まなびのひきだし
2015.01.13
【1月】地域の自然を育む
お正月は明るい日差しの中、久しぶりにゆっくりと散歩を楽しむ事が出来ましたが、歩いていてふと気づくことがありました。去年のお正月にタイワンリスやアオジを見かけた木立の場所に今はマンションが建ち、バッタや蝶が訪れる空地には、子どもの家が建設される予定です。
★去年の木立
★空地の草はら
冬になると見かける鳥たちもこの時期はエサが少なくなり、いきものたちが過ごす場所も庭先や小さな空地等、私たちの近くで枯草の種や花の蜜を求める姿をよく見かけます。段々と安心して訪れる場所が無くなっていくのではないかと、心配事が尽きません。
★メジロ
★ツグミ
★畑にいた鳥
地域の自然を育む為にいきものが訪れ、四季を通して過ごせる場所づくりを子どもたちとしてみませんか・・・例えば、子どもたちと園の周りの一部を草むらにしてみたり、その地域に元々ある樹木を意識的に植えたり、地域に自生する草花の種を蒔くことで、いきものたちが暮らし続ける空間を広げる事ができます。すぐに結果が出なくても、小さなビオトープ(野生のいきものがくらせる場所)が地域に増えて行くことで、子どもたちとの楽しみも増え、いきものたちも命を繋いでいくことでしょう。
★草はらの春
★草はらの初夏
★草はらの夏
冬から春・夏・秋へと地域の自然をいろいろな視点で育む1年にしていきたいですね。