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おやこのひきだし

2020.07.13

自宅でのお食い初めのやり方を紹介。用意するものや順序など詳しく解説!

 

赤ちゃんが生まれてから気になる行事のひとつである、お食い初め。名前は聞いたことがあるけれど、お食い初めは「いつ・どこで・どのように」するのかわからないと悩む親御さんも多いのではないでしょうか。

本記事ではお食い初めに必要な準備、内容についてわかりやすく解説いたします。大切なお食い初めの日に役立ててください。

お食い初めとは?

お食い初めは歯が生えはじめ、離乳食をスタートする生後100日ごろのお祝いの行事です。「我が子が食べ物に困ることなく健やかに成長してほしい」という願いが込められています。

お食い初めは生後100日前後に行う

お食い初めは生後100日ごろに行うのが一般的であり、「百日祝い」とも呼ばれています。生後100日目に必ず行う必要はありません。家庭の都合に合わせて、歯が生えてくる生後100120日ごろを目安に予定を立てましょう。またお祝いの席なので、祖父母の方など親族の日程調整も忘れないようにする必要があります。

もちろん、主役になる赤ちゃんの体調を優先してくださいね。お食い初めを行う場所は、飲食店や自宅、親族の家などさまざまです。参加する方々の意見を聞きながらどこで行うか決めましょう。

お食い初めは両親だけでも大丈夫

親族と都合がつかない、遠方に住んでいるなど、家庭の事情はさまざまです。父母とお子さんだけでお食い初めをしても大丈夫です。家族で話し合って決めましょう。

お食い初めは「養い親」が必要

お食い初めで欠かせないのが、赤ちゃんの口に祝い箸を運ぶ「養い親」です。養い親とは、お食い初めに集まった人のなかで最も年齢が高い方を指します。赤ちゃんが男の子であれば男性、女の子であれば女性が養い親をします。養い親の膝の上に赤ちゃんを座らせてお祝い膳を食べさせる真似をし、食べ物に困らないことに加え、長寿にあやかることができるよう願います。

赤ちゃんとご夫婦のみで行う場合は、赤ちゃんの性別でお母さん・お父さんどちらが養い親になるかを考えましょう。

お食い初めで必要なものは?

続いて、お食い初めの準備について詳しくご紹介いたします。

お食い初めの料理は一汁三菜

お食い初めの料理は、基本的な献立は一汁三菜です。

  • 赤飯
  • 焼き魚(鯛など)
  • お吸い物
  • 煮物
  • 香の物

以上の5品をベースとして考えましょう。お吸い物や煮物などは地域によって内容が異なり、蛤のお吸い物や麩のお吸い物、南瓜の煮物や根菜の煮物などを用意することもあります。

香の物は梅干しなどで大丈夫です。ただし、参加する祖父母など親族の考え方や家庭ごとの決まりもありますので、料理の内容についてもあらかじめ話し合い、スムーズにお食い初めを進められるようにしましょう。

お食い初めの食器は男女で異なるので注意

専門店ではお食い初め用に漆や素焼きの食器が販売されています。漆の食器を用意する場合、赤ちゃんの性別で色が異なるので注意が必要です。赤ちゃんが女の子であれば外側が黒色で内側が朱色、男の子であれば外側・内側すべてが朱色となっています。

ただしお食い初め専用の食器ではなく、その後の離乳食で使用する赤ちゃん用の食器を使う方も多くいます。赤ちゃん用の食器は素材や形状もさまざまです。割れにくいもの、丸みがあるものなど、赤ちゃんが安心して使えるようにデザインされています。

赤ちゃんの食器は、離乳食が始まってから少しずつ準備するよりも、これを機に一通りそろえてしまうのもおすすめです。離乳食を始める前の準備として「この食器を使ってたくさん食べる元気な子になりますように」という願いを込めながら食器選びをしてはいかがでしょうか。

お食い初めは祝い箸を用意

お正月と同様に、お食い初めは祝い箸を使って食べます。赤ちゃんの口に祝い膳を運ぶときも、祝い箸を使いましょう。祝い箸は両方の端が細くなっているのが特徴で、縁起が良いと言われています。

ここで気をつけたいポイントは、両端を使ってお食い初めを食べないことです。祝い箸で口をつけた反対側の端は、神様が食べるために使うと言われているためです。

また祝い箸は、箸を専門に扱うお店や年末年始の時期のスーパーなどで手に入りますし、最近では100円ショップなどでも販売しています。

お食い初めは歯固めの石も必要

お食い初めの最後に、丈夫な歯が生えるようにと「歯固めの儀」を行います。その際、必要になるのが歯固めの石です。歯固めの石はお宮参りで訪れた神社で手に入れたという方もいますし、通販で専用の石を購入される方もいます。

ほかにも、神社の境内にある比較的きれいな小石を拾って使用する方もいます。その際はきちんと洗浄・熱湯消毒をして衛生面には十分気をつけてください。神社でいただいた石はお食い初めが無事に終わった後、神社へお礼もかねてお返しすることを忘れないでください。

石を使うことに抵抗がある方は、歯固めの代用になるような食材に置き換えてもいいでしょう。たとえば、関西地方では噛み切りにくいタコを歯固め石の代用とし、噛み切れるくらい丈夫な歯になってくれるようにと願いがこめられています。

いずれにしても儀式なのでマネだけで十分です。誤飲の危険があるので赤ちゃんの口の中に入れないようにしましょう。

お食い初めの流れについて

お食い初めの日取り、必要な準備が整ったら、次は当日の流れです。

料理を口に運ぶときの順序は?

お食い初めでは、養い親が赤ちゃんの口にお祝い膳を運ぶ順番には決まりがあります。ですが、この決まりも地域によって差があるので、参加する人の中で年配の方がいたら聞いてみるとよいでしょう

。たとえば赤飯と各おかずを交互に運ぶ地域もあれば、一定のローテーション(赤飯→吸い物→赤飯→鯛→赤飯→吸い物・・・)を組んでいる地域もあります。いずれにせよ、お食い初めとして用意した赤飯や鯛、おかずがすべて赤ちゃんにまんべんなく運べるようにしてあげましょう。

お食い初めは食べさせるマネでOK

お食い初めの時期の赤ちゃんは固形物を食べられません。お食い初めは、あくまで食べさせるマネだけをしてください。個人差はありますが、初めて自分のために用意された食事をみて、ヨダレが止まらない赤ちゃんもいるでしょう。

お食い初めの日には、家族そろって食卓を囲み、一緒にご飯を食べることの楽しみを伝えてあげましょう。また、お米や鯛をほんの少しだけ口にふくませる地域もあるようですが、誤飲だけでなくアレルギーのきっかけになる可能性もありますので、あくまで食べさせるマネだけにしてください。

お食い初めのあとは歯固めの儀式を

お食い初めが一通り終わったら、歯固めの儀に移りましょう。祝い箸の先を歯固めの石につけ、赤ちゃんの歯茎にちょんちょんと触れます。「丈夫な歯が生えてきますように」「しっかり噛んで長生きできますように」とお願いしてあげましょう。ここで歯固めの石を直接歯茎にあててしまうと口に入ってしまう可能性もあります。万が一にも誤飲してしまったら大変危険です。

必ず大人の目が集まっているなかで、箸を使って歯固めの儀を行うようにしてくださいね。

記念撮影

お食い初めや歯固めが終わったら、集まってくれた親族も含めて記念撮影をしておくといいですね。子どもが成長したとき、写真を見せながら聞かせると、記憶のない頃の話でもとても嬉しそうに耳を傾けます。また、子どもが生まれたら、人と人とのつながりが大切に感じるでしょう。

プリントした写真は、お食い初めのために足を運んでくれたことにお礼を込めて身内の方々にもお渡しするようにしましょう。もしも用事があり参加できない親族の方がいれば、写真を添えてお食い初めの楽しい様子を報告するのもいいですね。

お食い初めは楽しく食卓を囲むことを第一に

お食い初めには料理や食器などいくつか決まり事があります。まだまだ子育てに慣れない時期に、お食い初めの準備を考えるだけで疲れてしまう方もいるでしょう。伝統である行事なので習わし通りに行うことは大切ですが、準備を負担に感じてしまい、楽しむ気持ちを忘れてしまっては意味がありません

お食い初めの料理は難しく考えず、冷蔵庫に余っている根菜の炊き合わせや参加者の方が食べたいものでも大丈夫です。当日お食い初めに参加するメンバーでどうするかしっかりと話しておきましょう。初めて我が子のために用意する食事です。気負い過ぎず、お父さんとお母さんが笑顔で当日を迎えられることが何よりも大切です。

手軽に本格的なお食い初めを望む方は通販がおすすめ

「子どものお世話があるから手の込んだ料理は作れない」「見た目がしっかりとしたものを用意したい」「家庭でリラックスした雰囲気で楽しみたい」という方には、通販のお食い初めセットをおすすめします。伝統的な献立のものや、写真映えする飾り付けのものなどがあるので、気になる方はチェックしてみてください。

ずっと抱っこしていないと泣いてしまうなど、赤ちゃんの性格によってはヘトヘトのお母さんもいると思うので、無理だけはしないようにしましょう。

まとめ

お食い初めは赤ちゃんの末永い健康を願って行う節目のお祝い事です。お食い初めの食器や料理は参加する方で相談して決めるのがおすすめです。それぞれの家庭のスタイルで、参加する方ができる範囲で楽しみましょう。

子どもの行事は「決められた通りにきちんと行う」ことよりも「子どもと一緒に楽しむこと」が大切。子どもが生まれてから3ヵ月、目まぐるしく毎日が過ぎてくなかで、みるみる成長していくわが子に頼もしさも感じているのではないでしょうか。

お食い初めを通し、いつまでもたくさん食べて元気に成長できるよう、しっかりとお祝いしてあげてくださいね。


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