おやこのひきだし
2020.07.13
遊びながら学ぶ。子ども・幼児におすすめのパソコンあそび!
2020年から小学校ではプログラミング教育が必修化されました。子どもに少しでも早くパソコンの勉強を始めさせたいと思っている親御さんも多いのではないでしょうか。幼児や小学校低学年の子どもにパソコンを勉強させるときは、パソコンが便利で楽しいものだと認識してもらうことが重要です。この記事では、子ども・幼児がパソコンになれるためにできるパソコンでの遊び方についてご紹介いたします。
子どもがパソコンを始める時期
子どもにいつ頃からパソコンを始めさせたらよいか、という明確な答えはありません。各家庭で教育方針が違いますので、少しでも早く始めさせたという家庭もあれば、あまり早くから子どもにパソコンを与えたくないという家庭もあります。
しかし、小学校ではパソコンを使う授業もありますので、子どもが学校で困らないように早めにパソコンの勉強をさせる家庭も増えてきているようです。ただし、キーボードはローマ字入力が一般的なので、ローマ字をまだ習っていない幼児や小学校低学年の子どもにはタイピングが難しいはずです。ローマ字は小学校3年生から習いますので、そのくらいの時期からタイピングを覚えさせると、ローマ字もパソコンも効率よく学べます。
幼児
幼児の頃からパソコンに触れさせるなら、幼児用の知育ソフトを利用してはいかがでしょうか。幼児でもパソコンを使いながら、楽しく遊んだり学んだりできます。また、親子で一緒に子ども向けの動画を楽しむのもよいでしょう。まだ早いと思わずに、幼児の頃からパソコンに触れさせることで、子どもの興味の幅が広がる可能性があります。
小学校低学年
小学校低学年は、まだローマ字入力が難しいかもしれませんが、キーボードやマウスになれることから始めてみてはいかがでしょうか。この時期から慣れておけば、小学校高学年になったときに苦手意識を持たずにパソコンに親しめます。勉強と思うと苦痛になるかもしれないので、楽しく遊びながらタイピングやマウスの操作方法を学ばせることをおすすめします。
小学校高学年
小学校高学年になれば、ローマ字も理解できますので、まずはタイピングに慣れさせましょう。文字入力ができたら、勉強でわからないことや気になることがあったときに自分で調べられます。わからないことがあれば、自分で調べるクセをつけられるでしょう。夏休みの自由研究などでもパソコンが大いに役立つはずです。興味があることを調べるためなら、パソコンのキーボードの配列を覚えるのも苦にならないかもしれません。
子どもにパソコンを利用させるときの注意点
子どもにパソコンを使わせる前に、注意しておくことや決めておくべきことがあります。子どもにパソコンを使わせるデメリットを解消するために、次のことに気をつけておいてください。
最初にルールを話し合っておく
子どもにはパソコンを使えるようになってほしいものの、何時間もゲームばかりしたり、YouTubeを見続けたりすることがないようにしたいものです。パソコンに夢中になって夜更かしし、睡眠不足になるようなことは避けなくてはなりません。
子どもにパソコンを使わせるときは、まずルールを話し合っておきましょう。1日に1時間、夜は8時までといったルールを決め、子どもにも納得させておくことが大切です。
使用時間や接続できるサイトを制限する
最初に決めた使用時間をきっちり守ってくれたらよいのですが、パソコンの楽しさを知って夢中になれば、子どもは時間を守れないときもあるかもしれません。Windows10などペアレンタルコントロール機能のあるOSを搭載したパソコンであれば、使用可能な時間帯などを制限できます。使いすぎを防ぐためにも使用できる時間を設定しておきましょう。
また、子どもにパソコンを使わせるにあたって心配なのが有害サイトです。インターネットはさまざまなサイトにアクセスできますので、好奇心旺盛な子どもが有害サイトを見てしまう危険性もあります。
また、閲覧するだけでなくトラブルに巻き込まれる可能性もあるので、制限をしておかないと心配です。子どもに見てはいけないサイトを伝えておいても、好奇心から見てしまう可能性がありますので、接続できるサイトの制限は必須です。有害サイトのブロックも、同じくペアレンタルコントロールで設定できます。子どもにパソコンを使わせるときは、最初に設定をしておきましょう。
子どもがパソコンに慣れるポイント
子どもにパソコンを学ばせるには、まず慣れさせることが大切です。楽しみながらパソコンに慣れていくための方法を解説します。
遊びながら慣れさせる
まずはパソコンに興味が持てるように、遊びながら慣れさせていきましょう。パソコンは楽しいと思えたら、パソコンで遊ぶのが好きになります。お絵かきやゲームなどで遊びながら、パソコンに触れることに慣れさせていってください。
パソコンおもちゃを取り入れる
幼児からパソコンに慣れさせるなら、まずはパソコンおもちゃを取り入れてみましょう。子どもが好きなキャラクターが描かれたパソコンおもちゃはたくさんあります。
幼児用のパソコンには、タッチペンがついたタブレットタイプとマウスやキーボードがついたノートパソコンタイプの2種類があります。タブレットタイプの中には1歳半から遊べるものもあり、タッチペンを使って知育ゲームで遊びながら、楽しく学べます。パソコンタイプは対象年齢が3歳からのものが多いのですが、小学校レベルの学習までできるものを選べば長期に渡って遊べます。
どちらのタイプも遊びながらひらがなやカタカナ、計算や英語が学べますので、パソコンに触れながら小学校の勉強を楽しく先取りできるでしょう。
便利で楽しいものと感じさせる
パソコンを無理に勉強させようとすると、パソコンに対してマイナスイメージを持ってしまうかもしれません。パソコンは便利で楽しいものと感じさせることで、子どもの好奇心は刺激されます。子どもが興味を持っているものをパソコンで調べてあげましょう。パソコンの便利な使い方を知ると、パソコン学習への意欲が湧いてくるはずです。
子どもがパソコンに慣れる遊び方
子どもが遊びながらパソコンに慣れるためのアプリやソフトはたくさんあります。無料で使えるものも多いので、ぜひ活用して遊びながらパソコンに慣れさせましょう。
タイピングの練習ができるゲーム
タイピングがほとんどできなくてもパソコンで遊べますが、本格的にパソコンを使うためにはタイピングをマスターする必要があります。しかし、ただ配列を覚えようとしても楽しくないため子どもは飽きてしまうでしょう。そこで、ゲーム感覚でタイピングの練習をしてはいかがでしょうか。
インターネット上には、子ども向けのタイピングゲームがたくさん見つかります。配列を覚えていない子どもでも楽しくタイピングの練習ができる工夫がされているものもありますので、タイピングが初歩の子どもでも楽しく練習できるでしょう。
お絵かきや塗り絵
幼児用の子ども向けパソコンには、マウスを使ってお絵かきや塗り絵ができるものもあります。絵が好きな子どもなら、きっと楽しく遊べるでしょう。大人のパソコンを使わせる場合は、Windowsに入っているアプリ「ペイント」を使って子どももお絵かきを楽しめます。
塗りつぶす作業は色鉛筆よりペイントの方が簡単です。子ども向けのお絵かきアプリもありますので、子どもが気に入るアプリを探してみてはいかがでしょうか。子どもは創造性豊かな遊びを通してパソコンに親しみを感じるでしょう。
ブロック崩しゲーム
ルールが簡単なブロック崩しゲームなら、子どもは簡単に遊べます。バーをマウスで左右に動かし、落ちてくるボールを跳ね返してブロックを崩していきます。単純ですがハラハラするゲームなので、子どもは楽しみながらマウスの操作に慣れていくでしょう。
ブロック崩しゲームは、子ども向けのプログラミング言語「スクラッチ」で作れます。スクラッチとは、8〜16歳の子ども向けに開発されたプログラミング言語です。世界150カ国以上で使われていて、日本語にも対応しています。通常のプログラミングは、プログラミング言語で書かなくてはいけませんが、スクラッチはプログラミング言語を覚えなくても画面上のブロックをドラッグ&ドロップして組み合わせるだけなので、比較的簡単に作れます。
子どもがプログラミングに興味を持つようになったら、自分の手でブロック崩しゲームを作ることで、パソコンがますます好きになるでしょう。
パソコンでパズル
幼児向けから小学生向けまで、パソコンでさまざまなパズル遊びができます。幼児向けのものは難易度が低いため、小さな子どもでも簡単にできます。パズル遊びをしながら、マウスでドラッグ&ドロップをする練習にもなるでしょう。
動物やキャラクターの動画を見せる
YouTubeでは、さまざまな動画が見られるので、子どもの好奇心を刺激できます。たとえば動物園に行ったときに覚えた動物や、調べてみたい動物があれば、YouTubeで動画を探してみましょう
。図鑑で調べることも大切ですが、図鑑とは違って動く姿を見られることが魅力です。DVDを購入しなくても、見たい動画がすぐに見られるので、小さな子どももパソコンの魅力にハマってしまうでしょう。
また、子どもが好きなキャラクターの動画を見せてあげるのもおすすめです。キャラクターの知育アニメや映画などは、YouTubeや動画配信サービスを利用すれば、いつでも見られます。見たい動画を自分で選択できるという点で、パソコンはテレビよりも興味を引くかもしれません。
マインクラフト
世界中で人気のゲーム「マインクラフト」。ブロックを組み合わせて好きなものを作っていくゲームですが、子どもだけでなく大人も夢中になるほど面白いゲームです。ゲーム機だけでなく、スマホ・タブレット版、パソコン版などがありますので、マインクラフトを通してパソコンに親しむことも可能です。
パソコン版は、マウスとキーボードを使って操作します。たとえば「W」が前進、「S」が後退、「A」は左に移動、「D」は右に移動というように、キーをたくさん覚えることになるので、自然にキーボードの配置を覚えられるでしょう。マウスは右クリックがメインですが、左クリックも使いますので、マウス操作にも慣れてくるはずです。
子どもは興味を持てばスラスラ覚えますので、ゲームで遊びながらパソコンに慣れていくと、効率よくキーボードの配置やマウスの使い方を覚えられるでしょう。マインクラフトはプログラミングの教材にも使われるくらいなので、遊んでいるうちにプログラミングの勉強にも興味が湧いてくるかもしれません。
まとめ
パソコンは、誰でも使えて当たり前の時代になってきましたので、子どもには少しでも早くパソコンの勉強をさせたい方も多いでしょう。幼児のうちからパソコンを学ぶなら、知育アプリで楽しく勉強しながらパソコンに慣れていってはいかがでしょうか。ゲームが好きな子どもなら、遊びながらキーボードやマウスの操作を覚えさせるのもおすすめです。
遊びながら学ぶことで、パソコンに親しみが湧きますので、小学校で習うようになったときもスムーズに理解できるでしょう。