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おやこのひきだし

2020.07.22

幼児に適した「英語教育」を!早期英語教育のメリットとデメリット

グローバル化が進み、幼児期から英語教育を考える親御さんは少なくありません。 英語の勉強を始めるのは少しでも早い方がいいといわれますが、いつ頃から始めたらいいのかと悩んでいる方も多いのではないでしょうか?

この記事では、幼児の英語教育を始める時期の目安や、幼児期から英語教育をスタートさせるメリット・デメリットなどを解説いたします。また、幼児から始める英語教育の方法についてもご紹介していきます。

家庭でできる英語教育もありますので、早い時期から子どもに英語の勉強をさせたいと考えているパパ・ママは、ぜひ参考にしてください。

幼児の英語教育はいつごろ始めたらいい?

子どもが赤ちゃんの頃から英語教育を始める家庭もあります。いつから始めるのがベストであるかは諸説ありますが、 幼児期に英語教育を始めることで、英語の音を聞き分けられる「英語耳」が作られるといわれています。

幼児の英語教育は 0〜 6 歳頃を目安 として、発達に合わせた内容の英語教育を取り入れるのがおすすめです。

早期英語教育のメリット・デメリット

子どもの英語教育は少しでも早く始めた方がいいと言われますが、早期教育にはデメリットがあるともいわれます。早い時期から英語教育を始めるメリットとデメリットについて確認しておきましょう。

メリット

早期英語教育には、いくつものメリットが考えられます。まずは幼児から英語教育を始めることの主なメリットを見ていきましょう。

英語に耳が慣れる

英語には「L」や「R」のように、日本語にはない発音があります。英語の学習において日本人が苦労するポイントなのですが、 早い時期に英語教育を始めることで、英語に耳が慣れるというメリットがあります。

なぜ英語の早期教育を勧められるかというと、英語耳を作るにはリミットがあると考えられているからです。日本語にない音は、だんだん聞き取れなくなっていくため、諸説ありますが 3 歳頃までには英語の音を聞き取る教育を始めた方がいいとされています。

まだ日本語も学んでいない乳幼児でも、英語を聞かせることによって英語耳が作られていくといわれています。母国語以外の言語を聞き取る能力は、だいたい1012歳頃に臨界期を迎えるといわれているため、幼児の頃から英語教育を始めることで、子どもは効率よく英語を習得できるでしょう。

英語の習得にかかる時間を短縮できる

言語の習得には臨界期があり、臨界期をすぎると習得が難しくなるという「臨界期仮説」があります。 早い時期から英語に耳が慣れ、聞き分けられるようになっておけば、リスニング力に差が出るでしょう。 英語の習得にかかる時間を短縮できる可能性があります。

英語力に自信が持てる

2020年度から小学校の英語教育が変わり、小学校3年生から英語教育が始まります。また、5年生からは英語が教科になり、成績もつけられるように。幼児の頃から英語教育を始めておくことで、小学校で英語を習うようになったときも余裕を持てます。 英語を得意科目にできますので自信がついて、勉強への意欲が増す可能性があるでしょう。

英語が好きになる

幼児期の英語教育は、歌ったり遊んだりしながら楽しく英語に触れていきます。いやいや勉強するわけではないので、 英語に苦手意識を持たずにすむでしょう。 早期から英語の教育を始めることによって、子どもが英語好きになる可能性があります。

学校の試験で有利になる

幼児から英語教育を始めることによって、英語の基礎を身につける時間を十分確保し、英語に対する自信も高めておけます。 学校で英語を習うようになってもスムーズに理解できる ため、試験では好成績が期待できるでしょう。また、英語が得意であれば、試験前は他の教科の勉強に時間を費やせるため、余裕を持って試験に臨めるというメリットもあります。

デメリット

英語の早期教育はメリットばかりではありません。デメリットを把握したうえで、対策を取りながら早期英語教育を始めましょう。

母国語(日本語)の習得が遅れる

日本語が身についていない頃から英語教育を始めることで、日本語の習得が遅れる可能性があります。幼児は家族との会話の中で自然に母国語を身につけていきますが、英語教育に熱心になるあまり、日本語の習得よりも英語の教育に力を入れてしまう可能性がないともいえません。すると日本語の習得レベルが水準以下になってしまったり、日本語と英語どちらの単語なのか迷ってしまうといった可能性があります。

そのようなことを避けるためにも、 日本語の習得がおろそかにならないように注意しておきましょう。

子どもがプレッシャーに感じる

過剰な期待は子どもにプレッシャーを与える可能性があります。 親の大きな期待を背負って早期から熱心に英語教育をさせることが子どもの負担になり、その結果英語嫌いになってしまう可能性もあります。 「子どものため」と思っても、子どもにとって負担になっている場合があります。子どもにプレッシャーを与えていないか気をつけておく必要があるでしょう。

セミリンガルになる可能性がある

子どもがバイリンガルになれるようにと早期に英語教育を始めることに反対する意見もあります。 日本語も英語も中途半端なセミリンガルになる可能性がある ということが理由です。どちらの言語も中途半端になれば、論理的な思考能力が育まれないともいわれます。

日本に住み、家庭で英語学習をするくらいでは、セミリンガルになる可能性は低いともいわれていますが、長時間英語教材のCDをかけっぱなしにしたり、両親も英語で話しかけたりしていては、日本語に触れる時間が短くなってしまいます。そのような場合は日本語を十分に習得できず、セミリンガルになる可能性も否定できません。早期英語教育はデメリットをはらんでいることを意識して、日本語をしっかり習得させることも忘れないでおきましょう。

幼児に英語教育する方法

幼児の英語教育には、さまざまな方法があります。子どもが楽しみながら勉強できる方法を取り入れましょう。

英語の曲を流す

英語が耳から入ってくることで、英語の音に慣れていきます。 普段から英語の歌詞の曲を流しておけば、意味はわからなくても子どもは自然に英語のリズムに慣れてくるでしょう。 英語耳を作るためには、英語を聞くことが大事です。英語の音楽を聴きながら、楽しく英語耳を作りましょう。

英語の歌を歌う

英語の歌詞の歌を歌えば、楽しく英語の発音を学べます。繰り返し歌うことで自然と歌詞を覚えるため、どんどん英語が好きになっていくでしょう。 パパやママも一緒に歌えば、子どもはさらに楽しく英語を学べます。

英語の絵本を読み聞かせする

子どもはママに絵本を読んでもらうのが大好きです。英語の絵本を読み聞かせして、自然に英語に触れさせましょう。 絵を見ながら英語を聞くことで、意味を理解できます。 まずはかなり簡単な絵本で読み聞かせを始めましょう。子どもが興味を持ちそうなジャンルの絵本もおすすめです。読み聞かせするときは、絵を指差しながらゆっくりと読んでください。

読み聞かせしてあげたいけれど、英語の発音に自信がないというパパ・ママもいるかもしれません。その場合はYouTubeなどの動画配信サービスを活用するのもおすすめです。 YouTube には、英語の絵本の読み聞かせ動画がたくさん公開されています。 有名なお話も多いので、楽しく英語に触れられるでしょう。

幼児向けの英語教材を利用する

子どもに人気のキャラクターが登場するDVD などの英語教材 もおすすめです。自分が好きなキャラクターと一緒に英語を勉強するのは、子どもにとって楽しいことでしょう。子どもが楽しく勉強できる英語教材を探してみましょう。

英語教室に通う

幼児向けの英語教室に通い、同年代のお友達と楽しく英語を学ぶ方法もあります。外国人講師のレッスンが受けられる教室もありますので、 幼児の頃から外国人と会話することに慣れることができます。幼い頃から外国の文化に興味を持つきっかけになるかもしれません。

子ども向けオンライン英会話で学ぶ

最近注目を集めているのがオンライン英会話です。パソコンやタブレットを使って、自宅にいながらマンツーマンで英会話が習えます。パソコンを使って先生と会話しながら学ぶのは、子どもにとっても楽しいはずです。また、 教室に通学する必要がないため、ママには送り迎えの負担がかからないというメリットがあります。 共働きで忙しい家庭でも負担なく子どもに英会話を習わせられるでしょう。

また、オンライン英会話は料金の安さも魅力です。125分程度のレッスンで月4回コースが3,000円程度。週5回のレッスンを受けても月謝が1万円以下というオンライン英会話もあります。

幼児の英語教育を成功させるコツ

幼児の英語教育を成功させるにはコツがあります。次のようなポイントを意識して英語教育を始めましょう。

楽しく勉強させる

英語教育を成功させるためには、子どもが英語に興味を持つことが大切です。そのためには 子どもが「英語は楽しい」と思えるように、楽しく勉強させることがポイントです。 たとえば一緒に歌うなど、子どもが楽しいと思えるような形で英語に触れさせましょう。

教育に熱心になりすぎると、つい厳しい言葉を投げかけてしまうかもしれません。「まだ覚えられないの?」「この前も教えたよね」と責めるような言葉を使うと、子どもが英語嫌いになる可能性があります。それでは意味がありませんので、子どもが楽しみながら英語を学べるような工夫をしましょう。 できたことを親が喜ぶことで、子どもはやる気が出るものです。 子どもは褒められるとパパやママをもっと喜ばせたくなり、やる気が湧いてくるでしょう。

「聞くこと」「話すこと」を中心に勉強する

幼児期の英語教育は、音楽を聴く、英語のセリフを話すなど、「聞く」「話す」勉強を中心にしましょう。 読み書きは子どもにとって退屈かもしれません。退屈なのにムリに勉強させると、英語を学びたいという意欲が失われ、英語が嫌いになる可能性があります。幼児期の英語学習は、聞いたり話したりしながら英語に楽しく触れていきましょう。

子どもの興味があるものから教える

興味がないことばかり習っても、英語への関心が高まりません。子どもが「英語はおもしろい」と思えるように、興味があるものから教えていきましょう。

たとえば乗り物が好きな子どもには、さまざまな乗り物を英語では何て言うか教えてあげましょう。また、食べ物など、生活に密接に関わるものを英語で何て言うか教えたら、子どもはどんどん興味が湧いてくるはずです。 身近なものを表す英単語を教えて、英語に親しみを持たせましょう。

まとめ

幼児の英語教育には、さまざまな方法がありますので、子どもが楽しいと思える方法で英語を学ばせたいものです。子どもはパパやママと一緒に遊ぶのが好きなので、最初は親子で楽しく遊びながら英語に親しむのがよいでしょう。

早期英語教育には賛否両論ありますが、少しでも早く始めることで英語を聞き分ける力やきれいな発音を身につけられます。デメリットについての対策をしながら、お子さんがスムーズに英語を習得できるように、幼児の頃から英語教育を始めてみてはいかがでしょうか。


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