おやこのひきだし
2020.08.06
共働きで保育園生活スタート!1日のスケジュールや時短で家事を済ませる工夫も紹介
保育園に通えることが決まり、そろそろ職場復帰を考えているご家庭もあるのではないでしょうか。今回は、起床から保育園の送迎、就寝までの一般的なスケジュールをみていきましょう。また、共働きで忙しいお母さんのために時短で家事を済ませるコツもご紹介いたしますので、ぜひ参考にしてください。
共働き家庭の1日のスケジュール例
お子さんを預けて職場復帰するという方は、ご自身の就職やお子さんの入園の準備に慌ただしい日々ではないでしょうか。しかし、入園や職場復帰がゴールではなく、むしろ戦いの始まり とも言えます。毎日がどのような生活になるのかシミュレーションをして、家庭内で協力し合えるようにしましょう。
【共働き夫婦+生後10か月の女の子を持つママのスケジュール例】
5:30 |
起床・朝食(娘の離乳食も)準備 |
6:00 |
家族で朝食(娘の食事は夫に見てもらう) |
6:15 |
身支度・メイク・洗濯 |
6:30 |
皿洗い・娘の身支度(夫も自分の身支度) |
6:45 |
検温・簡単な掃除 |
7:00 |
保育園へ |
7:15 |
保育士さんにバトンタッチ・出社 |
16:00 |
退社・保育園のお迎えへ |
17:00 |
お迎え完了・夕飯の買い物 |
17:30 |
帰宅・夕食準備・お風呂掃除 |
18:00 |
夕食 |
18:30 |
娘と入浴 |
19:00 |
授乳・寝かしつけ |
19:30 |
夫帰宅・洗濯 |
20:00 |
ひとやすみ・保育園の連絡帳や持ち物確認 |
22:00 |
就寝 |
通勤時間などにもよりますが、一般的なスケジュールはこのような感じです。朝はドタバタ分刻みのスケジュールですね。お弁当を作る場合や、お子さんが起きてすぐ食事をするのが難しい場合は焦りが出てしまいますね。
時短勤務の場合、早く退社する分、夕方の時間は余裕があると思ってしまいますが、起 床時間が早いので、子どもの寝かしつけや自身の就寝時間も早めにしたいところ です。
家事を楽にするポイント
朝のやることや持ち物はリストを作っておこう
家庭内で大まかな分担が決まっていても、日によって出社時間にばらつきがある場合や、天候によって外出する時間が変わってくることもありますね。夫婦のうち、手が空いている方が朝の家事や身支度をこなせるよう、家事や保育園の持ち物をリスト化 しておくことがおすすめです。
特に保育園の持ち物は曜日によって異なる場合があります(月曜は寝具、水曜は主食など)。確認しやすいところに掲示して、誰でも準備できるようにしておきましょう。
夜はみんなで過ごそう
職場復帰をしてお子さんが保育園に通うようになると、家族でゆっくり過ごす時間が取りにくくなってきます。後ろめたい気持ちになるかもしれませんが、その分帰宅した後や寝る前にお子さんとたくさんスキンシップを取りましょう。
「帰宅した後も家事が山積みで…」という方もいらっしゃると思いますが、毎日手の込んだ夕食を作るよりも、週に何日かは夕食をお惣菜にして、子どもと触れ合う方が子どもも喜んでくれます。家事も2~3日に1回にまとめてやれば大丈夫。夜はみんなで過ごす時間を作れるようにしましょう。
親がやるのが一番早い!でも少しずつ子どもに任せよう
朝の身支度も、帰宅後の片付けも、親がパパっと済ませてしまうのが一番早いですね。しかし、園の生活に慣れてきたら、まずは食事や着替えなどの身の回りのことを自分でできるよう、少しずつ声かけ をしてみましょう。「自分で着替えができるなんて、もうお兄さんだね」「きれいにご飯を食べられるようになってくれて、ママも助かるな」など、できたことを褒めてもらえると子どもはますますやる気を持ってくれます。
登園のときに、先生に「今日は〇〇を自分でやったんですよ」など話すと、先生も協力して大げさに褒めてくれるでしょう。子どもの自信につながりますので、先生の力も借りながら子どもにはたらきかけましょう。
できることが増えてきたら、持ち物の準備をやらせてみるのもおすすめです。イラストを使って持ち物を分かりやすく掲示しておくと楽しんで取り組んでくれます。この習慣が身につくと、小学校に入学してからも自ら時間割を整えることができるでしょう。
ちょっと手が止まっている様子を見ると、横から手伝いたくなりますが、時間の許す限り任せてみるのも子育てでは大切です。
時短家電を活用しよう
「時短家電」をご存じですか?「家電には疎くて…」という方も、このタイミングで便利な家電を導入するとグッと時間が短縮できますよ。職場復帰の前にぜひ家電量販店でチェックしてみましょう。
おすすめは、食器洗い乾燥機、ドラム式洗濯機、ロボット掃除機の3点。どれも家電に作業をお願いしている間、朝の身支度や夜の寝かしつけに時間を使うことができます。
ドラム式洗濯機はタオルやシーツなどの乾燥もふんわりと仕上げてくれるので、むしろ天日干しよりも良いのでは?と思うこともあるはず。毎週末に寝具の洗濯がある保育園の場合は大活躍してくれそうですね。
食器洗い乾燥機やロボット掃除機は時間に合わせてタイマーを入れておけば、毎日の家事が減りますね。ロボット掃除機を使うときは、床上は片づけておくように注意してくださいね。
家事代行サービスは後ろめたくなんてない
職場復帰してすぐは「仕事も家事育児も頑張らなきゃ」と気を張って過ごしている方も多いですが、数週間、数ヵ月、と時間が経つと「全部は頑張れない…」と疲れがでてしまいます。やはり、外で働くことはやりがいもありますが、それだけでは乗り越えられないこともありますよね。
家事や育児で続けられないものが出てきた場合、平日の家事から負担を減らしていくのがおすすめです。たとえば、毎日の朝のお掃除を2~3日に1回にするとか、疲れた日は夕食をお惣菜で済ませるとか。しかし、それではなかなか休まらないという方は、家事代行サービスを利用するのも良いでしょう。会社によってそれぞれですが、日中鍵を預けて掃除や食事作りをしてくれるサービスが中心になります。
また、シッターを兼ねている場合は、残業の間、子どものお迎えと食事を済ませておいてくれるようなサービスもあります。親世代の方々からは「家のことができないのに仕事なんて…」などと心無い言葉をかけられるかもしれませんが、家事代行サービスは近年急激に成長している分野で利用者も増えています。使い勝手がよければ、どんどん利用しても気にすることありませんよ 。
こんな時どうする?時間のあるうちに確認しておきたいこと
子どもを預けて外で働くことになると不測の事態が起きることも少なくありません。いざというときにどうしたらよいのか、時間のあるうちに確認しておきたいことをまとめました。
子どもが発熱、体調不良
このケースが一番多いので、必ず対策を考えておきましょう。規則正しい生活をさせる、休日も遅い時間まで外出しない、と毎日気を付けていても、子どもは突然体調を崩すものです。子どもが体調不良のとき、夫婦のどちらかが当日有給を取得して、そばについているのが一番安心です。子どもも親がいることがなによりも心強いですし、小児科に連れていくこともできます。それが難しいようであれば、実家やきょうだいなどの身内に頼むことを考えましょう。
しかし、子どもの体調不良は突然に起こるので、都合がつかない日もありますよね。頼れる人が身近にいない場合も難しいでしょう。そんなピンチのときには、体調不良の子どもたちを預かってくれる病児保育、病児対応のシッターを頼む ことです。感染症が流行っている季節の場合は、病児保育施設も定員に達していることがありますので、複数探しておくことも大切です。また、「病児」ではなく、症状のピークを過ぎて、安静に過ごす時期の「病後児」なら受け入れているという施設やシッターもあります。
このような施設を就職前に調べておくと安心ですね。日々の仕事でも、子どものことで遅刻や欠勤ということを考えて、机の整理や仕事の報告を怠らないようにすると周りの協力も得られやすいかもしれません。
保育園の役員や行事
保育園にもよりますが、役員や平日の行事を設けている園もあります。行事予定は4月の時点で確認できるので、仕事を調整してできる限りの参加をすると子どもも喜ぶでしょう。
役員に関しては、保育園では皆さんお仕事をしているので、土日に行事の手伝いや、仕事の後、自宅でできることがほとんどです。保育園では幼稚園に比べてパパの参加も多いですよ。
他の保護者と話す機会になったり、園での子どもの様子を知るきっかけになるので、職場復帰をしてリズムがつかめたら引き受けてみることも考えてみましょう。
災害時の園の対応やお迎え
近年は、大雨や台風、地震など、自然災害が続いています。保育園の場合は、幼稚園や学校と違って保護者が出勤する場合はできる限り開園していることも多いのですが、やむを得ず休園する場合や、早い時間の引き取りをお願いされる場合もあります。
どのような状態なら休園になるのか、引き取りの方法などは園の規則で決まっています ので、時間のある時に書類を確認して、いざという時にも見返せるよう分かりやすいところに保管しておきましょう。
災害時は職場でも配慮してくれることが多いですが、緊急の場合はどちらが迎えに行くのか、電話がつながらない場合はどこで合流するのか、家族で必ず話し合っておきましょう。
まとめ
子どもを育てながら仕事をしていると、つまずくこともあるでしょう。「寂しい思いをさせているのではないか」「復帰は間違いだったのではないか」など、さまざまな思いが頭をよぎるかもしれませんが、家族が家にいる時間を大切に過ごすことが何よりも大切です。
食事も毎日手作りにこだわらなくても大丈夫です。部屋も多少の散らかりは週末みんなで片づけることにしましょう!家族が毎日笑顔でいられること一番です。