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おやこのひきだし

2020.03.27

幼児の着替えの手伝いはいつまで?着替えの教え方について

幼児の着替えはいつ頃まで保護者の方の手が必要でしょうか?子どもが自分で着替えをしたいと思う年齢には個人差がありますが、幼稚園に入園するまでには自分でできるようにさせたいと考えている親御さんが多いようです。

はじめの頃は着替えが簡単な服からスタートし、成長とともにボタン付きの服にチャレンジするのがおすすめです。

この記事では幼児に着替えを教える方法と、年齢別の教え方をご紹介します。

子どもの着替えは2~3歳から教えるのが一般的

子どもに着替えを教えるのは2~3歳頃から始めるのがよいでしょう。1歳頃には、つかまり立ちができるようになり、ママが服を着させやすいよう手足を上げてくれますが、自分で着替えるのはまだ難しいようです。

23歳は何でも自分でやってみたくなる時期です。子どもが自分で着替えをしたがったら、チャレンジさせてみましょう。この時期は手先を上手に使えるようになりますが、まだ服の着替えがスムーズにできるほどではありません。どこに頭や手足を通すかがわからないこともありますので、保護者の方が誘導してあげましょう。

自分で脱ぐ

着替えを教えるときは、「自分でできた」という成功体験で自信をつけながら少しずつ難易度をあげるようにしましょう。まず最初は脱ぐことから教えるとよいでしょう。ズボンはウエストにゴムが入った着脱しやすいタイプで、細すぎないものがおすすめです。

ズボンを脱ぐときは、手をお尻の方に持っていってから下ろすことで、お尻にひっかからずに脱げます。ズボンを膝まで下ろしたら、椅子や床に座ってから足を引き抜くようにしましょう。慣れないうちは立ったままで脱ぐと転倒の危険があるので、注意してください。寒くない時期なら、長ズボンよりも着脱が簡単なショートパンツやハーフパンツで練習しましょう。

トップスは、ボタンがない服から練習を始めてください。自分で脱ぎやすいように、伸縮性に優れた素材がおすすめです。最初は頭がスムーズに抜けるよう、保護者の方が手助けしてあげましょう。

自分で着る

自我が芽生えてくる時期なので、何でも自分でやってみたくなります。しかし、頭を出す場所や手を出す場所を間違えるとかんしゃくを起してしまうかもしれません。

そのため子どもが着やすい服で練習させましょう。たとえばトップスなら肩にスナップがあるデザインは頭が通しやすく脱ぎ着が楽です。

幼児の着替えの教え方

幼児に着替えを教える方法を年齢ごとにご紹介いたします。着替えに興味を持ち始める年齢には個人差がありますが、2歳頃が目安になるでしょう。

23

着替えの練習を始めるベストタイミングは、子どもが興味を持ったときです。幼稚園に通う予定があるなら、入園までに自分で着替えられると安心ですね。

トップス

まずはトップスですが、頭を首の穴から出します。それから手を片方ずつ洋服の中に入れて、袖に通すことを教えましょう。両腕が通ったら裾を引っ張って整えます。

 

トップスの前後に最初は戸惑ってしまうかもしれません。前になる方が下になるように置くと、そのまま手にとって正しく着替えられます。前後の目印がついた服を選ぶのも1つの方法です。

2歳頃はまだボタンを留めるのが難しいので、襟ぐりが広いトップスなど着やすい服を選びましょう。また長袖より半袖の方が腕を出しやすいので、着替えの練習におすすめです。シンプルな服からスタートし、達成感を与えられるようにしましょう。

 

ボトムス

一人での着替えに慣れないうちは、ズボンを立ったまま履こうとするとバランスを崩す可能性があります。最初のうちは、子ども用の小さな椅子に座ってからズボンに片脚ずつ足を通すようにしましょう。両脚を通したら、立ち上がってズボンを引き上げます。お尻が引っ掛かりやすいので、後ろ側に注意しながら引き上げるようにしましょう。

ボトムスの練習は、ウエストがゴムで、ファスナーがついていないタイプがおすすめです。伸縮性がよい生地が履きやすいでしょう。前と後ろがわかりにくいズボンは、前側を上にして置くと、間違えずに履きやすいです。

45

45歳になれば、ボタンやホックがついた服も着られるようになってきます。幼稚園の制服はボタンやホック、ファスナーなどがついています。手助けがなくても一人で着られるようになっておきましょう。

トップス

前開きの服も着られるようになってきます。まずはボタンを全開にして、前側を上にして置きましょう。先に片方の袖に腕を通し、もう片方の袖は背中に回してから腕を通します。両方の袖に腕を通したら、ボタンやファスナーを留めます。ボタンは端から順に留めていくようにすると、間違えません。1番上のボタンは自分で留めにくいので、慣れないうちはサポートしてあげましょう。

ボトムス

23歳の頃は、ズボンを履くときに座って足を通していましたが、バランス感覚が発達すると立ったまま長ズボンが履けるようになってきます。履きやすいように伸縮性のよい素材のズボンで練習させましょう。

自分で着替えができるようになるコツ

幼児が自分で着替えができるようになるためのコツをご紹介します。

着脱しやすい服を選ぶ

着替えに慣れるまでは、着脱しにくい服だと頭を出したり腕を出したりするのに苦労してしまいます。難しすぎると子どもはやる気をなくしてしまいます。ゆったりした服や伸縮性がある服で練習させましょう。

お風呂上がりにパジャマで練習させるのもおすすめです。パジャマは体を締めつけず、ゆったりしたデザインのうえ、時間に追われて着替えをする必要がありません。子どものペースに合わせて練習するのにちょうどよいのではないでしょうか。

着替えに集中できる環境を整える

着替えに慣れていない子どもは、テレビがついていたり、周りのおもちゃに気をとられると、着替えがスムーズにいかないかもしれません。

まずは子どもが集中できる環境を整えてあげることが大切です

着替えの練習は時間に余裕を持つ

保育園に行く前のように、時間に余裕がないときに練習するのはやめましょう。イライラして急かされると、子どもはやる気をなくしてしまいます。

着替えに慣れるまでは、時間に余裕があるときに練習するようにしましょう。見守る余裕があれば、丁寧に教えたり、根気強く待つことができるでしょう。

自分でできたら褒めてあげる

子どもは褒められることが何よりうれしいものです。一人で着替えられたら、「上手に着られたね」と褒めてあげましょう。少し大げさなくらいに褒めると、子どもは自信を持つはずです。「早く着替えなさい」と注意するばかりでは、着替えが楽しくないものになってしまうでしょう。そのためには、やはり時間に余裕があるときに練習させるのが一番です。

子どもに好きな服を選ばせる

選んでもらった服を着るより、自分で選びたいという子どももいるかもしれません。自分が選んだお気に入りの服なら、お着替えも楽しくなるでしょう。

ボタン留めやリボン結びが必要ないシンプルな服を数枚用意して、子どもに「どの服に着替える?」と選ばせてみましょう。自分で選んだ服を上手に着られたら、子どもにとってもうれしいはずです。

「着替え」をテーマにした絵本を一緒に読む

子どもの着替えをテーマにした絵本もたくさんあります。絵本を読みながら、着替え方を楽しく学ぶもおすすめです。

  • 『おててが出たよ』林明子(作) 福音館書店

0歳からの絵本『おててがでたよ』は、服から手や頭、足が出てくるたびに、子どもは大喜び。「ぱっ」「すぽん」といった音も楽しいので、子どもの「自分でお着替えしたい」という気持ちが高まるでしょう。

  • 『どうすればいいのかな?』わたなべ しげお ()・おおとも やすお () 福音館書店

こぐまがひとりで着替えようとしていますが、シャツを履いてしまったり、パンツを頭に履いてしまったり…。「どうすればいいかな?」と一緒に考えてみましょう。こぐまの失敗から子どもも「着ること」や「履くこと」を楽しく学べます。

ボタンを留める練習する方法

ボタンを留めるのが難しくて、かんしゃくを起してしまう子どももいるかもしれません。着替えの練習を始めた2歳頃は、まだ難しいかもしれませんが、手先が器用になってくればだんだんできるようになってきます。ボタンの練習に効果的な方法をご紹介しますので、ぜひ試してみてください。

大きめのボタンで練習を始める

3歳頃になったらボタンの練習も始めてみましょう。手先がまだ器用でない子どもは、小さなボタンをつかむのが難しいので、大きめのボタンから練習を始めましょう。

物をつかむ練習をする

ボタンをつかむのが難しそうであれば、物をつかむ練習から始めてみましょう。小さなものを指先でつかむ練習をすれば、だんだんボタンもつかめるようになってきます。また、指先に力を入れる練習には洗濯バサミが役立ちます。危なくないように見守りながら、指先の力でつかむ練習をさせましょう。

ボタンを穴に入れる練習をする

ボタンを親指と人差し指でつかみ、もう片方の手はボタンホールの近くを持って、ボタンを穴に入れる練習をさせましょう。うまくいかないときは、大人が手を添えてボタンをつかんだ指をボタンホールに誘導してあげてください。

ボタンを受け渡す練習をする

ボタンをボタンホールに入れたら、反対の指で引っ張りだしますが、うまくいかないときは保護者の方がボタンをボタンホールに入れてあげて、子どもには引っ張り出す練習をさせましょう。慣れてきたら自分でボタンをボタンホールに入れて親指で押し、反対の親指と人差し指で受け取る動作を練習させます。

どうしてもスムーズに受け渡しができない場合は、穴にひもを通す練習から始めましょう。ひも通しの練習をすれば、受け渡しのコツがつかめるはずです。

まとめ

23歳になると自分でできることが増えてきます。着替えが自分でできるようになると子どもの自信につながるので、保護者の方は見守りながら適切にサポートしてあげましょう。慣れるまでは時間がかかっても仕方ありません。必要以上に手助けしないよう、時間に余裕があるときに、ゆっくり練習させてください。


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