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おやこのひきだし

2020.07.21

子どもがわかりやすい「上履きの名前書き」のコツを紹介

入園・入学式を終えると、子どもの持ち物に名前を書く機会が多くなります。その中でも上履きの名前書きは、名前がにじんでしまったり、子どもが認識しづらい場所に書いてしまったりと意外と難しいものです。

本記事では、上書きの名前書き・名前付けのポイントや、名前書きの方法をご紹介いたします。

上履きの名前書き・名前付けのポイント

初めて上履きに名前を書くとき、どこにどう書くのかがわからず、悩むことも多いですよね。まずは名前書き・名前付けのポイントをご紹介いたします。

子どもが認識しやすいように書く

上履きには、「持ち主誰なのかを明確にする」目的で名前を付けます。

  • 自分で履くときにわかりやすい
  • 靴箱に入れた状態で名前がはっきり認識できる

この2つの理由から、つま先とかかとの両方に書くことをおすすめします。

また、本人や周囲に名前が認識しやすいように、はっきりとなるべく大きめの字で書くことが重要です。名前を書く場所や位置は、学校や園からの指定が特にない場合は、自分の好きな場所でかまいません。

しかし、名前を書くスペースには限りがあります。特にかかとや後ろのゴム部分はスペースが狭く、フルネームを書こうとすると、かなり小さな文字で書く必要があります。ほかの子と混ざってしまうような場合がないなら、名字や名前だけ大きくはっきり書くのも1つの方法です。

左右がわかるように内側にシールを貼る

上履きは、左右の違いがわかりにくいデザインのものもあります。左右の履き間違えの防止には、上履きの内側(インソール)に、左右がわかるようにシールを貼ると良いでしょう。

子どもでも左右がわかりやすいように工夫された、市販の便利なシールもあるので、活用してみてください。動物や乗り物などのイラストが中央で左右に分割されているシールがあります。上履きのインソールに貼ることで、子どもでも簡単に靴の左右がわかります。シールにひらがなで「ひだり」「みぎ」と印字されたものなら、よりわかりやすくておすすめです。

園や学校のルールがある場合はそれに従う

上履きの名前の書き方については、園や学校によって書き方のルールがある場合もあります。名前をつける位置や文字の向き、文字の大きさなど指定方法は学校や園によって異なります。学校や園のルールを確認しましょう。

失敗しない名前書きの方法

上履きに名前を書き始める前には「失敗したらどうしよう」「にじまないかな?」「自分の字に自信がない」など、不安を感じる方も多いのではないでしょうか。そこで、実際に上履きにきれいに名前を書くための方法やコツを、わかりやすくご紹介いたします。

ペンで直接書く方法

上履きにペンで直接名前を書くときは、ペンの種類や字の向きに注意しましょう。 

油性ペンを使う

名前を書くときは、基本的に耐水性の高い油性ペンを使います。油性ペンにはたくさんの種類がありますが、名前書き用の「名前ペン」がおすすめです。ペン先が布に強く当たりすぎないように心掛け、なるべく軽いタッチを意識すれば、にじまずきれいに書くことができます。

ペンで書いた名前がにじむときは?

上履きの素材によっては、文字がにじみやすい場合もあります。綿やキャンバス素材など、布製の生地は、プラスチック製の生地よりもにじみやすい傾向です。布製の生地に名前を書くときは、霧吹きで軽く上履きを湿らせておけば、にじみが防げます。

また、名前を書きたい部分にシリコンポリマー入りのヘアスプレーをかけ、乾かしてからその上に油性ペンで名前を書く方法も文字のにじみ防止におすすめです。シリコンが布の表面に膜を作ってくれるのできれいに書くことができますよ。

自宅に子どものお絵描き用の白いチョークがある場合は、名前を書きたい場所をチョークで塗り、その上から名前を書く方法も文字のにじみ防止に有効です。

名前の向きに注意する

つま先とかかとに名前を書くときは、文字の向きや大きさに注意してください。

 

  • つま先

つま先や、足の甲のゴムバンドに名前を付けるときは、基本的には自分で履くときに名前が正面から読める向きで、はっきりと大きめの文字で書いてあげるのがおすすめです。

ただし、園によっては「お友達から名前がわかるように」と文字の向きに指定がある場合もあります。

  • かかと

かかとには、靴箱に入れた状態でも自分の名前が読めるように名前を書きます。かかとの縫い目に書く場合は「上から下に向かって縦書き」、かかとの下側のゴム部分に記名する場合は「左から右に横書き」にすると読みやすいです。

靴の色が黒や紺の場合は?

上履きの色は白以外にも、豊富な種類があります。黒や紺などの濃い色の靴は、泥の汚れなどが目立ちにくい点がメリットですが、黒いペンで名前を書くと見えにくいです。濃い色の靴に名前を書くときは、白の油性ペンを使えば、名前がはっきり見えますよ。

名前シールを使う

名前シールを活用すれば、シールを貼るだけで簡単です。上履ききにペンで直接名前を書くのが不安な方や、きれいに名前を付けたい方におすすめです。名前シールを用意するときは、水に強い防水・はっ水タイプで、シールが剥がれても簡単に張り替えられる、アイロンを使わずに貼れるタイプがおすすめです。

 

名前シールを使った名前書き・名前付けにはメリットもあればデメリットもあります。それぞれを把握した上で活用してみてください。

メリット

  • イラスト入りなど、かわいいシールが多い
  • にじまない
  • 文字がきれい

デメリット

  • 剥がれる場合もある
  • シールにコストがかかる
  • シールが劣化するとボロボロになったり、ひび割れる

名前付きのボタンや上履きタグを使う

上履きのかかと部分に、名前付きのボタンを使って名前を書く方法もあります。ひらがながまだ読めない場合でも、ボタンの色やデザインで自分の靴だと認識しやすい点がメリットです。ただし下記の理由から、ボタン・タグタイプの使用を禁止している園もあります。

  • 触ってばかりで注意が散漫になる
  • 他の子がうらやましがる
  • 誤飲などの事故防止

事前に使用の可否を確認しておきましょう。

名前付きボタンの使い方

大きめのボタンに名前を付け、かかとの先に縫い付けて使います。女の子の上履きのかかとにかわいく名前を付けたい方には、100円ショップなどでも手に入る、くるみボタンを使うのがおすすめです。コロンとしたかわいいデザインがおしゃれな印象を与えてくれます。

名前スタンプを使う

文字に自信がない方や、手早く名前を書きたい方には、お名前スタンプを使った名前書きの方法もおすすめです。スタンプをポンとおすだけなので、簡単に名前を付けることができます。

つま先など立体的な部分には、上手に押すのが難しいのですが、中敷きなどフラットな面にはとても簡単に名前が付けられます。

最初にお名前スタンプを用意する費用がかかりますが1度用意すれば何度も繰り返し使え、上履きだけでなく、他の学用品の名前書きにも使えるというメリットもあります。

名前スタンプの種類

スタンプとインクが一体化になったシャチハタタイプや、オーダーで作れるフルネーム入りのもの、1文字ずつ文字を組み合わせ、好きな名前スタンプが作れるタイプなどの種類があります。兄弟姉妹がいる方は組み合わせタイプが便利です。 

スタンプのインクは、洗濯しても文字が落ちにくい油性インクを選んでください。

名前書きに失敗したときの文字の消し方

慎重に書いたつもりが字を間違えたり、文字がスペースに入りきらなかったなどの失敗も多々あります。名前書きに失敗したからといって、新しい上履きに買い替えするのはもったいないですよね?

油性ペンは落ちにくさが最大のメリットなので、一度書いた文字を消し、元のように真っ白に消すことは難しいです。ただし、失敗した文字を「薄く目立たなくする」ことは可能です。家庭でもできる方法をご紹介いたします。

[消す]マニキュアの除光液を使う

化粧用のコットンにエタノール入りの除光液をつけ、ペンで文字を書いた部分にポンポンなじませます。生地の裏側は、不要な布であて布をしておきましょう。上から書いたインクをたたきながら取り除くイメージで、ポンポンたたく作業を繰り返せば、徐々にインクが薄くなり、書いた文字を目立たなくできます。

【注意点】

  • 名前を書いた場所の周囲には、マスキングテープを貼り、布地を保護しておきましょう。
  • あらかじめ除光液を上履きの目立たない部分になじませ、生地に傷みや変色が生じないかを確認してから行いましょう。

[隠す]白いネームテープを貼る

失敗した文字の上に白いネームテープを貼り、「書いた文字を隠して目立たなくする」方法もあります。かかと部分はテープがはがれやすいのですが、手軽に失敗した名前を消すことができます。白いネームテープは100円ショップでも手に入ります。

上履きの名前書きが長持ちするコツ

上履きに書いた名前を長持ちさせるための、簡単にできるコツや裏技をいくつかご紹介いたします。

マニキュアのトップコートを塗る

油性ペンで書いた文字の上に、透明なマニキュアを塗れば、書いた名前が長持ちします。文字のにじみを防ぐため、マニキュアは書いた文字が完全に乾いてから塗布してください。

文字が薄れてきたら重ねて書く

油性ペンで書いた文字は落ちにくいですが、洗濯を繰り返すと少しずつ薄くなってきます。文字が薄れてきたら上から重ねて書けば、また名前がはっきり見えます。重ねて書くときは、最初に文字を書いたペンと、同じペンで書けばより自然に修正できます。

名前シールは軽く縫い付ける

名前シールは、最初はピタッと密着しますが時間がたつにつれ、どうしても剥がれやすくなってきます。多少の手間は必要ですが、シールの両端を布地に軽く縫い付けておけば、シールが剥がれにくくなって長持ちします。

上履きの名前書き用便利グッズ

上書きの名前書きに使える、便利なグッズをご紹介いたします。

にじまない布用カラフルペン

落ちにくい特殊なインクを使ったカラフルな布用ペンが市販されています。園や学校で名前の文字の色が「黒」と指定がないのなら、赤や緑、青など子どもが好きな色で名前を書いてあげれば喜ばれるでしょう。

絵心がある方は、名前の前に、ワンポイントで目印となるイラストを描いてあげてもよいですね。

目印になるシューズ用名前タグ

上履きのかかとの先端に、シューズ用の名前タグを付ければ、靴箱に入れたときに一目で自分の靴だとわかります。100円ショップのお店でも、キャラクターや星などのモチーフが入ったものなどが手に入ります。

まとめ

今回は、にじまずきれいに文字を書くコツや、名前書きに失敗したときの対処法、名前を書く場所や書いた名前が長持ちするコツなど、上履きの名前書きに関する情報をご紹介いたしました。上履きの名前書きは、子どもが一目で「自分の上履きだ」とわかるように、はっきりとわかりやすく書くことが最も大切です。

「いつも名前書きに失敗する」「名前を書く場所がわからない」「文字がにじんでしまう」など名前書きに苦戦していた方は、ぜひ参考にしてみてください。


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