる必要があります。
男の子の子育てのポイント
男の子の子育てでとくに気をつけておきたいポイントを解説します。心構えを知っておけば、子どもと接するときにイライラすることが減り、サポートしやすくなるでしょう。
叱りすぎないようにする
「やんちゃでいたずらばかり」「毎日同じことを注意しなくてはいけない」など、男の子は叱りたくなるポイントがたくさんあるかもしれません。毎日同じことで注意しても、まったく改善しなければ、ママも育児に疲れ果ててしまうでしょう。
しかし、ガミガミ叱りすぎても効果はありません。男の子には回りくどい言い方をせず、目を合わせてしっかり伝えましょう。そうでなければ、遊びに夢中になっている男の子にママの言葉は届きません。親が感情的にならず、冷静に伝えることが大切です。
干渉しすぎず見守る
過干渉になってしまわないように気をつけておきましょう。危険なとき以外は、口や手を出さずに見守る姿勢が大切です。男の子は好奇心旺盛なので、だんだん「自分でやってみたい」と思うようになっていきます。危険な行動でなければ、できるだけやらせてあげましょう。危険な場合は「だめ」というだけでなく、なぜだめなのか理由を伝えて納得させることが必要です。
男の子は女の子よりも成長がゆっくりであることが多いため、生活面で何かとつい手助けしたくなってしまうかもしれません。しかしママがすぐに手助けすると、子どもは自立心を育めず、いつもママを頼るようになってしまいます。子どもは失敗から学んでいくので、見守ってあげましょう。
褒める
男の子は命令口調で言われることを嫌がります。「自分の好きなようにやってみたい」と思う男の子に「早く着替えなさい」「おもちゃを片付けなさい」と命令口調で言っても効果はありません。それよりも男の子にやる気を出せさせるには、褒めることが効果的です。
男の子はだんだん反抗するようになっていきますが、基本的にママのことが大好きです。「○○しなさい」と命令口調で言うより「○○してくれる?」とお願い口調で言うのが男の子と接するときのコツです。それからしっかり褒めることも忘れないでください。ママに褒められると何よりやる気が出ますので、子どもはもっと頑張りたくなります。
グズグズするときは競争する
1日に何回も「早くして!」という言葉を繰り返していませんか?幼稚園バスが来る時間だというのに、グズグズして準備が進まなければ、ママもイライラしてしまいますよね。そんなときは、競争を提案してみましょう。男の子は競争心が強いため、競争ということになれば張り切ります。
どちらが早いか競争することで、あっという間に準備ができるでしょう。朝の準備だけでなく、さまざまな場面で「競争する?」と持ちかけてみてはいかがでしょうか。「早く!」と急かすよりも効果的です。
プライドを傷つけない
いくら叱っても聞かない子どもには、ついきつい言い方で叱ってしまうかもしれません。「グズ」「のろま」「頭が悪い」といった言葉は子どもの自尊心を傷つけてしまい、自分に自信が持てなくなるので、絶対に言わないようにしましょう。
もちろん女の子にも傷つけるような言葉を言ってはいけません。しかし、男の子の場合は何度言っても言うことを聞かないことがあるので、大人もカッとなってつい言ってはいけない言葉を口にしないように注意が必要です。また、兄弟と比べることや、人前で叱る行動も男の子のプライドを傷つけるため、控えておきましょう。
甘えさせてあげる
子どものころに十分甘えさせてあげることで、子どもの情緒が安定するといわれています。男の子だからママに甘えたらおかしいなんてことはありません。子どもが甘えてきたときは、「男の子なのに」と突き放さず、たくさん甘えさせてあげましょう。幼少期にたっぷり甘えさせると、子どもは愛されていることを実感できます。スキンシップで親子の信頼関係も構築されますので、安心して外の世界に出ていけるのです。
【年齢別】男の子との接し方
子どもの年齢によって接し方のポイントがあります。男の子は年齢別にどのような点に気をつけておけばよいのか確認しておきましょう。
イヤイヤ期
一般的にイヤイヤ期は1歳半〜3歳頃に訪れます。自我が芽生える時期であり、自分でやってみたいことが増えてきます。しかし、自分でやってみたくても、まだうまくできません。ママに「ダメ」と言われてしまうこともあるでしょう。この時期は、脳の前頭前野が発達していないため、「やってみたい」という自分の欲求を抑えることは難しいです。そのためイヤイヤ期特有の行動を起こしてしまいます。
イヤイヤ期が大変なのは、男の子も女の子も一緒です。しかし、服へのこだわりなどによるイヤイヤが目立つ女の子に比べ、男の子は物を叩く・暴れるといった乱暴な行動を引き起こすことがあります。イヤイヤ期の男の子を育てるのはママも体力を必要とします。男の子のイヤイヤ期には、次のような接し方をするのがポイントです。
気分転換させる
自分の思い通りにいかず、希望が叶えられなかったときは、所構わず泣きわめく子どももいます。たとえばスーパーで欲しいお菓子を買ってもらえず、地面に座って泣いてしまう子どももいますね。外出先でこのような行動を取られると、ママは一刻も早く泣き止んでほしくなるでしょう。しかし、このようなときは、いくら子どもに「泣かないで」と言っても簡単に泣きやまないものです。ママを叩いたりすることもあるかもしれません。
このような場合は、状況を変えることで、子どもに気分転換をさせる方法がおすすめです「別の場所に行く」「別の遊びをする」など、状況を変えてあげることで、簡単に機嫌が収まることもあります。
抱きしめる
男の子がかんしゃくを起こして暴れたり物を投げたりしたときは、抱きしめて子どもの思いを受け止めてあげましょう。男の子は女の子に比べると言葉の発達がゆっくりなので、自分の思いをうまく伝えられないことがあります。
「悲しいね」「嫌だったね」と言葉にしてあげましょう。かんしゃくを起こしたときも叱らずに抱きしめることで、子どもは愛されていることを実感し、安心するのです。
幼児期
魔の2歳を乗り越え、3歳頃にはイヤイヤ期が終わりますが、だからといって男の子の子育てが楽になるわけではありません。やんちゃな幼児期の男の子と接するときに気をつけておくべきポイントをご紹介いたします。
我慢を覚えさせる
幼児期は、ワガママを言うようになってきます。しかし、ワガママをなんでも聞くわけにはいきません。イヤイヤ期はまだ我慢することが難しいですが、4歳くらいになるとだんだん我慢できるようになってきます。そろそろ我慢も覚えさせていきましょう。
幼児期は言語能力もどんどん発達してきますが、男の子の場合はまだ自分の気持ちを言葉でうまく表現できない子どももいます。そのため、思い通りにならないと泣きわめくこともあるのです。泣いている我が子を見ると、「かわいそう」と思って要求を聞いてあげたくなるかもしれません。また、外出先で泣き続けると、周りの人に迷惑がかかるので、大人が根負けすることもあるでしょう。
しかし、それでは子どもが我慢を覚えません。要求を叶えたかったら、大声で泣けばいいと思うようになってしまいます。「○○を買って」と言われたときなど、子どもの要求をすぐに受け入れられないときは、「ダメ」と拒絶するよりも、いつだったら叶えてあげられるか伝えましょう。いずれ買ってもらえるとわかれば、拒絶されたときよりも我慢ができます。
一緒にルールを作る
幼児期になると、家の中でも外でもルールを守ることを覚えていかなくてはいけません。大人が一方的に決めたルールより、一緒に決めたルールの方が子どもは守ろうとするものです。自立心が芽生えてくるので、自分で決めたルールなら、守ろうとするでしょう。
幼児期にルールを守る力を身につけておくと、小学生になったときに役立ちます。たとえば小学生になると「帰宅したらまず宿題をする」「ゲームは1日1時間まで」などのルールを決める家庭もあるでしょうが、幼児期にルールを守る土台を作っておくことで、規則正しい生活が送れるようになるでしょう。
ルールを守れる子どもになるには、大人もその日の気分で「今日はいいよ」「今日はダメ」というようにルールを変えないようにしなくてはいけません。
まとめ
イヤイヤ期や幼児期の男の子はママを困らせることも多いでしょう。毎日同じことを注意しなくてはいけないとイライラするでしょうが、叱るばかりでなく、抱きしめて愛情を伝えることが大切です。初めての男の子なら、ママも余裕がないかもしれませんが、いつもイライラしていては子どもにも伝わってしまいます。ママもストレスをためないようにリフレッシュすることで、余裕を持って育児ができるでしょう。
母と息子は近い関係でありながら、実際は異性なのでわからないことも多いものです。パパだったら息子の気持ちが理解できるでしょうから、一人で悩まず、パパにも積極的に育児に協力してもらいましょう。