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おやこのひきだし

2019.07.24

今すぐしておきたい「防災対策」。災害に備えてできること!

いつ災害に見舞われるかは誰にも分かりません。備えあれば憂いなしというように、いざというときのためにも、日頃からきちんと防災対策をとる必要があります。とはいえ、「家庭ではどのように防災対策をとればいいの?」「食料の備蓄はどの程度必要なの?」「住まいは災害に対して安全?」など、分からないことは多いもの。他にも防災グッズや家具の固定の仕方についても気になるところですよね。

 

今回は、家庭でできる防災対策について詳しくご紹介いたします。明日ではなく、今すぐ行動することが大切ですよ。

 

防災に対する心構え

まずは、防災に対する心構えについて見ていきましょう。

 

自分の身は自分で守る(自助)

まずはなにより、自分の身の安全を守りましょう。自分の安全が確保されていなければ、大切な人を助けることはできません。

 

日頃から防災意識を持ち、起こるはずがないではなく起きるかもしれないという意識に切り替えましょう。きちんとした防災対策を行い、いざというときに自分の身を守れるようにするのです。また、自然災害に見舞われたらどこに避難をすればいいのか、想定しておくのも必要なことですよ。

 

身近な人同士が助け合って取り組む(共助)

自然災害が起きたときは、周囲の人と助け合いましょう。周囲の人と一緒になって取り組むことで、救われる命があります。災害時に協力し合えるように、日頃から地域のコミュニティに参加して、交流を持つといいでしょう。

 

国や地方公共団体が取り組む(公助)

災害の規模が大きいほど、自助や共助だけでは問題解決は難しくなります。そこで、国や地方公共団体が取り組む(公助)が必要になってくるのです。公助とは、例えば自衛隊、警察、消防などの公的な支援のこと。災害時には大きな力となるでしょう。

 

また各自治体では、救出救護支援や食料などを備蓄しています。しかし、現実問題では各自治体の防災備蓄だけでは不十分。やはり自分の身は自分で守ることが必要になってきます。

 

防災対策について

ここからは、具体的な防災対策についてご紹介いたします。一つひとつチェックしながら、防災に対して不十分な箇所を見直したり、必要な防災グッズを揃えましょう。

 

家具の置き方を見直す

大地震が発生すると家具が倒れ、下敷きになったり、出入り口を塞いで逃げ場所がなくなるなど、人々の脅威となります。他にも食器棚のガラスが周囲に飛び散り、大ケガをする危険性も考えられます。まずは家具の置き方を見直し、防災意識を高めましょう。

 

タンス

タンスなどの大きな家具は、就寝時の被災を想定し、ベッドや布団が下敷きにならないように配置しましょう。また、タンスを窓際に置くと地震の揺れによって倒れ、窓が割れたり外に飛び出す危険性があります。窓際から離れた場所に配置するといいですよ。

                                      

それから、タンスが転倒しないように天井に突っ張り棒を使用したり、転倒防止マットを敷くことも忘れてはいけません。収納するときは重いものを下に置き、重心をさげると転倒防止になります。

 

食器棚

災害時に食器棚が転倒することを想定して、配置を考えましょう。ダイニングテーブルの近くに置くときは、座っている人が下敷きにならないように配置します。近くに置くのであれば、背の低い家具にした方がいいでしょう。

 

また、食器棚のガラス戸にはガラス飛散防止フィルムを付けると、ガラスが飛び散ってケガをするリスクが軽減します。

 

それから、食器棚には多くの食器が収納されていますよね。地震によって扉が開き、中の食器類が飛び出して大変危険です。家具の大きさや収納されているものの重さに応じて、扉開閉防止器具をつけるといいですよ。扉開閉防止器具は、食器棚以外の家具にも有効です。

 

テレビ

ボルトやストラップ式の器具を使って、テレビをテレビ台に固定しましょう。もしくは壁にネジをつけ、そこにロープを結び付けてテレビを固定する方法もあります。

それに加えて、テレビの下に転倒防止マットを敷くと転倒防止としてさらに効果を発揮します。

 

冷蔵庫

冷蔵庫も、倒れたときを想定して配置します。転倒防止策としては、冷蔵庫の足部分のキャスターをロックして、なおかつ裏側と壁をベルトで固定するといいでしょう。

 

窓ガラス

窓ガラスには、ガラス飛散防止フィルムを貼ります。地震の揺れで窓が割れ、周囲に飛散すると大ケガをする恐れがあるからです。可能であれば、強化ガラスに替えるといいでしょう。

 

食料・飲料の備蓄について

災害時には、ライフラインが止まることが想定できます。もしものためにも、食料や飲料を備蓄しましょう。

 

非常食

自然災害発生に備えて3日分の保存がきく食べ物を家族分用意しましょう。最低でも、人数分の食料を1日分は用意したいところです。例えばご飯、乾パン、板チョコ、缶詰などがおすすめ。プルトップ型ではない缶詰は、缶きりがなくてもコンクリートに缶詰を置き、そのまま円をかくようにこすり付けると簡単に開けることができます。

 

また、近年では非常食の種類が豊富ですが、食べ慣れた食品を備えておくと、いざというときに食べやすいですよ。非常食は、定期的に賞味期限を確認することも忘れないようにしましょう。

 

飲料水

1日に必要な飲料水は、1人分で23Lと言われています。これを目安に、家族に必要な飲料を、可能であれば3日分用意しましょう。

 

いざというときに持ち出す防災グッズの準備

防災グッズを準備しておきましょう。

 

懐中電灯

懐中電灯は必ず用意しましょう。被災したのが夜だった場合、辺りの電気は消えて暗闇につつまれます。周囲の状況が分からないと、床に散らばったガラス片や転倒した家具家電などでケガをするかもしれません。二次災害を防ぐ為にも、懐中電灯は必要なグッズです。

 

履物

家の中で被災した場合でも、玄関から逃げられるとは限りません。状況によっては、ベランダや窓から避難することもあるでしょう。その場合は、裸足や靴下だけの可能性が高くケガをしやすくなります。万が一のためにも、スリッパや運動靴など履物を枕元に用意しておくと安心です。

 

また、女性が外出先で被災した場合はハイヒールを履いていると足元が安定せず危険です。災害時には道路に物が散乱していたり、避難場所まで歩かなければならないかもしれません。普段ハイヒールで行動する人は、動きやすい靴を一足予備で用意しておきたいところです。

 

衣類

下着や靴下など、必要な衣類を用意しておきましょう。タオルも用意しておくと便利ですよ。

 

救急箱

ケガをしたときのために救急箱に、消毒液やばんそうこう、包帯、目薬を用意しておくといいでしょう。常備薬やお薬手帳もあれば安心です。

 

ちなみに、女性用のナプキンは本来の使い方以外にも止血剤として使えるので、備えておくことをおすすめします。

 

ホイッスル

建物が倒壊して閉じ込められた場合、ホイッスルが役立ちます。助けを呼ぶときに、大声を出し続けるのは難しいこと。体力の消耗が激しく、喉を傷めて声が出せない可能性があります。

 

ホイッスルなら口に加えて吹くだけで簡単に大きな音がでるので、周囲に自分の存在を知らせることができます。防犯対策としても使えるので、普段から持ち歩いてもいいかもしれません。

 

赤ちゃん用のグッズ

赤ちゃんがいるご家庭は、ミルクや賞味期限が長いベビーフード、紙おむつやおしり拭きを用意しておきましょう。おしり拭きは、手指や身体を拭くことができるので大人の方にも役立ちます。ベビーフードを食べるための使い捨てのスプーンや使い捨ての哺乳瓶も忘れずに用意しましょうね。紙おむつは成長によってサイズが変わるので、頻繁に見直すことも必要です。

 

ラジオ

災害時には、より多くの正確な情報を得ることが大切です。ラジオがあれば、状況を把握できるので心強いもの。

 

ラジオはコンセントにつなぐタイプではなく、手回し式か電池、充電式のタイプを選ぶといいでしょう。防災ラジオであれば、懐中電灯や携帯電話の充電機能など、防災時に役立つ機能がついているものもあります。

 

防災速報アプリ

災害時には、間違った情報が広まることもあります。偽りの情報に惑わされないためにも、信憑性の高い情報を得ることが必要です。防災速報アプリを入れておくと、正しい災害情報を知ることができますよ。災害に備えて、事前にダウンロードしておくと安心ですね。

 

非常用持ち出しバックは家族分を用意して各部屋に保管

非常用持ち出しバックは各家庭に1つではなく、1人一つ用意しましょう。置き場所は、寝室に1つ、もしくはすぐに取り出せる位置がおすすめです。

 

また、家族分の持ち出しバックは一ヶ所にまとめるのではなく、家の中に分散させるといいですよ。もし災害によって家屋が倒壊した場合、どこから避難できるか分かりません。防災グッズを置いた場所の倒壊が激しかった場合、役に立たないかもしれないので、それぞれの部屋に置いておくことがおすすめです。

 

家族同士の安否確認ルール決め

家族と一緒にいるときに、自然災害に見舞われるとは限りません。時間帯によって家族がそれぞれ別の場所にいることがあるはず。また、自然災害の規模によっては連絡がとれず、お互いの状況が把握できないこともあります。もしものときのために、家族で安否確認のルールを決めるようにしましょう。

 

LINEなどのSNS

自然災害が起きたとき、電話回線はつながりにくくなります。その一方、LINEなどのSNSは災害時でもつながりやすいので積極的に活用していきたいところです。

 

災害時にも、普段通り連絡を取り合うと相手の状況が分かり安心できますよね。ただし、状況によって文字を入力することができなかったり、充電がきれそうでやりとりできないこともあります。

 

そのような時のために、家族の安否状況を確認する方法がいくつかあります。まずは、グループ機能です。家族でグループを作っておき、災害時に一斉にメッセージを送ります。避難場所の写真を送るとさらに分かりやすいですね。グループのやりとりであれば、家族間で安否状況を共有できるのでおすすめです。

 

または返信がなくても、既読の数でも相手がLINEを見ることができる状況にあることが把握できます。もしくはグループのノートに自分の状況を打ち込んだり、位置情報をシェアしてもいいでしょう。

 

グループ機能以外では、タイムラインや、プロフィール写真の横に載るステータスメッセージを変更し、状況や避難所を書き込むと相手に安否状況を伝えることができますよ。

 

他にも災害時には「LINE災害連絡サービス」というLINEの機能も便利です。災害の規模が大きい場合、LINEの公式アカウントから自動的にメッセージが送られます。メッセージの中には「被害があります」「無事です」「災害地域にいません」という選択肢があります。自分の状況にあったものを選んで登録するとタイムラインに自動的に載るので、状況を知らせたり家族や友だちの安否状況を確認することができるのです。

 

安否確認をする方法をいくつか知っておくと、いざというときに冷静に対応できます。家族間でどのように連絡を取り合うのか、確認しておくといいですね。

 

指定避難場所を共有する

自然災害が起きたときはどこに避難するべきなのか、指定避難場所を共有しましょう。万が一連絡がとれなくても避難場所で再会できるからです。日頃から自然災害を想定したときのことを家族間で話し合うことが必要です。

 

まとめ

自助、共助、公助といった災害に対する3つの心構えを忘れないようにしましょう。特に自助はなにより大切です。そのためにも家具や家電は転倒しないように固定したり、防災グッズを家族で必要な量を用意しましょう。災害時の安否情報を確認するには、LINEなどのメッセージサービスが便利です。また、家族間で避難場所を決めておくのも大切なことです。

 

自然災害は突然起こります。近年では、自然災害による被害が多発しています。明日は我が身かもしれません。自分自身だけではなく、大切な人達の命を守るためにも、防災対策に力をいれましょう。


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