【私の保育士1年目】保育士1年目は緊張の連続!
母親のように優しく接してくれた保育園の先生が大好きで、中学生の頃から将来の夢は保育士でした。卒業後は母子支援施設の保育室で数年働いた後、認可保育園に転職。そこで初めて、集団保育を経験しました。担当は1歳児。当時のことはあまり覚えていませんが、とにかく緊張して先輩のやることをただ見ていたように思います。
焦ってばかりの毎日も、今は笑い話に
新人のうちは、とにかくなんでも大変。最初は子どもの泣き声を聞いているだけで参っちゃうから、「早く泣き止んで~!」と思いながら抱っこしている。そうやって保育士が緊張していると、子どもに伝わってしまうんですよね。「泣きたいんだ、じゃあ泣いていいよ~」という気持ちでどっしりと構えて、色々話しかけてみたり、抱き方を変えてみたり。そうすると、いつの間にか泣き止んでくれます。今となっては笑いながら話せるけれど、1年目のときはなにもできなくて、焦ってばかりの毎日でした。仕事を覚えるまでは辛いけれど、わかってくると周りが見えてくるし、責任ある仕事を任されると保育士としても成長できます。
「待つ」時間の余裕を作る
自我が強くなる1歳児は、なんでも自分でやりたがる。時間に余裕がないと「早くして」と言ったり、こちらが手を出したくなってしまうけれど、それではせっかくの成長のチャンスを潰してしまう。このような時期は保育のやり方自体を変えています。担当の職員で相談して時間に余裕があるスケジュールを組むことで、職員は焦ったりイライラすることがなくなりますし、子どもは自分の納得がいくまで取り組めます。
【子どもとの接し方】笑顔になれたら、それが正解
子どもの時間を楽しくするのが保育士の仕事。でも「楽しく」って簡単に言うけれど、実は難しいですよね。真面目な新人さんは「“楽しく”とは、どういうことなんだろう」って考え込んじゃう。私の場合は、たとえば「ご本を読もうね」と言うだけでなく「♪本を~読もう~♪」みたいになんでも歌にしちゃう。子どもに注目させたいときは、空を指さして「あーっ!」って声を出すと、子どもが「エッ?」と振り返る。ただニコニコ笑って手を振るだけでも、「先生、なにしてるのー?」と寄ってきてくれる。動物のモノマネをしてみたり、変顔をしてみたりなど、シンプルなことでいいんです。子どもが笑ってくれれば、それが正解です。
【実習生に一言!】恥ずかしがり屋さんにも目を向けて
実習生が帰った後に、「あのお姉さんと全然話せなかった~」と言う子どもがいます。積極的に寄ってきてくれる子どもと遊ぶのはもちろんですが、自分から行けずに遠くから見ている子もいます。どの子も実習生と遊ぶのを楽しみにしているので、恥ずかしがりな子にも目を向けて、全員と関わって欲しいなと思います。
【就活生に一言!】迷ったら見学に行こう!
どこに就職するか迷ったら、園見学をしてみるといいと思います。方法としては、事前にアポイントメントをとります。お昼寝中ではなく、できれば日中の活動時間帯に見学すると、その園のやり方や職員間の雰囲気が掴めると思います。