おやこのひきだし
2018.12.26
トイレトレーニングはいつからする?時期・進め方を知って焦らずに進めよう!
当たり前のように、毎日行っているおむつ交換。子どもが成長するにつれて、トイレトレーニングを考えはじめる保護者が増えていきます。
しかし、いざとなると「いつから始めるべき?」「トイレトレーニングってどうやるの?」「女の子と男の子のやり方って違うの?」など、分からないことだらけですよね。
この記事では、トイレトレーニングを始める時期や進め方について詳しくご紹介します。
トイレトレーニングっていつから始めればいいの?
トイレトレーニングは、子どもが2歳前後のときに始める人が多いようです。ただし、これには個人差があり、必ずしもこの年齢に始めなければいけないということはありません。1歳半で始める子もいれば、3歳になってから始める子もいるなど、子どもによってさまざまです。
保護者の中には、3歳でオムツが外れないことを悩む保護者もいますが、3歳を過ぎてから始めた人の方が苦戦せずにすんなりオムツ外れができたということもあるので、「いつから」というのは一概には言えないのです。
また、2歳前後で始めるつもりでいても、この時期に母親が下の子を妊娠・出産したことで、子どものトイレトレーニングを始められないという場合があります。中には、トイレトレーニングを始めていたけれど、出産により一時的に中断され、また新たにスタートさせたという保護者もいます。
このように、トイレトレーニングを始める時期は、子どものタイミングだけではなく、保護者のタイミングによっても大きく変わるので、2歳前後になったからといってあまり神経質にならないようにしましょう。保育園に通っている子どもたちを見ても、ゆっくりとオムツが外れる子は何人もいます。
オムツが外れるまでの期間はどれくらい?
トイレトレーニングを始めると、オムツが外れるまでに意外と時間がかかると感じる人が多いようです。実際、どれくらいの期間がかかるのかというと、個人差はあっても多くの場合3カ月以上かかります。
トイレトレーニングを始めてすぐにオムツ外れに成功というわけにはいきません。長期戦を覚悟し、保護者も根気よく子どもと一緒に頑張っていく必要があるのです。
トイレトレーニングに適したタイミング
次に、トイレトレーニングを始めるタイミングについて見ていきましょう。年齢だけで判断してしまうとオムツ外れに苦戦してしまいがちなので、コツをつかむことが大切です。
子どもの発達状況によって変わることを理解
トイレトレーニングを始めるときは、年齢に固執しすぎず、子どもの発達状況を見て判断しましょう。性格に個性があるように、発達状況も子どもによって違います。
具体的には、下記のポイントを満たしているとトイレトレーニングを始めるタイミングだとされています。
1 人で歩くことができる- おしっこを教えることができる(意思の疎通が可能)
- おしっこの間隔が
2 時間以上空く
2歳前後の子どもであれば、歩いたり意思の疎通ができることが多いのですが、おしっこの間隔については個人差が大きいです。ある程度、おしっこをぼうこうにためておく力がつくのは、2歳前後とは限りません。2歳を過ぎてもおしっこの間隔が短い子はたくさんいます。
その子に合ったタイミングで始めることが大切です。
トイレトレーニングを始めやすい時期は春から夏
トイレトレーニングを始めやすい時期は、春から夏だと言われています。なぜなら、暖かい時期はおしっこの間隔が空きやすくなるからです。大人でも、寒い時期にはトイレが近くなるような気がしませんか?まだ、ぼうこうも小さく、ためておくことが苦手な子どもからすると、寒い時期に始めるのは簡単なことではないかもしれません。
また、暖かい季節であれば、パンツを汚しても乾きやすいといったメリットもあります。この先詳しくご説明しますが、トレーニングパンツを汚してしまうと、おしっこを吸収するぶん、洗濯したあとに乾きにくいのです。トイレに失敗するのは1日1回だけではありません。オムツに慣れた子どもは、パンツを履いていることを忘れて、何度も失敗してしまうことがあります。何枚も履き替えるのは手間が増えるだけではなく、複数枚用意することにもなり、経済的に負担となるのです。
薄着になるというのもポイントのひとつです。寒い時期は厚着になるので、トイレで脱ぎにくくなります。ズボンの中にレギンスを履いていると、なおさらもたつきます。薄着の季節であれば、脱ぎ着も簡単にできるので子どものやる気にもつながるでしょう。
ちなみに、スナップ付きの肌着を着ているとトイレがしにくいです。0歳に着させることが多いボディースーツのままでは、トイレをする前の手間が増えてしまうので、上下別れた肌着を着るようになってからトイレトレーニングを始めるといいでしょう。
トイレトレーニングの進め方
それでは、トイレトレーニングの進め方をご紹介します。焦らず、1つずつステップアップしていきましょう。もしも、うまくいかないときは始めからやり直したり、少しお休みするなど、保護者と子どもの負担にならないようにすることが大切です。
STEP1.トイレを認識させましょう
まずは、子どもにトイレを認識させましょう。
大人にとっては当たり前のトイレでも、オムツをしている子どもにとっては未知の空間。出たくなったらそのままオムツにするのが自然なことなので、「排せつはトイレでするもの」と、いう認識をさせることから始める必要があるのです。
方法としては、保護者と一緒にトイレに行ったり、トイレに関する絵本を読んだり、ぬいぐるみを使って遊び感覚でトイレのシミュレーションをしてみることもおすすめです。
次第に、トイレは排せつする場所だと認識するようになりますよ。
ただし、いきなりトイレを強要しすぎると嫌な印象を与えてしまい、実際にトイレトレーニングを始めたときに苦戦を強いられます。無理強いをせず、子どもの様子を見ながら楽しく始めるということを心掛けましょう。
STEP2.トイレに座ってみましょう
トイレに興味がわき始めたら、今度は実際に補助便座を使用し座らせてみましょう。初めてトイレに座るとき、子どもはドキドキしているもの。安心できるように、保護者が手を握ったり、優しく声をかけるようにしましょう。また、踏み台を使い、トイレに座らせるときに足元を安定させることも子どもの不安を取り除くコツです。
いざトイレに座っても、始めはおしっこが出なくて当然です。トイレに座ることを慣れさせるために、寝る前やお風呂の前、食事のあとなど時間を決めるといいです。こうすることにより、保護者は子どもがどのタイミングで排せつしているのかというのも分かるようになるのです。
または、子どもがぶるぶるっと震えたり、急に無表情になるなど、排せつのサインもあわせてチェックしておくと、タイミングよくトイレに連れて行くことができます。
STEP3.子どもから「おしっこが出そう」と教えてもらいましょう
トイレに座らせたとき、おしっこが出るようになってきたら、子どもからおしっこが出そうだということを教えてもらいましょう。そのためにも、子どもがトイレでおしっこができたときに、たくさん褒めることがポイントのひとつです。褒められると、子どももうれしくなり、おしっこが出そうなときに教えてくれるようになるのです。
おしっこを教えて、トイレで排せつができたらカレンダーに好きなシールを貼るようにしたり、3回できたとき、5回できたときというようにステップアップしたときのご褒美を用意するのもいいかもしれません。子どもに楽しくトイレをさせることが成功の秘訣です。
STEP4.トレーニングパンツデビューしましょう
オムツからパンツデビューするのも方法のひとつですが、トレーニングパンツを履いて、オムツが外れるシミュレーションしてみるのもおすすめです。
トレーニングパンツの見た目はパンツとほとんど変わりませんが、股の部分が厚くなっているので、おしっこを吸収することができます。6層、4層、3層というように、層が厚くなるほど吸収できる量が変わるのです。
ただし、いくら厚くなっていても、トレーニングパンツはオムツではなく布なので、6層だからといっておしっこをしても漏れずにサラサラというわけではありません。むしろ、おしっこの量によっては6層でも3層でも、同じようにズボンまで汚れると感じる保護者が少なくないようです。
STEP5.睡眠時や外出でもチャレンジしましょう
家の中である程度トイレで排せつができるようになったら、今度は夜の睡眠時や外出先でもチャレンジしてみましょう。
もし失敗しても、子どもを責めないようにしましょう。外出先の場合、子どもから見ると家のトイレとは全く違うものなので、恐怖感が増してしまうのです。そのため、トイレに行っても怖がって個室に入らなかったり、便器に座っても排せつができないことが多いでしょう。外出先でトイレをさせるときは、子どもの不安を取り除くことがポイントです。
そして、トイレトレーニング中は大型ショッピング施設や、子育て支援センターにある子どもトイレを利用すると便利です。
男の子なら、女子トイレにある男子専用のトイレで立ってすることもできます。そのためにも、おしっこは座る以外に立ってする方法も一緒に身に付けておくことをおすすめします。
トイレトレーニングの進み方には個人差がつきもの
トイレトレーニングを始めたとき、誰でも同じような進み方をするわけではありません。スムーズにオムツ外れができる子もいれば、マイペースにパンツに変わる子もいます。また、おしっこはトイレでできても、うんちはオムツ。その反対に、うんちはトイレだけど、おしっこはオムツにするといったように、個人差があります。
トイレトレーニングの進み方はあくまでも目安と考えてください。うまくできないと、イライラしてしまうことがありますが、感情的に子どもを叱っても何も解決しません。必ず、オムツは外れます。焦らず、子どものペースに合わせて進んでいきましょう。
トイレトレーニング中に抱える悩みと対策
トイレトレーニングがスムーズに進む人は、あまりいません。ほとんどの保護者が子どものトイレトレーニングについて悩みを抱えているのです。
そこで、よくある悩みとその対策をご紹介します。
トイレのタイミングを教えてくれない
トイレのタイミングを教えるというのは、子どもからすると簡単なことではありません。出そうだと思ったときには出ていることが多いですし、そもそも排せつする前の感覚をつかむことが難しいのです。
おしっこが出る前に教えることを強制したい気持ちは分かりますが、しつこく言いすぎると子どもは教えることが嫌になってしまいます。
子ども主導ではなく、保護者がトイレに行くタイミングを決めて連れていくといいでしょう。もし出なくても、出るまで座らせることはせずに、習慣づけることを目標にするのです。
続けていくと子どももトイレのタイミングや排せつの感覚がつかめるようになるので、おしっこが出ることを教えてくれるようになります。
トイレトレーニングを嫌がってすすまない
トイレトレーニングが嫌だという子どもは多いです。2歳前後で始めようとすると、ちょうどイヤイヤ期と重なるため、余計に苦戦を強いられる保護者も少なくないでしょう。
まずは、子どもにトイレは楽しいところだというイメージを持たせること、そしてトイレで排せつできたら褒めてもらえてうれしいと感じさせることです。
そのためにも、成功したら少しオーバーなくらい褒めましょう。笑顔で抱きしめたり、トイレでおしっこができてパパやママはうれしいと伝えるのも効果的です。
また、トイレができたら、子どもの好きなキャラクターのシールをカレンダーに貼っていくなど、子どもの好きなものの力を借りるのも良いでしょう。
トイレを怖がってしまう
子どもによっては、トイレは怖い場所だと認識してしまうことがあります。マイナスイメージを解消させるためにも、便座や壁にシールを貼ったり、トイレットペーパーホルダーやマットを子どもが好きなキャラクターやデザインに変えるなど、子ども仕様のトイレに変えるといいでしょう。
自己主張ができる子であれば、保護者と一緒に壁に貼るポスターを選び、どこに貼ったらいいのか子どもに相談してから決めると、トイレに対する印象が変わります。
また、子どもがトイレを怖がる原因は、保護者の焦りやいら立ちが伝わるからかもしれません。子どもが怖がってトイレトレーニングが進まないときは、いったんお休みするという余裕が必要です。無理強いしなければ、子どもの方から積極的にトイレに向かってくれることもありますよ。
まとめ
トイレトレーニングは、子どもが2歳前後になったのを目安に始める人が多いです。2歳前後であれば、歩くことやおしっこを教えるといったことができるので、始めやすい時期とも言えます。
しかし、これはあくまでも目安であり、一概には言えません。おしっこの間隔には個人差がありますし、時期や環境によってタイミングが変わってくるからです。
保護者には早くオムツを外したいという焦りや、うまく進まないいら立ちがあるかもしれませんが、子どもに無理強いをさせるとトイレトレーニングはうまくいかなくなります。
子どものペースに合わせることはもちろんのこと、なにより楽しく進めることを心掛けましょう。