おやこのひきだし
2019.11.24
イヤイヤ期はいつからいつまで続く?イヤイヤ期の期間と対処法
イヤイヤ期は、保護者の方にとって厄介な時期ですよね。子どもが成長している証とも言われますが、思い通りにいかない子育てに頭を抱える保護者の方は多いでしょう。「イヤイヤ期の子どもと過ごしていると精神的に疲れる…」というように、終わりが見えないイヤイヤ期はストレスとなるもの。
それでは、イヤイヤ期はいつからいつまで続くものなのでしょうか。また、イヤイヤ期の子どもとはどのように付き合い、この時期を乗り越えていけばいいのでしょうか。
今回は、イヤイヤ期の期間と対処法について詳しくご紹介いたします。
イヤイヤ期の期間
イヤイヤ期の期間には個人差があります。まずは、おおよそのイヤイヤ期の期間について見ていきましょう。見通しが立つと、イヤイヤ期を乗り越える気力がわいてきますよね。
1歳半すぎからイヤイヤ期
1歳半すぎから、イヤイヤ期の始まりを感じる保護者の方は多いでしょう。これまでは保護者の方の言う通りに行動してくれていたのに、イヤイヤ状態が少しずつ増えていくと戸惑ってしまいますよね。
しかし実は、イヤイヤ期はそれ以前から始まっているとも言われています。1歳半になると言葉が発達してきて自己主張するようになるので、イヤイヤ期が始まったことを実感するのです。つまり、イヤイヤ期の始まりには、保護者の方の捉え方が関係するとも言えます。
同じような行動をとる1歳半の子どもの親御さんであっても、イヤイヤ期が始まったとは感じないことがあります。
魔の2歳児
イヤイヤ期のピークを迎えるのは、2歳児だとされています。この時期は自我が芽生え、自己主張が強くなる時期。受け身だった頃とはガラリと変わって、保護者の方の言うことを聞いてくれなくなるので「魔の2歳児」と言われます。
2歳児はまだまだ脳の発達が未成熟なので、感情をうまくコントロールできず、欲求がおさえられないのです。しかも自分でやりたいことや、したくないことがあるのにうまく伝えることができませんし、いざ自分でやってみてもうまくできません。子ども自身もこの状態にイライラしています。ここで保護者の方から注意されると余計にイライラして、感情が爆発してしまいます。
保護者の方にとっても子どもとの付き合い方に悩み、イライラする時期のはず。イライラを子どもにぶつけてしまうこともあるでしょう。すると子どもはさらに反抗的になるという悪循環に陥ってしまいます。
魔の2歳児のイヤイヤ期は、保護者の悩みが尽きない時期かもしれません。
3~4歳で落ち着く
多くの場合、イヤイヤ期は3~4歳で落ち着きます。とはいえ、やはり個人差はあります。2歳児のイヤイヤ期ほどではないものの、3歳児も自己主張や自分でやりたいという自立心が強いでしょう。うまくできなくて子ども自身がイライラしていることも多いです。お話も上手になってくるので、反抗的な言い方が目立つこともあります。
ただ先述した通り、保護者の方の捉え方によってイヤイヤ期の終わる時期は変わります。もうイヤイヤ期は過ぎているのに、5歳、6歳になってもイヤイヤ期の名残を感じる保護者の方もいるようです。
イヤイヤ期は成長の過程で大切な時期
イヤイヤ期は子どもの成長の過程で大切な時期です。正式名称は、第一次反抗期。自我や自立心が芽生え、自己主張をしたり、自分でやりたがることが増えてくるでしょう。保護者の方にとっては接し方に戸惑う時期でもあります。自己主張が強い子どもだと、余計に子育てすることが疲れてしまうかもしれません。
ただ子どもはイヤイヤ期の始まりによって、感情をコントロールする力や他人の気持ちを理解し、思いやる力が養われていきます。ただ単に反抗しているのではなく、健全な心を育むための成長期間なのです。
イヤイヤ期は誰でも通るものです。イヤイヤ期の子育てはストレスがたまるものですが、あとから振り返るとあっという間だったと感じることが多いものですよ。
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