おやこのひきだし
2020.06.05
汚れをしっかり落とす「上履きの洗い方」を紹介
時間や手間をかけずに子どもの上履きの汚れを落とす方法が知りたい保護者の方は多いのではないでしょうか。上履きは基本的に室内で履くものですが、意外と汚れが蓄積している上に臭いも気になります。
この記事では、上履きが汚れる原因と、しっかり汚れを落とす方法を解説します。最後に上履きのお手入れのコツもご紹介しますので、お子さんの上履きを白く保つための参考にしてください。
上履き汚れの原因
きれいに洗っても、すぐに汚れてしまう上履き。なぜこんな汚れてしまうのか不思議に思う方も多いのではないでしょうか。まずは上履き汚れの原因をみていきます。
汗の汚れによる黄ばみや臭い
上履きの内側が汚れるのは、主に汗が原因です。足の裏は汗をかきやすいため、靴下から染み出た汗が上履きを汚してしまうのです。上履きは汚れても衣類のように簡単に洗うことができません。週末に持ち帰るまでに、汚れが酸化してしまい、黄ばみ汚れになってしまうのです。また、汗は雑菌の栄養になるため、臭いの原因になります。
泥や土ボコリによる汚れ
学校の床や靴箱は意外と汚れています。また、上履きのまま外に出てしまったり、踏まれたりして汚れることもあるでしょう。そのため、どうしても泥や土ボコリの汚れがついてしまいます。
教室のホコリによる汚れ
教室は大人数で過ごす場所なので、毎日掃除をしていてもホコリがたまりやすいです。1日の学校生活の中で、上履きも自然と汚れてしまいます。
上履きが黄ばむ理由は?
買ったときは真っ白だった上履きでも、だんだん黄ばみが目立ってきます。黄ばみの原因と防ぐ方法をみていきましょう。
靴が黄ばむ原因
靴は汗などの汚れが酸化して黄ばんでいきます。しかし、靴を洗ったのに黄ばんでしまったという場合は、洗剤のすすぎ方が不十分だった可能性があります。アルカリ性の洗剤は、紫外線に反応して黄ばむ性質があるため、上履きに残った洗剤が黄色く変色してしまうのです。
靴を黄ばませないための注意点
靴に残ったアルカリ性洗剤が黄ばみの原因になるため、靴を洗うときは十分なすすぎが必要です。しかし、靴は絞ることができないので、衣類に比べるときれいにすすぐのは難しいのです。そこで洗剤を選ぶときはアルカリ性でなく、中性洗剤を選ぶことをおすすめします。洗った後は直射日光を避け、陰干ししましょう。
上履きの洗い方
上履きをできるだけ手間をかけずにきれいに洗う方法を解説します。
上履きを洗うために必要な道具
洗剤
洗濯用の中性洗剤か、上履き用の洗剤を用意しましょう。上履き用洗剤には、白く洗いあげるために漂白成分が配合されたものもあります。
酸素系漂白剤
泥や黄ばみ汚れが目立つ場合は、酸素系漂白剤を使いましょう。
バケツ
漂白やつけ置き洗いをするために、バケツを用意しておきましょう。
靴用ブラシ
汚れを落とすときに靴用ブラシでこすり洗いをします。
洗濯ネット
洗濯機で脱水する場合は洗濯ネットに入れてください。
ブラシで汚れを落とす
上履きの中のホコリなどを取り除いたら、外側についた泥などの汚れをブラシで落としましょう。靴底に小石などが挟まっていたら落としておきましょう。
つけ置き洗いする
バケツに40〜50度のお湯を入れ、洗濯用の中性洗剤と漂白剤を溶かします。このバケツに上履きを1〜2時間程度つけ置きしておきましょう。つけ置きすることによって汚れが緩み、落としやすくなります。
ブラシでこすり洗い
上履きをブラシでこすり洗いします。細かい部分には古くなった歯ブラシが使いやすいです。
よくすすぐ
汚れを落としたら、洗剤が残らないように流水でよくすすぎます。
脱水する
洗濯機で脱水すると早く乾燥します。その際はネットに入れるようにしてください。
陰干しする
すすぎ終えたら、タオルで水気を取ってから風通しのよい場所に陰干しします。中まで乾きやすいようにつま先を上にして立てかけて干しましょう。日当たりのいい場所に干すと早く乾きそうですが、紫外線による変色やゴムの劣化の原因になるので、日陰に干すことをおすすめします。靴専用のハンガーを利用すると、水切れがよく中まで早く乾くことができます。
上履きを洗濯機で洗う方法
上履きを洗濯機で洗うことも可能です。ただし、汚れが蓄積された上履きをそのまま洗濯機に入れてもきれいにならないので、洗濯機に入れる前につけ置き洗いをして軽くすすいでおいてください。
洗濯機で洗うときに用意するもの
洗剤
衣類用の液体洗剤を使いましょう。
ブラシ
汚れがかなり蓄積している場合は、洗濯機に入れる前に軽くこすり洗いしましょう。
洗濯用ネット
洗濯機で洗うときは、洗濯用ネットを使ってください。靴用の洗濯ネットにはクッションが入っているので、洗濯機や靴を傷めません。
ブラシで汚れを落とす
手洗いするときと同じようにブラシで泥などの汚れを落とします。小石が入っていると洗濯機の故障の原因になるため、靴の中や靴底もしっかりチェックしておきましょう。
汚れがひどい場合はつけ置き洗いを
汚れがひどい場合は、洗濯機で洗うだけではきれいに落とせないかもしれません。手洗いのようにつけ置き洗いをして、軽くすすいでから洗濯機に入れましょう。汚れが気になる部分はブラシでこすってからすすぎ洗いしておくといいでしょう。
ネットに入れてから洗濯
洗濯ネットに入れてから洗濯機に入れ、標準コースで洗いましょう。洗濯時の水量は多めにして、洗剤もやや多めに。洗剤は溶け残ることがない液体洗剤の方が向いています。
陰干しする
脱水まで終わったら、手洗いのときと同じように風通しが良い場所で陰干ししましょう。
コインランドリーでも洗える
靴を自宅の洗濯機で洗うのは抵抗があるという人も多いのではないでしょうか。また、天気が悪いときは上履きを洗っても乾きにくく困ります。そんなときに活用したいのがコインランドリーです。コインランドリーには靴専用の洗濯機・乾燥機があるため、洗った上履きを短時間できれいに乾燥させられます。上履きだけでなく、外履きもまとめて洗濯できて便利です。
スニーカーランドリーとは
スニーカー専用の洗濯機が設置されているコインランドリーもあります。普通の洗濯機と違い、らせん状のブラシと靴底が洗えるブラシがついているため、汚れた靴もきれいに洗うことができます。一般的な大きさなら子どもの靴で4足までまとめて洗うことが可能です。
自宅で洗う場合、つけ置きの後こすり洗いする手間がかかります。しかし、コインランドリーを利用すれば、まったく手間がかかりません。靴を洗う手間を軽減したい人は、ぜひコインランドリーを活用してみてはいかがでしょうか。
目安時間や料金
上履きの洗濯の目安は20分、乾燥時間も20分程度です。料金は洗濯が200円、乾燥は20分で100円程度のため、上履きやスニーカーをまとめて洗えばそれほど高くありません。
上履き洗いに役立つ「重曹」
皮脂汚れや食べこぼしに強い重曹は、上履き洗いにも役立ちます。重曹は汚れを落とすだけでなく、消臭効果もあるので、臭いが気になる上履き洗いにはぴったりです。ただし弱アルカリ性なので、黄ばみの原因にならないようにしっかりすすいでおきましょう。重曹を使った洗い方は2通りあります。
つけ置きする
水1リットルに重曹大さじ1を入れて重曹水を作り、上履きをつけ置きします。重曹水なら長くつけておいても生地が傷まないので安心です。
ペースト状にしてこすり洗い
重曹水につけ置きした上履きは、洗剤でこすり洗いして汚れを落としましょう。汚れがとくにひどい部分には、重曹大さじ2に水大さじ1を加えてペースト状にしたものを塗ってこすり洗いすると効果的です。重曹には研磨効果があるため、気になる汚れのこすり洗いに効果を発揮します。
上履きのお手入れのコツ
汚れがたまってしまうときれいに洗うのは手間がかかります。上履きを洗う手間を少しでも軽減するためのコツをご紹介します。
ビニール素材を選ぶ
上履きの素材は布とビニールがあり、どちらを選ぶか悩む方もいらっしゃるでしょう。布素材は通気性がよく蒸れにくいというメリットがありますが、汚れが落ちにくいことがデメリットです。一方、ビニール素材は布素材と逆で蒸れやすいというデメリットがあるものの、汚れが落ちやすいことが魅力です。
ビニール素材は繊維に汚れが入りにくいため、布素材よりも汚れを簡単に落とせます。ただし蒸れやすいため、汗をかきやすい季節は週末の持ち帰りを忘れないようにしましょう。
防水スプレーを使う
靴のお手入れに防水スプレーを使う方が多いでしょうが、上履きにもぜひ使ってください。上履きに防水スプレーを塗布しておくと、水だけでなく汚れがつきにくくなる効果があります。
防水スプレーにはシリコン系とフッ素系がありますが、シリコン系は通気を遮断するためフッ素系を選んでください。
こまめに洗う
汚れは蓄積すればするほど落ちにくくなります。汚れは新しい方が落としやすいので、こまめに洗う習慣をつけましょう。上履きは1週間でも汚れてしまうため、毎週金曜日に持ち帰り、週末に洗った上履きを月曜日に持っていくことを習慣にしましょう。汚れをためないことが、上履きを白く保つポイントです。
まとめ
上履きの汚れを放置すると、黒ずんだ汚れが落ちにくくなってしまいます。汚れが蓄積されるとゴシゴシ洗わなくてはいけないので、生地を傷めてしまうことにつながります。週末ごとに洗う習慣をつけましょう。つけ置きして汚れを浮かせてから洗えば、汚れは落ちやすくなります。また、重曹は頑固な汚れに効果があります。
洗う手間を少しでも省きたいときは、洗濯機やコインランドリーを活用する方法もあります。お子さんが1週間の始まりを気持ちよくスタートできるように、上履きを真っ白に洗ってあげましょう。