おやこのひきだし
2019.07.26
幼児期の夏休みを有意義に過ごすポイントと過ごし方
7月後半になると、子どもたちが待ちに待った夏休みが始まります。子どもは夏休みのことを考えるだけでワクワクが止まらないものですが、保護者の方にとっては悩ましい時期の始まりではないでしょうか。
地域によって異なるものの、夏休みの期間は25~44日程度。「この期間、どう過ごしたらいいのか分からない」「ママ友や子どものお友だちと交流を深めた方がいいのか迷う」「家遊びのアイディアが知りたい」という保護者の方が多くいます。中には、「平日はワンオペ育児で大変なので、負担の少ない過ごし方を知りたい」という人もいるでしょう。
そこで今回は、幼児期の夏休みを有意義に過ごすポイントについてご紹介いたします。夏休みの過ごし方が分かれば、憂鬱な気分がきっと吹き飛ぶはずです。
夏休みを有意義に過ごすポイント
まずは、夏休みを有意義に過ごすポイントを見ていきましょう。
ママ友や子どもの友達と交流
夏休みは、ママ友や子どもの友だちと交流してみてはいかがでしょうか。子どもは喜んで、友だちと遊んでくれますよ。平日は忙しくて遊ぶ機会がないという方なら、なおさら夏休みがチャンス。お互いの家を行き来したり、近所の公園やショッピングモールなどで楽しい時間が過ごせるはずです。
子どもたちが遊んでいる間は、子どもの様子を気にかけながらママ友とまったり過ごしましょう。また、ママ友との交流で、子育ての悩みを共有できるかもしれません。大切な子どもとはいえ、長い夏休みを一緒に過ごすのはストレスが溜まることが多いので、発散する場所を作るのは大切です。
体験学習や夏季短期教室
夏休みという長期休みを使って、体験学習や夏季短期教室に参加しましょう。夏休みをのんびり過ごしてもいいのですが、小学校から始まる本格的な勉強の前に、学ぶ楽しさを経験させてみてはいかがでしょうか。幼児期の子どもは勉強に対して苦手意識がないので、勉強を始めるのにはいい時期かもしれませんよ。
習い事に興味がある方なら、夏休みの体験学習が本格的に始めるきっかけになるはず。いくつか体験してみると、その中から子どもに合った場所を見つけることができるものです。
体験学習や夏季短期教室は、無料で行っているところがあったり、夏休みのキャンペーンとしてお手頃な価格で行っているところも多いので一度チェックしてみるといいですよ。
実家に帰省
夏休みに実家に帰省する方は多くいます。実家に帰省するといっても、家庭によって過ごし方は変わりますが、子どものお世話をする人が増えることによって子育ての負担が軽減されますよね。子育てが分散されると、保護者の方も一息つけるもの。夏休みという機会に、羽を伸ばしましょう。子どもにとっても、普段とは違う環境での生活は刺激的。祖父母や親族との交流も楽しいものです。
ただし、実家に帰省すると生活リズムが崩れてしまいがちなのは気になるところですよね。長期間実家で過ごす人ほど、夏休み明けの生活に戻すことに苦戦を強いられるかもしれません。
実家に帰省しているときもできる限り、夏休みも早寝早起きを心掛け、生活リズムを大きく崩さないようにしましょう。
予定を詰め込みすぎない
夏休みのスケジュールを組むときは、予定を詰め込みすぎないようにしましょう。保護者の方としては、子どものために特別なことをしなければいけない気がするものですよね。何もしないのはもったいないような気になったり、子どもにどこかへ連れて行ってほしいとせがまれることもあるでしょう。たしかに、夏休み明けには園で夏休みの感想を求められることが多いので、最初から最後まで家にこもりっきりでは、子どもは何を話していいか分からなくなってしまうかもしれません。
とはいえ、予定を詰め込みすぎると大人の方が疲れてしまいます。充実した夏休みを過ごすためには、何もしない日を作り無理なく過ごすことが大切です。混雑するお出かけスポットばかり行っていると疲れるだけではなく、金銭的にも負担が大きくなりますよ。
夏休みのスケジュールを組むときは、無理をしないことがポイントです。
夏休みの目標を立てる
夏休みの前に、子どもと一緒に目標を決めて取り組ませるのもおすすめです。例えば、簡単なお手伝いをする、絵本を何冊読む、毎日早起きする、おもちゃは自分で片づけるなど。どのようなことでもいいので、子どもと一緒に夏休みの間にできる目標を立てましょう。
目標を立てるときは難しいものではなく、毎日続けることができたり、簡単に達成できるものにすることが大切です。飽きないように、目標は週ごとに変えてもいいかもしれません。
目標達成のために頑張った夏休みは、子どもにとって大きな成長につながるでしょう。
もう悩まない!おすすめの夏休みの過ごし方
ここからは、おすすめの夏休みの過ごし方をご紹介いたします。
夏休みの過ごし方【外遊び】
天気がいい日は、子どもと一緒に外遊びを楽しみませんか?ただし、熱中症対策は念入りに行いましょうね。気温が高い日は、いつも以上に子どもの体調を気にかけながら遊びましょう。外遊びは午前中にして、午後はお昼寝時間にするといいですよ。
ビニールプールで水遊び
夏休みには、お庭にビニールプールを広げて遊んでみてはいかがでしょうか。頻繁にプールに連れて行くとなると、料金が気になるところ。家であれば利用料金はかかりませんし、誰にも気を使う必要はありません。保護者の方も一緒に楽しめるのもうれしいですね。ビニールプールで遊ぶときは、水鉄砲などのおもちゃがあれば子どもはずっと遊んでいられますよね。ビニールプールではなくても、お風呂をプールにしてもいいですね。
どちらにしても事故防止のために、子どもから目を離さないよう注意しましょう。
水遊びできる公園に行く
近所の公園に行くだけでも子どもは喜んでくれますが、夏休みには水遊びができる公園に行きましょう。公園で水遊びができるのは、夏の時期ならではですよね。暑い日に見る噴水や小川は涼しげ。保護者の方も涼をとりましょう。
子どもが水遊びに飽きたら、木の実を集めたり、花飾りを作ったり、虫取りをしても楽しいですよ。暑くなったらまた水遊びをすれば、あっという間に時間が過ぎていきます。思いっきり遊んだあとは、ぐっすりとお昼寝してくれますよ。
熱中症予防のためにも、頻繁に水分補給をすることは忘れないでくださいね。気温が高すぎる日は、外遊び自体を避けることも必要です。
地域のイベントに参加する
夏休みは地域のイベントが豊富。お祭りや花火大会など、楽しいことが多いですよね。
幼い子どもがいると夜に出かける機会は少ないものですが、夏祭りや花火などのときだけは特別に外出してみてはいかがでしょうか。子どもにとっては、夜に外出するだけでもドキドキの連続。夜空に広がる大迫力の花火や出店の数々に興奮すること間違いなしです。夏休みのすてきな思い出になるでしょう。
他にも、日中に子ども向けのイベントを開催していることが多いですよ。自治体のホームページや広報にイベント情報が載っているので、チェックしてみましょう。
夏休みの過ごし方【家や室内遊び】
雨の日や、ちょっと落ち着いて過ごしたい日は家や室内遊びがおすすめです。気温が高い日も室内で遊ぶことをおすすめします。
ベランダでシャボン玉
室内遊びでは、ベランダでシャボン玉がおすすめです。シャボン液などは手作りしてもいいですし、市販のシャボン玉グッズを使ってもいいですね。市販のグッズは、割れないものや音が鳴ったり光るもの、電動でシャボン玉が大量に発生するものなど種類が豊富です。
ふわふわと空に飛んでいくシャボン玉は、見るだけでも癒しになりますね。目を輝かせながらシャボン玉で遊んでいる子どもの姿も愛おしいものです。
子どもと一緒に簡単なデザートを作る
子どもと一緒にデザート作りをしてみませんか?子どもは好奇心のかたまりです。喜んでデザート作りをしてくれますよ。ゼリーやパンケーキをデコレーションして、自分だけのオリジナルを作っても楽しいですね。
また、始めは簡単にできるものを作り、次回から少しずつ難しいデザートにチャレンジしてもいいでしょう。出来上がったときは、とっておきの笑顔が見られるはずです。
もし失敗しても、そこから学べることは多いです。次に作るときは、どうすれば成功するのかという考える力が養われますし、完成したときの達成感はひとしおです。
一緒に工作をする
一緒に工作をしましょう。特別な道具は必要ありません。牛乳パックやお菓子の空き箱、プリンの容器、ラップの芯、ペットボトルなど身近なもので大丈夫です。子どもは夢中になって工作をしますよ。時間があっという間に過ぎていくでしょう。
市販の工作キットも販売されているので、チェックしてみてもいいですね。
工作の他にも、折り紙やお絵かきも子どもが喜んでくれますよ。夏休みの間に、どれくらいすてきな作品が出来上がるか楽しみですね。
図書館で過ごす
心の育成のためにも、子どもには本と触れ合う機会を多く作りたいものです。図書館には子ども向けのコーナーが設けられているところがあるので、子連れでも大丈夫。
夏休みには、読み聞かせや工作など子ども向けのイベントを開催している図書館もあるので子どもと一緒に足を運んでみてはいかがでしょうか。
児童館へ行く
活発な子どもは、室内遊びだけでは物足りないと感じるもの。しかし、気温が高くて外遊びは危険という日も多いですよね。
それなら、児童館がおすすめです。児童館であれば、涼しい部屋で思いっきり身体を動かせるので満足できるはず。夏休みには児童館巡りをする保護者の方は多いようです。
室内であっても小まめに水分補給をしましょうね。
夏休みの過ごし方【新しいことにチャレンジ】
せっかくの夏休みです。新しいことにチャレンジして、有意義な時間を過ごしましょう。経験を積むことは、子どもの成長につながります。
スイミング体験教室
スイミングは人気の習い事です。基礎体力作りができて身体が丈夫になりますし、精神的にも鍛えられるというメリットがあるからです。また、小学校では授業で水泳をする機会があるので幼児期から水と親しみ、苦手意識を持たせないようにしたいという保護者の方もいます。
夏休みに行われるスイミング体験教室の多くは、年齢に合わせてコースが変わります。スイミングが初めてだという子どもでも大丈夫ですよ。保護者の方も、子どもの様子を見学できるので安心。
スイミング体験教室は、夏休みに規則正しく生活するためにもおすすめです。
英語教室
小学校で英語が必修化されることに伴い、英語教室が注目されています。国語や算数などとは違い、家で英語を教えるのは難しいと感じる保護者の方は多いものです。
それであれば、夏休みに英語に触れ合う機会を作ってみてはいかがでしょうか。幼児期の子どもが体験できるクラスでは、楽しんで学ぶことができるようなレッスンになっています。実際に英語教室のレッスンを体験することで、子どもと英語との相性やクラスの雰囲気などを知ることができますよ。
職業体験
夏休みには、さまざまな職業体験教室が行われています。その中には、幼児向けの教室も多数あります。楽しみながら仕事を体験することで、子どもの好奇心を育み、できたという達成感を得られるでしょう。数々の貴重な体験をし、有意義な夏休みが過ごせるはずです。
まとめ
1ヶ月以上続く幼児期の夏休みには、ママ友や友だちとの交流を深めたり、実家に帰省して子育ての負担を軽減させてみてはいかがでしょうか。体験学習や習い事など、新しいことにチャレンジするのもおすすめです。他にも、天気のいい日には水遊びで思いっきり遊んだり、地域の活動に参加するのもいいでしょう。
少し落ち着いて過ごしたいという日には、図書館で読書を楽しむという選択肢もあります。夏休みの過ごし方が分かると、何をしたらいいのか迷うことは無くなりますよね。
また、夏休みには保護者の方が無理をしすぎないことも大切です。特別なことをしなくても、身近なところに有意義に過ごせるポイントはあります。
頑張りすぎて夏休みの後半に疲労困憊することがないように、子どもと一緒に無理なく夏を楽しみましょう。