おやこのひきだし
2020.05.11
子どもと楽しめる簡単工作を紹介!安心安全に楽しく工作!
長い休みや雨が続く季節は、子どもたちが退屈していませんか?そんなときは、身近にある材料を使って簡単な工作を楽しみましょう。この記事では、子どもの工作のねらいと道具の選び方を解説し、また身近な材料で簡単に作れる安心・安全な工作の手順を年齢に合わせてご紹介いたします。
工作のねらいと道具について
はじめに、子どもの工作のねらいと道具の選び方を解説します。
手先を使い集中力を養う
工作は、素材の硬さや形を調べ、その素材にぴったりな表現の方法を考えます。表現に必要な道具を選ぶことは想像力を伸ばし、手先を使う訓練にもなります。完成後は達成感を味わうだけでなく、「ここをこうすればよかった」「次はこうしよう」といったステップアップにもつながります。
道具は安心・安全なものを
工作用のはさみは、子どもの手の大きさに合ったものを選びましょう。幼児はカッターの使用を避け、難しい作業は大人が担当してくださいね。セロハンテープは、刃がプラスチック製のものが安心です。
のりはデンプンが原料のものを選び、有機溶剤を含む接着剤や油性ペンの使用は避けましょう。作業中は、乳児が道具を触ったり小さいパーツを口に入れたりしないように注意してくださいね。
楽しく遊べる!ペットボトルで簡単工作
それでは、身近なペットボトルの簡単工作からご紹介いたします。年齢は目安として考え、子どもの発達に合った作業を任せてください。
3歳~ペットボトルの潜水艦(せんすいかん)
お風呂で遊べるカラフルな潜水艦を作りましょう。本体に絵を描いたり、水を入れずに音を鳴らしたり眺めたりしても楽しめます。
【用意するもの】
- 350ml以下のペットボトル
- ビーズや小石など
- ビニールテープやセロハンテープ
【作り方】
- ペットボトルの中に水を入れる
- ビーズなどを入れる
- ふたを閉めてテープで固定する
詳細は、保育のひきだし「No.1223 きらきら潜水艦」をご覧ください。
4歳~ペットボトルの風鈴
ペットボトルを切ったり穴を空けたりする作業は、大人が担当しましょう。残った底の部分も、同様に風鈴が作れます。
【用意するもの】
- 500mlのペットボトル1本
- 細いひもまたは太めの糸
- 水性ペン、シール、折り紙など
- マスキングテープまたはセロハンテープ
- 鈴がついたストラップ
- 固定用、短冊用の紙
- キリ
- はさみ、カッター
- 定規
【作り方】
- ペットボトルの注ぎ口から7~10cmのところで切る(大人)
- 切り口にテープをはって保護する(大人)
- キャップの中央にキリで穴を空ける(大人)
- キャップと本体をシールなどで飾る
- 短冊を飾りつけ、上部に穴を空けてストラップを通す
- 固定用の紙を小さくたたみ、ひもの端から7~10cmの位置に巻いて結ぶ
- ひもの端にストラップを結ぶ
- 本体とキャップの穴にひもを通し、キャップを閉める
- ひもが抜けないようにキャップの上に結び目を作る
- ひもの端を輪にして飾る
5歳以降~コロコロキャップ
エコ活動につながる工作で、キャップを転がして集めます。キャップが通る幅のコースを背板に下書きすると、作業が簡単です。
【用意するもの】
- 段ボール
- アクリル板またはプラスチック板
- はさみ
- のり
- 定規
【作り方】
- アクリル板の大きさに合わせ、背板用の段ボールを切る(大人)
- コースとふち用の段ボールを2cm幅に切る
- 図案に合わせて②を背板にはる
- アクリル板でふたをしてテープでとめる
- ④を立てかけ、出口にビニール袋を設置してキャップを転がす
詳細は、保育のひきだし 「No.208 コロコロキャップ」をご覧ください。
身近な牛乳パックで簡単工作
普段はリサイクルに出す牛乳パックも、簡単工作では大活躍!
3歳~持ち手つきの小物入れ
牛乳パックでオリジナルの小物入れを作りませんか?大切なものを入れたり、お買い物ごっこのかごにつかえますよ。
【用意するもの】
- 牛乳パック
- はさみ
- のり
- 定規
- キリ
- 水性ペン、折り紙、シールなど
- モール
【作り方】
- 牛乳パックを底から好きな高さに切る(大人)
- 側面を折り紙などで飾りつける
- 持ち手用の穴を空ける(大人)
- 穴にモールを通して持ち手にする
4歳~キューブパズル
1面だけでなく、6面を使えば6種類のパズルを作れます。200mlのサイズがないときは、同じ箱を9個そろえても構いません。
【用意するもの】
- 200mlの牛乳パック9個
- 大きめの絵や写真
- カッター
- 両面テープ、透明テープなど
【作り方】
- 牛乳パックの注ぎ口を開き、重ねて9個の立方体を作る
- 9個の立方体を3×3に並べる
- 9個の表面をつなぐように両面テープをはる
- 表面に絵または写真をはる
- カッターで9等分に切り分ける(大人)
- 6面分を作るときは、②~⑤を繰り返す
- 個々にビニールテープでくるみ補強する
詳細は、保育のひきだし 「No.451 キューブパズル」をご覧ください。
5歳以降~牛乳パックこま
牛乳パックの底の部分を使用して、こまを作りましょう。丸や多角形で作っても楽しく遊べそうですね。
【用意するもの】
- 牛乳パックの底
- はさみ、カッター
- キリ
- クレヨン、シールなど
- 割りばし(お祝い用の丸いものが便利)
【作り方】
- 牛乳パックの底を切り取る
- クレヨンなどで飾りつける
- 中央に穴を空ける(大人)
- 割りばしを通す(四角い割りばしは先をけずる)
- 割りばしは好みの長さで切る(大人)
詳細は、保育のひきだし 「No.066 牛乳パックこま」をご覧ください。
余った紙コップで簡単工作
中途半端に余りがちな紙コップ。カラフルな紙コップで工作をすれば、かわいい作品が完成します。
3歳~紙コップのけん玉
紙コップや玉の大きさ、ひもの長さによって難易度が変わるので、いろいろな材料で試してみましょう。
【用意するもの】
- 紙コップ2種類
- ひも
- 広告または新聞紙
- お花紙または折り紙
- セロハンテープ
- 水性ペンやクレヨン、シールなど
【作り方】
- 広告を丸めて小さい玉を作る
- 玉にひもをつけて、お花紙で包む
- 2つの紙コップをペンなどで飾りつける
- 片方の紙コップの裏にひもの端を置き、セロハンテープではる
- 他方の紙コップの底と合わせて、セロハンテープでしっかりとめる
詳細は、保育のひきだし 「No.1402 お月様をキャッチ(手作りけん玉)」をご覧ください。
4歳~ぴょんぴょんうさぎ
輪ゴムの力でぴょんぴょん跳ねるうさぎを作りましょう。耳の部分を目にすれば、かえるも作れますね。
【用意するもの】
- 同じ大きさの紙コップ2個
- 輪ゴム2本
- 水性ペンやクレヨン
- カッター
- のりまたはセロハンテープ
- 色画用紙
【作り方】
- 片方の紙コップの飲み口のふちに、均等に4カ所の印をつける
- 底のふちにも同じところに4カ所の印をつける
- 全ての印にカッターで小さく切り込みを入れる(大人)
- 色画用紙で耳を作り、2つの切り込みの間にはる
- 耳の位置に合わせてうさぎの顔を描く
- 上から見て十字になるように、対角の切り込みの上下にそれぞれ輪ゴムをかける
- 他方の紙コップの上に重ねて、ゴムの力でうさぎを飛ばす
詳細は、保育のひきだし 「No.258 紙コップのピョンピョンうさぎ」をご覧ください。
5歳以降~紙コップのクラッカー
誕生日は紙コップのクラッカーでお祝いしましょう!市販のクラッカーより音が小さいので、子どもが使っても安心です。
【用意するもの】
- 紙コップ
- 短く折ったつまようじ
- 輪ゴム1本
- アルミホイル13cmくらい
- セロハンテープ
- キリ
- 折り紙、紙吹雪などの軽いもの
【作り方】
- 紙コップの底にキリで穴を空ける(大人)
- 輪ゴムを半分に折り、中央を穴に通す
- 内側に出た2本の輪ゴムにつまようじを通し、外側から引いてたるみをなくす
- つまようじを押さえるようにセロハンテープをはる
- 外側のループになった輪ゴム2本に、アルミホイルを通す
- アルミホイルをボール状に丸める
- コップの中に折り紙などを入れる
- ホイルの部分を引いて手を離すと、中身が飛び散る
100均のストローで簡単工作
カラフルなストローを簡単工作でいろいろな形に仕上げましょう。
3歳~ストローのモビール
ストローをつなげて折るだけで、すてきな作品が完成!形や色を変えたり、何本もつなげたりして楽しみましょう。
【用意するもの】
- ストロー2本
- テグス
- 大きめのビーズ
- はさみ
【作り方】
- 片方のストローの端を他方のストローに挿す
- 自由に折り曲げ、反対側の端も同様に挿す
- テグスの端にビーズを結び、ストローの好きなところに結びつける
- テグスの反対側の端を輪にして、窓辺などに飾る
詳細は、保育のひきだし 「No.1392 ゆらゆらストローアート」をご覧ください。
4歳~ストローの竹とんぼ
【用意するもの】
- 牛乳パックまたは厚紙
- ストロー1本(まっすぐの部分のみ)
- はさみ
- セロハンテープ
- 定規
【作り方】
- 牛乳パックを7cm×19cmくらいに切る
- ストローの先端をつぶしながら、5cmくらいの切り込みを入れる(大人)
- 牛乳パックを半分に折り、中央をストローの切り込みにはさむ
- はさんだ部分をセロハンテープで巻く
- 牛乳パックを斜めに折って裏返し、もう一方も同じ角度に折る
- 折った部分を広げて、竹トンボの要領で飛ばす
5歳以降~ストローでアイロンビーズ
ストローでアイロンビーズもできちゃいます!アイロンは必ず大人と一緒に使い、やけどをしないように気をつけましょう。
【用意するもの】
- ストロー(カラフルなもの)
- 定規、ペン
- はさみ
- ビニール袋
- 両面テープ
- 厚紙などの台紙
- クッキングシート
- アイロン
【作り方】
- ストローに1cmずつ印をつける
- ビニール袋の中で、印に合わせてはさみで切る
- 作るものの大きさに合わせて、台紙の上に両面テープをはる
- テープの上に、切ったストローを寄せて並べる
- ストローの上にクッキングシートを乗せる
- アイロンの温度を中にして、シートの上から静かに当てる
- ストローが溶けてくっついたら、冷ましてシートをはがす
- ストローを裏返して、⑤~⑦と同じ作業をする
簡単工作で空き缶を再利用!
空き缶も工作に再利用しましょう。ふちが鋭い缶はけがをしないよう気をつけてくださいね。
3歳~空き缶の太鼓
粉ミルクの缶がおすすめですが、そのほかの缶でも構いません。サイズや素材が変わると、音もさまざまで楽しいですよ。
【用意するもの】
- 空き缶
- 画用紙
- 水性ペンやクレヨン、シールなど
- 両面テープ、セロハンテープ
- 透明のテープ、布のガムテープ
- 割りばし
- ティッシュまたは布
【作り方】
- 缶の側面に合わせて画用紙を切り、飾りつける
- 缶の底を上にして、側面に両面テープで画用紙をはる
- 側面全体に、透明のテープをはって保護する
- ふちに布のガムテープをはって保護する
- 割りばしの割れた側に、ティッシュをはさむ
- クルクルと巻いて、巻き終わりをセロハンテープでとめる
- 割りばしにガムテープを巻いて補強する
詳細は、保育のひきだし 「No.377 ミルク缶太鼓」をご覧ください。
4歳~空き缶の楽器
空き缶を使った簡単工作で、楽器を作りましょう!缶のサイズによって、音がさまざまに変化します。
【用意するもの】
- アルミ缶
- ストロー
- ビニールテープやシール
- セロハンテープ
- キリ(音程を変える場合)
【作り方】
- 缶の側面をビニールテープなどで飾る
- プルタブを折って取り、飲み口の周囲にセロハンテープをはる(大人)
- 5cmくらいに切ったストローの先端を軽くつぶす
- ストローのつぶした側を飲み口に向けて置き、セロハンテープではる
- 音程を変えるときは、飲み口から底までの直線上に4つほどキリで穴を空ける
5歳以降~ペン立て
空き缶をリメイクしておしゃれなペン立てを作りませんか?作業中は、ふちの切り口でけがをしないように気をつけてくださいね。
【用意するもの】
- 空き缶
- ペンチ
- ビニールテープなど
- フェルトや紙、麻ひもや毛糸など
- はさみ
- 両面テープやのり
【作り方】
- 空き缶のふたを取り除き、ふちの切り口をペンチでつぶす(大人)
- つぶした切り口の上に、ビニールテープなどをはって保護する(大人)
- 側面に両面テープをはり、フェルトをはったり麻ひもを巻きつけたりして自由に飾る
紙粘土でおしゃれに簡単工作
最後に、紙粘土を使った簡単工作を紹介いたします。
3歳~木の実でケーキ
紙粘土とさまざまな木の実があれば、簡単にケーキが完成!いろいろな種類を作って、ケーキ屋さんごっこで遊びましょう。
【用意するもの】
- 紙粘土
- 木の実(洗って水に浸けた後、天日干しにする)
- お花紙や折り紙
- プリンなどの容器
【作り方】
- 容器にお花紙をしいて、紙粘土を入れる
- 木の実を自由にデコレーションする
詳細は、保育のひきだし 「No.441 木の実ケーキ作り」をご覧ください。
4歳~マグネット
オリジナルのかわいいマグネットは、プレゼントにもおすすめです。型や小さい容器を使えば、同じ大きさのものが作れます。
【用意するもの】
- 紙粘土
- 絵具
- マグネット
- ビーズやスパンコール、貝殻など
【作り方】
- 紙粘土に好きな色の絵具を少量混ぜ、色が均一になるまでこねる
- 好きな形にして裏側にマグネットを埋め込む
- 表はビーズなどで飾りつける
- 紙粘土を乾かす
5歳以降~写真立て
フォトフレームを紙粘土でデコレーションしませんか?ビーズや紙粘土で作ったパーツを木工用の接着剤で貼るのもおもしろいですよ。
【用意するもの】
- フォトフレーム
- 紙粘土
- 絵具(色をつける場合)
- ビーズやスパンコール、貝殻など
【作り方】
- フォトフレームのふちを紙粘土でくるむ
- ビーズなどで飾りつける
- フォトフレームを乾かす
身近な材料で簡単工作を楽しもう
今回は、身近な材料で楽しめる簡単工作をたくさん紹介しました。子どもの発達に合わせて、可能な作業を任せてみましょう。完成した作品はもちろん、作業中や遊ぶ様子を動画で撮影すれば、楽しい思い出になるでしょう。
道具の扱いに気をつけながら、安心で安全な工作を楽しんでくださいね!