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おやこのひきだし

2020.03.18

ひらがなの練習はどう進める?ひらがな練習のステップとコツ

ひらがなは小学校に入学してから習いますが、ほとんどの保護者の方は、入学前には読み書きができるようにさせておきたいと思うのではないでしょうか。しかし、いざひらがなを学ばせようとしても、どのように進めたらいいのか悩んでしまうでしょう

この記事では、ひらがなの練習のステップと、子どもが楽しんで学ぶためのコツをご紹介いたします。

ひらがな勉強のタイミング

では、何歳からひらがなの勉強を始めたらいいのでしょうか。子どものお友だちがひらがなを書けるようになると、焦りを感じるでしょう。

文部科学省の調査によると、年少でひらがなを読めるのは、男児が58.4%、女児が70%となっており、半数以上が年少の頃にひらがなを読めるという結果です。また、自分の名前をひらがなで書けるのは、年少男児が31.8%、年少女児が59.6%となっています。

年長になるとひらがなを読めるのは、男児が97.9%、女児が99.1%、自分の名前をひらがなで書けるのは、男児が96.5%、女児が98.8となっています。つまり年長には、ほとんどの子どもがひらがなを読めて、自分の名前を書けるようになるのです。

【参考】文部科学省「幼児教育、幼小接続に関する現状について」

ひらがなの勉強を始めるタイミングは家庭によって異なります。幼稚園や保育園に入園する前からひらがなを学ぶ子どももいれば、年中や年長から始める子どももいます。また、ひらがなを教えるカリキュラムがない園の場合、小学校に入ってからひらがなの勉強を始める子どももいます。

子どもにとってひらがなの練習を始めるベストなタイミングは、子ども自身がひらがなに興味を持ち始めた時期です。「看板やチラシを積極的に読みたがるようになった」「自分の名前を書きたがるようになった」など、子どもがひらがなに関心を示したら、勉強を始めるチャンスです。

一般的には女の子の方が早くひらがなに興味を持つようです。女の子は友だちと手紙のやりとりをする遊びを好み、ひらがなに触れる機会が多いことがその理由です。

ひらがな練習5つのステップ

ひらがなを読むことと書くことでは難易度が違います。以下の5つのステップのように簡単なことから順番に練習していくようにしましょう。

まずは読み方を教える

ひらがな練習のスタートは、読みことから始めましょう。身の回りにはたくさんひらがながあります。子どもが興味を持った言葉を一緒に読むことで、自然と覚えていくでしょう。絵本の読み聞かせはひらがなを学びながら、想像力も刺激します。本は言葉を学ぶうえで、欠かせない教材です。年齢にあった絵本を選べば、年少からでも楽しんで文字に親しむことができます。

またお風呂で使えるひらがなシートやひらがなの書かれた積み木を使って遊ぶのもよいでしょう。

運筆力をつける

ひらがなを書く練習の前に、まずは運筆力をつけましょう。小さな子どもは手先が十分に発達していないので、思うように文字が書けません。まずは手を動かして線を書く練習から始めましょう。筆圧の練習には、ぬり絵もおすすめです。

なぞり書きをする

ひらがなには直線や曲線があります。最初はなぞり書きでひらがなを書く練習をしましょう。あいうえお順で練習すると、「あ」は線の種類が多く難しいので、順番にこだわらず「へ」「く」のような簡単な文字から練習を始めるのもおすすめです。または自分の名前から始めても、よいでしょう。

写し書きをする

なぞり書きができるようになったら、お手本を見ながら写し書きをしていきましょう。写し書きはなぞり書きより難易度が高いので、鉛筆の動かし方がわかるように、実際に書いて見せてあげましょう。また、鉛筆が正しく持てると、疲れにくく適切な筆圧で文字を書けるようになります。間違った持ち方がクセにならないように、最初から正しい持ち方を教えましょう。

反復練習でしっかり覚える

ひらがなをマスターするためには、反復練習が必要です。しかし、小さな子どもには、退屈な作業で飽きてしまいます。イラストが入ったドリルなどを選ぶと、楽しく勉強できるでしょう。

ひらがな練習を進めるコツ

子どもが順調に覚えていかないと焦りを感じてしまう親御さんもいるでしょう。しかしムリに勉強させると、子どもがひらがな嫌いになってしまう可能性もあります。

ひらがな練習を進めるコツをご紹介いたしますので、楽しみながら親子で取り組んでください。

子どもが書きやすい鉛筆を使う

お絵描きに使うやわらかいクレヨンとは違い、鉛筆は筆圧がないと薄くかすれてしまいます。子どもにひらがなの練習をさせるときは、まだ筆圧が弱い子どもでも書きやすい4B以上の鉛筆を選びましょう。

運筆の練習をする

ひらがなを練習する前に、まずは運筆練習をしてみましょう。直線やジグザグ、曲線、らせんを描く練習をすると、手首が上手に使えるようになります。なぞり書きできる練習帳を使うのもいいですね。

まずは褒める

子どもが文字を書いたら、まずは褒めましょう。子どもが書いている途中、書き順が間違っていると指摘したくなるかもしれませんが、グッと我慢して見守ってください。まずは書いた字を褒めてあげましょう。

ひらがなの練習が子どもにとって苦痛にならないように、たくさん褒めてあげてください。昨日よりうまくなったと褒めると、子どもは褒められたことがうれしくて、やる気が出てきます。「勉強は楽しい」と思えるように、成長を褒めてあげましょう。

練習中はそばで見守る

子どもがひらがなの練習をしているときは、できる限りそばで見守ってあげましょう。パパやママが隣で応援してあげることは、子どもにとても大切なことです。

もし何回も同じ間違いをしても、イライラしてはいけません。イライラが子どもにも伝わって、ひらがなの練習が嫌いになってしまうかもしれません。ゆったりした気持ちで見守ってください。

子どものペースで練習させる

お友だちがひらがなを書けるようになると、焦りを感じる親御さんも多いのではないでしょうか。「早く書けるようになってほしい」という気持ちが強すぎて、イライラしてしまう方もいるでしょう。しかし、ひらがなに興味を持ち始める時期や発達は人それぞれ違うので、子どものペースに合わせることが大切です。

就学前にひらがなを書けるようにしておきたいと考える保護者の方もいますが、小学校に入ってからひらがなの勉強を始めても、遅くはありません。焦って子どもの「ひらがなを覚えたい」という気持ちを失わせてしまわないように気をつけましょう。

ドリルや練習帳を使う

書店に行けば、幼児向けのひらがなドリルが見つかります。ドリルならなぞり書きの練習もでき、かわいいイラストが入ったものなら楽しく勉強できるでしょう。

また、100円ショップでもひらがなの練習帳が販売されているので、費用をあまりかけずにおけいこさせることも可能です。インターネットにもひらがなの練習ができる教材を無料で印刷できるサイトがありますので、何度も繰り返し練習させたい方におすすめです。

子どもがひらがな練習を嫌いになるNGな教え方

熱心になるあまり、子どもが嫌がるような練習のさせ方をしないようにしましょう。次のような練習法は、子どもがひらがなの練習を嫌がるきっかけになるかもしれません。

1日の練習量が多すぎる

毎日ノートにびっしり書くことを強いると、子どもは飽きてしまいます。子どものひらがなへの興味が失われてしまうので、楽しく勉強できる程度の練習量にしておきましょう。

間違いを赤ペンで添削する

正しい字を教えるために、子どもが書いた文字を添削したくなるかもしれませんが、赤ペンでたくさん書き直されると、子どもはやる気を失くしてしまいます。添削するよりも、上手に書けている字を見つけて褒めましょう。このとき、どこが上手に書けているか子どもに教えてあげることがポイントです。次からは、褒められたところに気をつけて正しく書けるようになるでしょう。

イライラして怒らない

子どもがなかなかひらがなを覚えられないと、イライラしてしまうかもしれません。怒られてばかりいると、子どもはひらがなの練習が嫌になってしまいます。ゆったりした気持ちで見守りましょう。

子どもがひらがな練習を嫌がる場合は

子どもがひらがなを読んだり書いたりする練習を嫌がる場合、目先を変えて遊びながらひらがなに親しめるようにしましょう。おすすめのひらがな練習法をご紹介します。

ひらがな遊びができるおもちゃを使う

ひらがなが書かれた積み木やパズルがおすすめです。遊びながらひらがなに慣れていき、自然と覚えるようになるでしょう。机に向かって勉強するのは嫌がる子どもでも、遊びながらであれば、楽しくひらがなの勉強ができます。

アプリを利用する

ひらがなを楽しく勉強できるアプリもあります。タブレットを活用して、ゲーム感覚で楽しく勉強できるでしょう。

指でなぞってひらがなを書く練習ができるアプリもあります。アプリなら紙の練習帳とは違い、何度でも繰り返して練習ができます。また筆圧が弱く、まだ鉛筆を上手に使えない子どもでも、なぞり書きの練習ができます。

無料のアプリもたくさんあるので、いろいろと試してみましょう。

まとめ

ひらがなは、小学校に入ってから勉強を始めても遅くはありませんが、我が子の勉強が遅れないように就学前には読み書きができるようにしておきたいと思うのが親心でしょう。しかし、熱心になりすぎてイライラしながら強制すると逆効果なので、子どもが楽しみながら練習できるように温かく見守りましょう。

子どもの成長を間近で見るのは、親にとって最高の喜びです。子どもの「ひらがなを勉強したい」という意欲を伸ばすためにも、頑張りをしっかり褒めてひらがな練習をサポートしてあげましょう。


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