保育士のひきだし
2019.07.26
保育園の誕生会で子どもが喜ぶ出し物アイディア集。誕生日を楽しく祝おう!
保育園で行われる『誕生会』。子どもたちにとって、自分の誕生会はドキドキ、ワクワクするとても特別な一日です。ぜひ、みんなで祝い合い、喜びを分かち合える楽しい誕生会にしてあげたいですよね。
とは言え、誕生会は月に一回行われるもの。「あれもやったし、これもやったし…」毎月どんな出し物をすればよいのか、ネタに困ってしまうのも事実。
そこで、保育園の誕生会で子どもが喜ぶ出し物のアイデアをまとめました。季節に合わせたおすすめの出し物もご紹介しますよ。ぜひ、毎月の誕生会に活用してみてくださいね。
誕生月の主役の子どもたちはもちろん、みんなの笑顔を引き出すステキな誕生会にしましょう!
保育園の誕生会におすすめ!人気の出し物アイデア集
誕生会は、子どもたちにとってとても大切で楽しみなもの。誕生月の子どもたちは、みんなに祝ってもらえることで、お祝いされる喜びを知るでしょう。そして、お祝いする側の子どもたちも、一緒に大きくなった喜びを分かち合いお祝いすることの大切さを学んでいくことでしょう。
そんな、『おめでとう』の心を育てる保育園の誕生会。それでは早速、ステキな誕生会にするためのおすすめの出し物について確認していきましょう。
子どもたちに喜んでもらえる出し物には、次のようなものがあります。
- パネルシアター
- ペープサート
- 劇・人形劇
- エプロンシアター
- マジック
- 歌
- ダンス
- クイズ
- ゲーム
- フィンガーアクション・フィンガータップ
- 大型絵本など
「ネタが尽きた…」と思いきや、こうして一覧にしてみると、意外とたくさんの種類があると思った方も多いのではないでしょうか。1つずつ簡単にご説明します。
パネルシアター
パネル布を貼ったボードを舞台に、Pペーパーという不織布で作った絵や文字を貼ったり外したり、裏返したりしながらいろいろな物語を展開していけるパネルシアター。
物語を進めながら一緒に歌ったり、絵を裏返して「何の動物が出てくるでしょう?」と質問形式するなど、アイデア次第でさまざまな演出ができますよ。子どもも一緒に参加して楽しめるのも魅力です。
ペープサート
ペープサートとは、うちわ型人形劇のこと。2枚の紙に異なる絵を描いてその紙の中心に割りばしなどを挟み、貼り合わせて作った人形を手に持って物語を展開していきます。
基本的に背景などは作りません。紙人形の表裏で異なる感情や変化を瞬時に見せたり、話に合わせて紙人形を動かしたりと、紙人形をメインに話を進めていくので、子どもの想像力や表現力を育てることができる出し物ですよ。
劇
保育士が劇の登場人物になりきると、子どもたちは大喜び。最後まで真剣なまなざしで観てくれます。子どもたちみんなが知っている話にアレンジを加えて、オリジナリティのある劇をつくりましょう。保育士が役を演じる職員劇のほか、パペットやマリオネットを使った人形劇もおすすめです。
エプロンシアター
エプロンシアターとは、演じ手である保育士がエプロンを付け、その着用したエプロンを舞台に物語を展開していく人形劇のこと。ポケットから次々と人形を出したり、エプロンの布地をめくったりと、エプロンにさまざまなしかけを作ることで、子どもたちの興味をそそることができます。
マジック
難しそうと思われがちなマジックですが、実はそれほど練習や準備をしなくても演じられる、簡単でお手軽なマジックがたくさんありますよ。子どもの注目を一気に集めて、盛り上がれること間違いなしのマジックは、誕生会にぴったりです。
歌
歌は保育園の定番の出し物。誕生日に関する歌や季節に関する歌がおすすめです。クラスごとに歌って、誕生会にミニコンサートを開催するのも楽しいですよ。
ダンス
年齢に関係なく盛り上がれるのがダンスの魅力。簡単な振り付けで覚えやすい曲、その時の流行曲などを選べば、みんなノリノリで楽しめますよ。
クイズ
クイズもみんなで盛り上がれる人気の出し物。問題を○×形式で出題すれば、ルールを理解できない0~1歳児の子どもでも楽しい雰囲気を味わえ、みんなで一緒に楽しむことができますよ。
ゲーム
クイズと同じように、みんなで参加できるのが魅力のゲーム。誕生会にはイス取りゲームやフルーツバスケットなど、大人数で楽しめるゲームがおすすめです。
フィンガーアクション・フィンガータップ
カラフルな手袋や、指先にボタンの付いた魔法の手袋をはめて、音楽に合わせて簡単な振り付けをするフィンガーアクションやフィンガータップ。手袋の音や動きに子供たちの視線がくぎ付けになる、誕生会にぴったりの出し物です。
大型絵本
大型絵本とは、その名の通り通常の絵本の何倍もある大きな絵本のこと。なかには1メートルを超えるような超大型絵本もあります。迫力や臨場感が増して、子どもたちはワクワクしながら聞き入ってくれます。
大型絵本は図書館などですぐに借りることができ、また、練習にもあまり時間がかからないのがポイントです。
保育園の誕生会におすすめ!季節に合わせた出し物
「これだけの種類があれば、誕生会の出し物が決まりそう!」どんな出し物をするか決まったら、次に決めなければならないが題材。題材決めも頭を悩ます問題です。どんな内容の出し物にすればよいのでしょう…。
そこでここからは、誕生会の季節に合わせた出し物の例をご紹介いたします。誕生会は毎月行われるものです。せっかくなら春・夏・秋・冬、それぞれに合わせた題材をセレクトして、季節を感じられるステキな誕生会にしましょう。
春(3~5月)
3~5月には、ひな祭りなどの春のイベントや春の食べ物、春に咲く花など、春を感じられる華やかなテーマを出し物に盛り込んでいきましょう。
ひな祭り○×クイズ
3月のイベントと言えばひな祭り。
「ひな祭りは女の子のお祭りです。○か×か」
「ひな人形は、結婚式をしているところをあらわしています。○か×か」
「ひな祭りに飾るお花は桜の花です。○か×か」
など、ひな祭りに関する内容で○×ゲームを開催しましょう。楽しみながらひな祭りの知識を深めていくことができますよ。
【参考】https://www.youtube.com/watch?v=w_LO1yVBctc
マジック・筒からチューリップ
白・ピンク・赤・黄色の4つの筒。筒の中は空っぽのはずなのに、白いチューリップで魔法をかけると、それぞれの筒の中から、ピンク・赤・黄色のチューリップが出てくる不思議なマジックです。準備する物は、4つの筒とチューリップなどの造花のみ。手軽で簡単にできるのもおすすめポイントです。
【参考】https://www.youtube.com/watch?v=Xg6pkV5x8Dw
劇・はらぺこあおむし
春には、世界中で人気を博しているはらぺこあおむしの絵本をテーマにした合唱劇もおすすめです。いっぱい食べて大きく成長していくあおむしに子どもたちは大喜び。はらぺこあおむしの歌をピアノ演奏やCDで流して、みんなで一緒に歌いながら楽しみましょう。
【参考】https://www.youtube.com/watch?v=yvOAzqT69ew
夏(6~8月)
6~8月には、七夕など夏のイベントや夏の代表的な食べ物など、夏を感じられる涼しげなテーマを出し物に盛り込んでいきましょう。
ブラックパネルシアター・七夕のはなし
夏の楽しいイベントのひとつ、七夕。黒いパネル布を貼ったボードの舞台とブラックライトを使用したブラックパネルシアターで、七夕のお話を繰り広げていきましょう。暗くした部屋に天の川や絵人形が浮かび上がり、幻想的な世界を楽しむことができますよ。
【参考】https://www.youtube.com/watch?v=7hRC_Ky79m8
クラスコンサート
『うみ』、『南の島のハメハメハ大王』、『おばけなんかないさ』など、夏がテーマとなっている歌はたくさんありますよね。そこで、クラスごとに夏の歌を発表し合う、クラスコンサートもおすすめです。歌う順番はくじ引きにして、誕生月の子どもに引いてもらうと盛り上がりますよ。
スイカ割り大会
夏の食べものと言えばスイカ。そこで、誕生月の子どもに目隠しをして、スイカ割りに挑戦してもらいましょう。誕生月以外の子どもたちに応援団になってもらえば、みんなで盛り上がれますよ。本物のスイカはもちろん、新聞紙などを丸めた手作りスイカを使ってもいいですね。
秋(9~11月)
9~11月には、お芋ほりやハロウィンといった秋のイベントや秋の代表的な食べ物など、秋を感じられる爽やかなテーマを出し物に盛り込んでいきましょう。
ペープサート・秋の食べものシルエットクイズ
秋と言えば、食欲の秋。表と裏に違う絵を描いたペープサートを使って、さつまいもや栗、きのこなど、秋の食べものでシルエットクイズ大会を開催するのもおすすめです。みんなでおいしい秋を見つけましょう。
【参考】https://www.youtube.com/watch?v=m7PGXvzhgH0&t=139s
パネルシアター・ハロウィン
10月のビッグイベントと言えば、子どもたちの大好きなハロウィン。パネルシアターで、ハロウィンを題材にしたオリジナルストーリーを展開していきましょう。続々登場してくるおばけやモンスターに、子どもたちも大喜びしてくれますよ。
【参考】https://www.youtube.com/watch?v=eZyN-Wr0NbM
おばけ福笑い
福笑いと言えば、お正月の遊びとして定番になっていますが、秋には、おばけの顔をモチーフにしたおばけ福笑いもおすすめです。誕生月の子に目隠しをして、福笑いにチャレンジしてもらいましょう。どんな顔のおばけになるか、誕生月以外の子どもも応援しながらみんなで盛り上がれる出し物です。
冬(12~2月)
12月~2月には、クリスマスなど冬のイベントや冬の遊び、冬の食べ物など、冬を感じられる和やかなテーマを出し物に盛り込んでいきましょう。
劇・あわてんぼうのサンタクロース
冬のメインイベントと言えば、やっぱりクリスマス。サンタクロースやトナカイの着ぐるみを着た、楽しい合唱劇がおすすめです。「あわてんぼうのサンタクロース」など、定番のクリスマスソングを取り入れ、みんなで歌いながら盛り上がれる内容にしましょう。
【参考】https://www.youtube.com/watch?v=asP5ZUieq6M
ハンドベル
ハンドベルを使った演奏会も冬にピッタリの出し物。ハンドベルの音色が幻想的に響いて、ステキな誕生会になりますよ。誕生月の子どもたちに手伝ってもらって、一緒に演奏してもらうのもおすすめです。
【参考】https://www.youtube.com/watch?v=JnyeiDsy45Y
冬のかたちシルエットクイズ
クリスマスツリーにリース、雪だるまにブーツ、雪の結晶、おもちにオニなど、冬にはユニークな形をしたものがたくさんありますよね。そこで、大きな白い布でスクリーンを作り、シルエットクイズを開催しましょう。最後は、保育士がスクリーンに映り、影を見て誰かを当てる先生シルエットクイズにしても盛り上がりますよ。
まとめ
誕生会は、『おめでとう』の心を育てる大切な役割を担うもの。誕生月の子ども、誕生日以外の子ども、みんなで一緒に大きくなった喜びを分かち合うことで、お祝いする心が育まれていきます。
毎月行われる誕生会に毎回どんな出し物をすればいいのか、保育士にとって少々悩みのタネとなってしまいがちですが、子どもたちにとっては、一年にたった一度の大切なイベントです。
主役となるお祝いしてもらう側の子どもたち、誕生月の友だちをお祝いする側の子どもたち、みんなの笑顔を引き出せるような楽しい出し物を催して、ぜひ、ステキな誕生会にしてくださいね。